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●爆笑問題のニッポンの教養 「驚異の人体ガスツアー」 〜代謝生化学・末松誠〜

中毒死を引き起こす危険なガスと思われている一酸化炭素。このガスが微量ながら体内に発生していることは1960年代に発見されていたが、その役割については長らく謎のままだった。一種の排気ガスのようなもの、と思われていた一酸化炭素の働きを立て続けに解明し、世界を驚かせてきたのが、代謝生化学を専門とする末松誠・慶應義塾大学医学部長である。精巣内でストレスのかかった精子を殺したり、肝臓の血流をよくしたり、脳では逆に血流を抑えたりと、一酸化炭素は体内各所で多彩かつ重要な働きをしていた。末松は「こうしたガスの特性をうまく利用すれば、脳こうそくなど血管に関係する病に対して、有効な薬や治療法を開発できる可能性がある」という。固体の薬と違い、ガスは血管や細胞のバリアを簡単に越えて患部に届くからだ。さらに近年、末松は腸でのガスの働きに注目しているという。「腸内には酸素がほとんどなく、メタンガスや一酸化炭素、二酸化炭素などが充満している、いわば太古の地球のような状態。人はその環境を体内に取り込むことで進化してきた」という末松。生命体を維持するしくみの不思議をめぐって、爆笑問題との熱いトークが交わされる。

末松誠(すえまつまこと)|慶應義塾大学医学部教授(医化学教室)。1957年生まれ。1983年慶應義塾大学医学部卒業。1922年医学博士取得。8年間内科で臨床医を務め、2001年より現職。2007年より慶應義塾大学医学部長に就任。活性酸素やヘム代謝、ガス状メディエーターによる血管機能の調節を主な研究分野としている。
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-01-12 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●爆笑問題のニッポンの教養 「“クスリの運び屋”参上!」 〜分子薬物動態学・杉山雄一〜

薬はどうやって効いているのか? 実はこれまでよく分かっていなかったそのメカニズムを分子レベルで解明し、世界的な注目を集めているのが杉山雄一東大教授だ。体内の細胞の表面にある「薬の運び屋」たんぱく質を次々に発見、薬が効いたり副作用が出たりするのはこの「運び屋」の働きによることを明らかにしてきた。さらに、試験管内での実験データを蓄積。そのデータを元に薬の効用や副作用を予測する、数式を用いた解析に世界で初めて成功した。ふつう新薬開発には、膨大な動物実験や治験を繰り返す必要があり、ひとつの薬が認可されるまでに10年以上、1000億円がかかると言われているが、この数式は新薬開発の効率化に大きく寄与すると期待されている。「近い将来、個人個人の『薬の運び屋』の特性に合わせた“オーダーメイド投薬”ができるように、さらに先には、どんな特性を持った人が飲んでも患部にピンポイントで届き、副作用が出ない“八方美人薬”の開発につなげたい」という杉山。人と薬の正しいつきあい方とは? 未来の薬のあり方とは?

杉山雄一(すぎやまうゆいち)|東京大学薬学部長・教授。薬学博士。 30年以上にわたり、体内にいる「薬の運び屋」(細胞表面にあるタンパク質)を追い続けている。遺伝子操作で作った2種類の運び屋を持つ細胞は新薬開発の切り札として世界に普及。また、世界で初めて体内での薬の動きを数式で解析。これにより、新薬開発の効率化が大いに期待されている。 09年には、この功績が評価され、国際薬学連合の最高賞、ヘストマドセン・メダルを受賞した。国際薬物動態学会会長(2006年−7年)
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-01-19 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●爆笑問題のニッポンの教養 「未知なるカタチとの遭遇」 〜宇宙構造工学・三浦公亮〜

