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●連続テレビ小説 「ゲゲゲの女房」

第10週 「こんにちは赤ちゃん」
6月4日(金土)/第59回 1本
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布美枝(松下奈緒)は病院で検査を受け、初めての子供を妊娠していることがわかる。茂(向井理)にどう伝えようかとあれこれ考える布美枝だった。そんなとき、下宿人として家賃収入をもたらしてくれていた中森(中村靖日)が漫画家として身を立てることをあきらめて郷里へと帰ることになる。家計が厳しくなることを茂が心配している様子を見て、布美枝は新しい命のことを茂に切り出すことができなくなってしまう。布美枝の妊娠の話題がすずらん商店街の人々に伝わる。茂に妊娠したことを言いだせずにいる悩みを、布美枝は美智子(松坂慶子)に打ち明ける。美智子に励まされ、ようやく布美枝は茂に子どもができたことを告げるが、茂はただ「子供はたいへんだぞ」と低くつぶやくだけだった。落ち込んだ気持ちを抱えた布美枝は、赤羽に住む姉の暁子(飯沼千恵子)の家を訪ね、その一家団らんの様子にうらやましさを感じる。布美枝は、しばらく赤羽で過ごすことを決意し、茂にそれを伝える電報を打つ。茂は布美枝を迎えに赤羽まで突然やって来ると、帰り道の公園で「子どもを持とう」と布美枝に言う。布美枝の悩みは晴れ、妊娠の知らせは境港の茂の両親や安来の布美枝の実家にも届き、それぞれに祝福のムードが高まる。しかし、原稿料の手形の支払い延期を、富田(うじきつよし)が茂に懇願し、新たな危機が布美枝たちに迫る。どうしても金の都合がつかないという富田の頼みで、茂の原稿料の支払いは先延ばしになってしまう。河合はるこ(南明奈)は茂の才能を尊敬しているが、はるこに気がある浦木(杉浦太陽)はそれが面白くない。茂は家のローンの支払いの代わりに富田の約束手形を不動産屋に預けていたが、その手形が不渡りを出すことになってしまう。不動産屋は家の立ち退きを茂に要求する。倒産した富田書房には茂を含めた債権者たちが集まり、富田の責任を追及したが、金はまったく回収できない。茂はあちこちの出版社を回って注文をとり、猛烈に描き続けたが、原稿料はますます安く、暮らしは厳しくなる一方だった。布美枝が結婚するときにミヤコ(古手川祐子)がもたせてくれた着物も質に入れることになり、あまりの所得の低さに税務署から所得隠しの疑いをもたれる始末だった。金から見放されたような布美枝と茂だったが、出産予定日は近づいていた。軽い妊娠中毒の症状を布美枝が発症し、商店街のおかみさんたちや、美智子、太一(鈴木裕樹)、戌井(梶原善)らが布美枝を励ましに次々と村井家を訪ねてくる。年末も押し迫ったクリスマスイブの日、布美枝は病院へ定期健診に行くが、今日中にも産まれるかもしれないと言われ、そのまま入院することに。そして、布美枝は無事に女の子を出産する。

