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●連続テレビ小説 「ゲゲゲの女房」

第3週 「たった五日で花嫁に」
4月12日(月・第13回)、14日(水・第15回)、15日(木・第16回) 3本
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昭和35年の秋。布美枝(松下奈緒)と、東京に住む貸本漫画家の村井茂(向井理)との見合い話が持ち上がった。茂はまだヒット作がなく、貧しい暮らしをしていた。漫画で成功をおさめるべく仕事に全力投球したい茂は結婚への関心をもっていなかったが、郷里の境港から上京してきた父・修平(風間杜夫)と母・絹代(竹下景子)は、布美枝との見合いを強引に茂にねじ込む。布美枝は茂との見合いを控えて、期待と不安の入り混じる思いで日々を過ごしていた。貸本漫画家という相手の職業も、東京住まいであることも、生まれ育った大塚の町を出たことのない布美枝には想像しづらかった。いっぽう、漫画が当たらずに東京で貧乏暮らしをしている茂は、見合いのための洋服の調達にも苦心するありさまだった。いよいよやってきた見合い当日の昭和36年1月25日。飯田家は朝から準備で大騒ぎである。源兵衛(大杉漣)はミヤコ(古手川祐子)にあれこれと指示を出し、布美枝は緊張で居ても立ってもいられない気持ちだった。茂が修平と絹代に伴われて飯田家に到着し、仲人の谷岡(小林隆)の進行のもと、見合いの幕が静かにひらく。布美枝の背の高さを見合い相手に印象付けたくない源兵衛だったが、見合いの最中に石油ストーブの火が消え、源兵衛がうまく点火できずにいるのを見かねた布美枝は思わず立ち上がってしまい、その長身ぶりを明らかにすることに。茂と決めておいた見合い中の合図の身振りにもとづき、修平と絹代は飯田家にたいし、見合いの席上で早くも結婚を申し込む。布美枝と茂の結婚式は、見合いの日からわずか五日後の1月30日に決まった。異例のスピード結婚となったため、布美枝と源兵衛、ミヤコは慌しく準備を進める。姉のユキエ(星野真里)と子供のころの思い出に浸る布美枝と、絹代から自分が幼いころの話を聞かされる茂。それぞれの家庭に、結婚式を目前に控えての感慨があった。布美枝の結婚式がいよいよ翌日にせまった。布美枝は子供のころからの親友・チヨ子(平岩紙)とともにまだ幼かったころの思い出を語り合う。自分が結婚して東京に行くことの実感が、布美枝にはなかなか湧かなかった。源兵衛に、結婚して家から旅立つ挨拶をする布美枝。そして、ついに1月30日、結婚式当日の朝がやってきた。慌しい雰囲気のなか、布美枝は家をあとにする。

第4週 「さよなら故郷(ふるさと)」
4月19日(月・第19回)、20日(火・第20回)、21日(水・第21回)、24日(土・第24回) 4本
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昭和36年1月30日がやってきた。布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)の結婚式のいよいよ当日である。茂の母・絹代(竹下景子)は、新郎となる息子の緊張感のなさに朝からかりかりしっぱなし。父・修平(風間杜夫)はマイペースでリラックスした風情で、どうにも足並みが揃わない村井家である。いよいよ始まる結婚式。緊張する布美枝のかたわらで茂は大きな音でおならをしてしまったり、さらに飲めない酒を飲んでひっくり返る始末。なんとも型破りな茂だったが、その飄々とした雰囲気が布美枝にはどこかおかしく、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。式が終わり、布美枝と茂は境港の村井家へ。布美枝はあらためて絹代から「茂のことをよろしく」と頼まれる。夜になってようやく酔いから目をさました茂は、布美枝に幼いころの「のんのんばあ」との不思議な思い出を話して聞かせる。翌朝、茂はなかなか起きてこない。布美枝は修平と絹代との朝食の席で、個性的なふたりのやりとりに圧倒される。結婚式の翌日、ついに布美枝が故郷を旅立つ朝が来た。源兵衛(大杉漣)以外のミヤコ(古手川祐子)たち家族が布美枝を見送りに駅のホームにやってくる。ひとり家に残り、仏壇の前で万歳三唱する源兵衛。家族との涙の別れのあと、東京へと向かう汽車のなかで、茂の旧友・浦木(杉浦太陽)があらわれ、布美枝たちにまとわりついてくる。汽車は東京駅に着き、つきまとう浦木を振り切るようにして茂は布美枝を連れ、調布の家へと向かう。憧れの大都会での暮らしを予想していた布美枝だったが、ふたりの乗った車はどんどん郊外へと向かっていく。都会の雰囲気などまったくないところに車は止まり、そこに建っていたのは、おんぼろの一軒家。もっと瀟洒な家を想像していた布美枝だったが、実際の家は予想からかけ離れたものだった。茂は仕事部屋に閉じこもってしまい、茂の兄の雄一(大倉孝二)がやってきたり、集金人が押しかけてきたりと、布美枝は戸惑うことばかり。そして、布美枝は茂の描くおどろおどろしい漫画を初めて目にし、仰天する。