宇宙ステーションなど無重力の宇宙に造る建造物には、地上の常識が一切通用しない。建材を運ぶロケットの直径は10メートル以下。大きさや重さが極端に制限されるうえ、展開や構築が容易でなくてはならない。その難題に突破口をもたらしたのが、三浦公亮東大名誉教授が考案した「ミウラ折り」と呼ばれる折り紙だ。コンパクトにたため、紙の一端を引っ張れば一気に全体を開くことができ、力をかけずに自然と元に戻せる。宇宙実験で太陽電池パネルなどに活用できることが明らかになったほか、ガイドマップやチューハイの缶など身近なところでも活用されている。その発想のもとになったのは、なんと壊れたロケットだった。三浦はNASAにいた1960年代、ロケットのような薄い円筒が潰れると綺麗な菱形模様ができることを知る。「美しいからには何かある」と考えた三浦が調べると、潰れる前より後のほうが強度が増すことが判明した。これをヒントに幾何学的に編み出した「ミウラ折り」は、実は甲虫の羽や植物の葉など自然界にも存在していた。宇宙に通じるだけでなく、毛織物やモナリザの絵のなかにまで見いだされるというその神秘の形に、爆笑問題が迫る。

三浦公亮(みうらこうりょう)|東京大学名誉教授。1930年生まれ。東京大学工学部、コロンビア大学、NASAを経て、現JAXAにて宇宙構造工学を研究。宇宙構造物の設計家として、宇宙実験衛星の二次元展開アレイなどの発明・開発や、電波天文衛星「はるか」の大型アンテナなどの設計に携わる。
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-01-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●爆笑問題のニッポンの教養 「政治家が口を開くとき」 〜政治史・御厨貴〜

「知りえた秘密は墓場まで持っていく」ものとされてきた大物政治家たちを相手に、「オーラルヒストリー」という手法を用い、歴史的な証言を次々に引き出しているのが、東京大学先端科学技術研究センターの御厨貴教授である。1ヶ月に1回ずつ、1年にわたって相手の人生をまるごと聞き書きし、文書として記録・分析している。元首相の竹下登や宮澤喜一、「カミソリ」の異名をとった後藤田正晴をはじめ、御厨の前で重い口を開いた戦後政治のキーパーソンは枚挙にいとまがない。いま再び注目されている沖縄返還に関する密約漏洩事件の舞台裏から、周囲の人間に対する意外な人物評まで、彼らがほとんど公にしたことのない内容を語らせ、その人に染み付いたものの考え方、意識のありようまで浮き彫りにしてしまう、御厨の「聞き出し方」の極意とは。その試行錯誤から、他者とのコミュニケーションの普遍的なありかたまでもが見えてくる。さらに番組では、御厨が爆笑問題へのオーラルヒストリーにトライ。これまで語られることのなかったコンビ間の意外な歴史と友情が明らかになる。

御厨貴(みくりやたかし)|東京大学先端科学技術研究センター教授。1975年東京大学法学部卒業。東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授などを経て、2002年より現職。「政策の総合と権力」でサントリー学芸賞、「馬場恒吾の面目」で吉野作造賞受賞。オーラルヒストリーの権威として知られ、これまでにインタビューした総数は各界関係者あわせて200人近くにのぼる。
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-02-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●爆笑問題のニッポンの教養 「私は ここに いる」 〜障害学・福島智〜

目が見えず、耳が聞こえない東大教授・福島智。爆笑問題の二人は、当初一体どうやってコミュニケーションをとればいいのか戸惑っていたが、やがて福島と徹底的に議論を繰り広げるようになる。テーマは「障害とは何か」「生きる意味」や「人間の価値とは何か」。福島は9歳で失明、18歳で聴覚を失った。光も音もない世界で、孤独と絶望にさいなまれてきた。その後、指先を点字タイプライターのキーに見立てて打つ、“指点字”という方法を母とともに考案、他者とのコミュニケーションを取りもどし社会とつながっている。福島の専門は「障害学」。これまで、医療や福祉、教育の視点で語られてきた“障害”に関する様々な課題を、社会や文化の視点から捉え直していく、新しい学問だ。そもそも障害とは、近代になって生み出された概念だと、福島は主張する。産業革命のころ、社会は大量生産を可能にする均質な労働力を求めた。それは一定程度の労働に耐えうる身体条件を備えた均質な労働者を必要とする社会でもあった。そこからこぼれ落ちる生産能力の低い人間を “障害者”とひとくくりにしたのだと福島は言う。常に自分自身や人間の存在を問い続け、思索を重ねてきた福島。爆笑問題との議論の行方は!?