第11週 「貧乏神をやっつけろ」
6月7日(月)〜6月12日(土)/第61回〜第66回 6本
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布美枝(松下奈緒)は無事に長女を出産した。茂(向井理)は子供を「藍子」と命名し、彼女を見守る存在として目玉親父の絵を描いてみせる。出産祝いに村井家を訪れた戌井(梶原善)が漫画の出版社を始めたことを布美枝と茂に報告する。貸本業界は不況の嵐で、とても前途洋々とはいえなかったが、戌井は社長として、茂に新作の短編を注文する。布美枝の子育ての頼みの綱だった暁子(飯沼千恵子)が腰を痛めてしまう。布美枝は暁子を頼ることができなくなり、初めての子育てにひとりで取り組むことになった。茂は戌井の出版社以外からも注文を引き受け、仕事に忙しい日々を送っていた。布美枝たちを祝いに、商店街の人たちも次々に村井家を訪れる。浦木(杉浦太陽)とはるこ(南明奈)もやってきて、浦木が出産祝いとして持ってきた連合艦隊の図鑑本の話題をきっかけに、茂が作ったという精巧な軍艦の模型が披露される。茂は戌井が刊行した新貸本漫画のために、次々と漫画を描き続けていた。富田書房の不渡り手形のせいで背負ってしまった二十万円の負債が、村井家の家計をいまも追い詰めていた。しかし漫画は思うように売れず、戌井の立ち上げた出版社は早くも暗礁に乗り上げてしまっていた。不動産屋への支払いもやっとの有様で、藍子のはじめてのひな祭りのお祝いも満足にできないことを布美枝は悲しむが・・・藍子が生まれて半年がたったが、村井家の暮らし向きは上向かず、布美枝は家 事に育児に奮闘しながらも、重苦しい気分をぬぐえずにいた。戌井の出版社も赤字続きで、事務所を引き払い、いまでは自宅をオフィスとしていた。 茂は戌井の家を訪ねた帰り道、多磨霊園を自転車で通過しようとして、外に出られなくなる体験をする。そんなころ、貸本漫画を悪書として追放しようとする団体がこみち書房に押しかけ、『小中学生には貸本漫画を貸し出さないように』と強要される。村井家の貧しさは最悪のものとなりつつあり、電気代が払えずについに電気が止まる事態となってしまう。茂は漫画を出版社に持っていくが、貸本業界の斜陽化ゆえにどの会社も経営は苦しく、満足な原稿料が支払われることはなくなってきていた。ある夜、大蔵省の役人を名乗る男(片桐仁)が村井家を訪れる。村井家がいま建っている土地は大蔵省の所有する土地であり、土地を買い取るか、もしくは退去せよと言われてしまう。布美枝と茂は大蔵省の役人の言葉に、ついに家を失うことになると覚悟を決めていたが、翌日もうひとりの役人がやってきて、土地が大蔵省のものであるというのは帳簿の記載ミスであったと詫びる。あっけにとられ、脱力する布美枝と茂。意味もなくほんろうされたことにたいする怒りが茂を突き動かし、自分たちを追い詰めるばかりの世界への呪詛(じゅそ)に満ちた強烈な作品「悪魔くん」が生まれる。戌井はこの作品が貸本漫画の救世主になると興奮し、茂に長編化の依頼をする。そして『悪魔くん』の第1巻の原稿料が支払われるが、なんと茂はその原稿料で戦艦の模型を買ってしまう。

第12週 「連合艦隊再建」
6月14日(月)〜6月19日(土)/第67回〜第72回 6本
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家計は相変わらず厳しいのに、高価な戦艦模型作りに没頭する茂(向井理)のことが布美枝(松下奈緒)は理解できなかった。浦木(杉浦太陽)は漫画家の卵の河合はるこ(南明奈)に夢中になるが、はるこは茂を思っているらしく、浦木にはつれない態度だった。浦木は村井家を訪れ、「悪魔くん」がもたらす収入に期待する茂のことをたしなめる。茂の漫画は暗いので、五輪景気に沸く世間のムードに合わないから売れないというのだ。美智子(松坂慶子)は茂の模型戦艦作りの話を布美枝から聞かされまゆをひそめるが、夫の政志(光石研)は茂の苦境を察するかのようなことを言い、理解を示す。「不良図書から子どもを守る会」の一団が「こみち書房」に押しかけて茂の漫画を低俗だと非難したり、職を失った茂の兄・雄一(大倉孝二)のためになけなしの金を融通するハメになってしまったりと、布美枝は困ったこと続きだった。布美枝と茂のもとを戌井(梶原善)が訪れ、売れ行き不振のため「悪魔くん」を途中打ち切りにさせてほしいと申し出る。茂と戌井が精魂を傾けて世に送り出した作品だったにもかかわらず、その結果は無残なまでの大失敗だった。茂は戦艦の模型作りに熱中し、幼かったころに故郷の境港で見た連合艦隊とひとりの下士官との思い出話を布美枝に語って聞かせる。「悪魔くん」の失敗は村井家の家計をさらに圧迫することとなった。茂にはもう質入するものもなく、本格的な生活の危機が近づきつつあった。茂は八百屋で熟しきって値下げになったバナナを買って帰ると、布美枝に戦時中のラバウルでのバナナの思い出を語りはじめた。それはマラリヤが再発して寝込んでいた茂に、仲良くなった現地の子供・トペトロが見舞いに持ってきてくれたバナナの話だった。布美枝には、その子供とバナナが茂の命を救ったのだと思えた。そんなある日、浦木とはる子が布美枝たちの家を訪ねてくる。浦木は茂に、貸本漫画に見切りをつけて業界新聞の片隅に載る漫画に乗り換えてはどうかともちかける。茂は浦木からのアドバイスで、戌井と一緒に業界新聞向けの漫画を画く人間の仕事場を訪ねる。しかし、そこには茂とまったく変わらない貧しさがあるだけだった。茂は漫画の表紙だけを美男美女の絵で飾り、内容はいままでどおりの恐ろしいタッチのものにして、少しでも売れるよう工夫をする。布美枝は当てにしていた戌井からの原稿料が入らずに落ち込む。茂は貧しさの極みのような暮らしに気持ちが弱り、ついに「漫画をやめようか」と漏らす。布美枝はその言葉に驚き、この先もきっとなんとかなると茂を穏やかに励ます。茂はその言葉に勇気をもらい、追い詰められたような気持ちから救われる。戌井から支払われる原稿料は全額に満たないわずかなものだったが、ともに漫画をあきらめずにがんばろうと布美枝も茂も決意する。そんなふたりの目の前で、藍子がひとり歩きをするようになるのだった。