第5週 「花と自転車」
4月27日(火・第26回)、28日(水・第27回)、29日(木・第28回)、30日(金・第29回)、5月1日(土・第30回) 5本
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布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)の調布での新婚生活が始まった。茂の暮らしは驚くほど貧しいものだった。商店街に出かけて買い物客のテンポの早さに面食らう布美枝は、いきなりひったくりにあってしまうのだが、貸本屋の女主人・田中美智子(松坂慶子)が、犯人の原田(中本賢)を追いかけて捕まえてくれた。この美智子との出会いが、布美枝の心に残る。布美枝のもとを赤羽に住む姉の暁子(飯沼千恵子)が訪ねてくるが、茂の兄・雄一(大倉孝二)の家族連れで風呂を借りにくるという非常識ぶりに、布美枝も暁子もあっけにとられてしまう。ある日、布美枝が買い物に出かけると商店街に一軒の貸し本屋を見つける。そこの女主人は美智子だった。驚いたことに、ひったくり犯の原田を店に雇っていた。布美枝と茂の家に浦木(杉浦太陽)が売れない漫画家の中森(中村靖日)を連れてきた。浦木は金のない中森を安い家賃で住まわせてやってほしいという。収入の不安定な茂は、新婚家庭に見知らぬ同居人を置くというむちゃな申し出を受け入れてしまう。布美枝は、茂と中森の近くにいることで、茂の暮らしが思った以上に厳しいものであることがわかってきた。茂は富田出版に原稿を届けに行くが、出版社の社長・富田(うじきつよし)から怪奇マンガはもう出版しないと宣告される。布美枝は散らかり放題の茂の部屋を良かれと思って掃除をするが、茂からそのことを強くしかられ、夫婦のあいだにはぎくしゃくした空気が漂う。落ち込んだ気分のまま買い物に出かけた布美枝は、リウマチで苦しんでいる美智子の姑(しゅうとめ)・キヨ(佐々木すみ江)を助ける。キヨを背負い「こみち書房」まで来ると、美智子と出くわした。美智子はひったくり犯の原田を「こみち書房」の手伝いとして雇って、そのアルバイト代で彼の懐を暖めてやろうという優しさの持ち主であることを知る。布美枝は東京に来て初めて、ほっとできる人に出会った気がした。買い物から帰ってくると、茂が自転車を買って帰ってきた。布美枝はその突然の贈り物に感激の涙を流す。布美枝が茂に連れて行かれたのは、調布の深大寺だった。お互いのことを何も知らずに結婚したふたりにとって、それは初めてのデートだった。お見合いのときのお互いの印象を語り合うふたり。ようやく夫婦らしい雰囲気になりかける布美枝と茂だった。

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◎ものがたり・・・ヒロインの布美枝は、昭和7年、島根県安来の商家に生まれました。豊かな自然の中で育ち、家業の手伝いに精を出していた布美枝に運命の出会いとなる、お見合いの話が飛び込んできたのは28歳のときでした。 縁談の相手は東京の「貸本マンガ家」(「貸本屋」の商品である貸し出し専門のマンガを描く職業)、ペンネームは「水木しげる」。布美枝より10歳年上で、戦地で爆撃に遭い左腕を失っていました。水木の屈託のない笑顔と素朴な人柄に、布美枝は心ひかれます。見合いは即決、5日後には結婚式を挙げ、身の回りの物だけ持って東京へ嫁いでいきます。アレヨアレヨという間の、人生の大転換でした。ところが、東京都調布市の新居で布美枝を待っていたのは、どん底の貧乏生活だったのです。貸本マンガ業界はすでに斜陽でしたが、超人的な努力でマンガと格闘する夫・茂の姿に、布美枝は「何があっても、この人とともに生きよう!」と心に決めるのです。時代は高度経済成長のまっただ中。でも、二人の生活は、生まれてきた子供のミルク代にさえ事欠くような、苦しい日々が続きます。しかし、そんな“どん底生活”から、ようやく抜け出す日がやってきます・・・。夫婦の人生は、それからも山あり谷あり。さまざまなことを乗り越えながら、より深い絆で結ばれていく家族の姿を、笑いあり涙ありで描いていきます。

◎脚本・山本むつみ|脚本執筆にあたって・・・「ゲゲゲの女房」は愉快な本です。情けない話もつらい体験も描かれているのですが、それでもやっぱり愉快で、読むと気持ちが温かくなります。それは、このご夫婦の半生記に「人と人が寄り添って生きることの面白さ」が、たっぷり詰まっているからでしょう。どん底の貧乏生活時代も、売れっ子になってからも、「女房」の生き方はブレません。身の上に起きることをあるがままに受け止め、「お父ちゃん」と一緒に、毎日を精一杯生きています。普通で自然体で、それでいて腹の据わった生き方の力強さに、私はほれてしまいました。半年間という長尺のドラマを、この「女房」の力を借りながら書き続けていきたいと思ったのです。これは、昭和の物語です。「お父ちゃん」を大黒柱と頼み、明るく生きる一家の姿が、皆さまの家族の思い出と重なる時、ドラマの中にホンモノの昭和の気配が立ちのぼるような気がしています。そして、前職が編集者である私は、戦後の出版界を担った漫画家や編集者たちの熱き奮闘ぶりを描くことにもちょっと燃えているのです。 <プロフィール>北海道生まれ。NHKでは、金曜時代劇「御宿かわせみ」「慶次郎縁側日記」「秘太刀馬の骨」土曜ドラマ「トップセールス」などの作品がある。時代劇・現代劇を問わず、多様なジャンルで執筆している。ラジオでの活躍も多く、NHK FMシアター「明治お化け暦」では、放送文化基金賞優秀賞を受賞。
(text from NHK site)

NHK総合 15min 2010-03-29〜 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo・解説副音声





●「もっと!ゲゲゲの女房」 〜物語はいよいよ調布篇へ〜

連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、物語の舞台はいよいよ東京・調布へ!
これまでの物語のまとめと、これからの展開をぎゅっと凝縮!
(text from NHK site)

NHK総合 25min 2010-05-04 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo



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