福島智(ふくしまさとし)|東京大学先端科学技術研究センター教授。1962年神戸市生まれ、46歳。9歳で失明、18歳で失聴、全盲ろうとなる。指先に触れて言葉を伝える“指点字”というコミュニケーション方法を母親とともに考案、指点字通訳者を介しての同時通訳で日常生活を送り、企業との共同研究、行政への政策提言など、精力的に活動・研究を行う。東京都立大(現首都大学東京)、金沢大を経て、2001年より東京大学先端科学技術研究センターへ。全国盲ろう者協会理事、厚生労働省社会保障審議会障害者部会委員。
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-02-16(2009-06-09のアンコール再放送) Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo

> DR-674にアナログ放送版あり
> DR-676に、地デジ再生液晶画面撮影版あり
> BDR-0845に、ハートネットTV 「日本の“盲ろう者”歴史と未来」 〜ヘレン・ケラー没後50年に〜 あり
>「ようこそ先輩」-2008&2009に、課外授業 ようこそ先輩 「みんな生きていればいい」福島智/神戸市立舞子小 あり





●爆笑問題のニッポンの教養 「あなたの細胞生き返ります」 〜細胞シート工学・岡野光夫〜

ES細胞、iPS細胞といったいわゆる万能細胞が、次世代の再生医療の切り札として注目されている。その再生医療を飛躍的に進歩させる画期的な新技術が、東京女子医大・先端生命医科学研究所長の岡野光夫教授によって開発され、世界の注目を集めている。その名も、「細胞シート」。細胞を培養してつくった薄い膜を、ナノテクノロジーを駆使し、自在にはったりはがしたりできるようにしたものだ。開発者の東京女子医大・岡野光夫教授の研究室は、さながら「細胞・臓器工場」。シートを重ねて臓器そのものを生み出す研究も進む。その先に待つのは、皮膚も臓器もとりかえ可能な不老不死の身? 次世代医療の最前線で、爆笑問題と熱いトークを繰り広げる。「東京女子医科大学・先端生命医科学研究所」のページはhttp://www.twmu.ac.jp/ABMES/ (NHKサイトを離れます)

岡野光夫(おかのてるお)|1949年生まれ。早稲田大学大学院高分子化学博士課程終了後、東京女子医科大学、ユタ大学薬学部などで医用工学教授。2001年東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長に就任し現在にいたる。2005年江崎玲於奈賞を受賞。再生医療の分野で各国との共同研究を多数抱える。
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-02-23(2009-10-13のアンコール再放送) Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo

> 未整理 NHK総合: 「爆笑問題のニッポンの教養」-2009後半にアナログ放送版あり





●爆笑問題のニッポンの教養 「2010年 縄文の旅」 〜考古学・小林達雄〜

縄文時代といえば、文明を持たず、もっぱら狩猟や採集に頼った未開社会だと思っていないだろうか。そんな従来のイメージを覆す縄文像を打ち出してきたのが、小林達雄國學院大學名誉教授だ。小林は、土器や土偶など縄文人が遺したものを通して彼らと向き合い、そこに豊かな精神文化や世界観を読み解いてきた。例えば日本全国の土器を分析した小林は、縄文土器は単なる入れ物、器ではないという。 火焔土器などのある種異様な意匠には、本来の器としての機能を離れ、「装飾」の次元すら超えて、縄文人が表現しようとした神話や世界観が見て取れるというのだ。 このほか土偶にこめられた意味や、縄文人が数や暦の概念を持っていたことをうかがわせる驚愕の事実も飛び出す。文明を持たないとされる縄文人の世界観とは、いったいどんなものだったのか。1万年も続いた安定した縄文時代はなぜ終ってしまったのか。爆笑問題とともに竪穴住居でたき火を囲み、当時の食事など縄文流スローライフを体験しながら、その真の姿に迫る。

「東京都埋蔵文化財センター」のページはこちら。
http://www.tef.or.jp/maibun/

小林達雄(こばやしたつお)|考古学者。國學院大學名誉教授。 1937年、新潟県長岡市生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。文学博士(歴史学)。 東京都教育庁文化課、文化庁文化財調査官を経て、1978年國學院大學文学部助教授、1985年より同教授。2008年3月退官。新潟県立歴史博物館名誉館長。 編著に『縄文土器大観』『縄文文化の研究』など、著書に『縄文人追跡』『縄文人の世界』『縄文の思考』など多数。
(text from NHK site)

NHK総合 30min 2010-03-02 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo



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