第13週 「初めての里帰り」
6月21日(月)/第73回 1本
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境港に住む茂(向井理)の両親から孫を連れて帰省するよう促す手紙が届くが、苦しい家計のため、それは無理な話だった。茂の母・絹代(竹下景子)は「孫に会いに上京する」と電話をかけてくるが、猛烈な性格の母親が家に来ることは避けたいと茂は思う。そんなとき、結核を病んでいた深沢(村上弘明)が未払いだった原稿料を手渡すために村井家を訪ねてくる。布美枝(松下奈緒)はその金で藍子を連れて安来と境港に帰省することになる。布美枝はかつて「少年戦記の会」の騒ぎで茂を振り回した富田(うじきつよし)と、「こみち書房」で偶然に再会する。富田は茂にもういちど会いたいとの思いから、村井家を訪ねようとするところだった。経営していた出版社が倒産して以来、富田は小さな印刷会社で製本の作業員をして暮らしていた。わずかな額の金を茂に渡して去っていく冨田。数日後、布美枝は藍子ともに、初めての里帰りに出発する。結婚から三年ぶりに、布美枝は藍子を連れて安来の実家に帰ってきた。父・源兵衛(大杉漣)をはじめ、大家族の飯田家は昔と変わらない賑やかさだった。弟の貴司(星野源)には縁談が持ち上がっていて、源兵衛が実家の酒屋のほかに新しく二件目の店を出すことを計画し、それを貴司に継がせるつもりでいることを布美枝は知る。布美枝は町内の洋食屋で貴司と見知らぬ女性が連れ立って入ってくるのに出くわす。貴司と一緒にいた女性は、貴司の恋人だった。女性はひとり娘で、家業を継ぐことを義務付けられており、彼女と結婚するためには貴司が家を出て婿入りするしかなかった。店をもたせたいという源兵衛の思いと恋人との間で貴司は板挟みとなり悩んでいた。妹のいずみ(朝倉えりか)が安来を出て東京で仕事をしたいと思っていることが源兵衛に知られるのと同時に、貴司の恋人の存在も家族の中で明らかになってしまう。布美枝は貴司に対して自分の本当の気持ちを大切にすべきだとアドバイスするが、貴司は恋人への思いを押し殺して、新しい店を引き受けようとしていた。布美枝は藍子を連れて境港の茂の実家を訪れる。絹代(竹下景子)と修平(風間杜夫)は布美枝と藍子を歓迎する。絹代は布美枝に、貧しい暮らしの中で夫の茂を当てにすることなく、自分自身がしっかりするようにと諭す。布美枝が境港から安来の実家に戻ってくると、ちょうど貴司が源兵衛に対して恋人と結婚したい気持ちを打ち明け、店は継げないことを明言していた。怒りにかられた源兵衛が相手の女性の家に乗り込もうとしたその時、子供同士で遊んでいた藍子がビー玉を飲み込んでしまい、大騒ぎになる。とっさに布美枝は藍子の背中を叩き、さらに藍子の口に指を入れてビー玉吐き出させた。その様子を見ていた源兵衛は子供たちの成長を感じ取る。初めての里帰りを無事に終えて調布に戻ってきた布美枝。布美枝にとっては、オンボロでも茂や藍子と暮らせるこの場所が、今はどこよりもホッとでっきる我が家だった。
(text from NHK site)

NHK総合 15min 2010-03-29〜 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo・解説副音声



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