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●日曜美術館 「現実は精巧に造られた夢である」 画家・長谷川りん二郎

その画家は一枚の絵を完成させるのにひたすら待った。愛猫が美しい毛並みをみせて心地よさげに丸まる初秋の日々を。土の色が美しく輝き、緑がもゆる春の日を。愛猫はひげを描けぬまま6年後に死んでしまったし、土の色には10年以上を要することもあった。こんな調子だからとにかく寡作。画家の名は、長谷川りん二郎(1904-88)。りん二郎は生前、ほとんど注目されることがなかった。描いたのは、自宅兼アトリエのあった東京・荻窪近辺の風景と静物画ばかり。そのうえ画壇からも遠く離れ、マスコミに取り上げられることも少なかった。その制作態度は極めて独特で、実物を目の前にしなければ描かなかった。だが、そうして完成した絵からは静謐さの中にも夢幻的な美しさが漂う。近年、猫の絵を中心に徐々にその名を知られるようになり、今年は画集の出版や初めての大回顧展が相次ぐ。猫の絵は今や猫を描いた日本絵画の最高傑作とまでいわれている。りん二郎はなぜ見なければならなかったのか。なぜ何年も待たねばならなかったのか。これまで多くが謎に包まれてきた。ところが近年、りん二郎が半世紀以上にわたり書きつづった日記、手記、デッサンの存在が明らかになった。そこから浮かび上がってくるのは、りん二郎が日常に潜む至高の美を見出し、その感動を画面に定着させようと苦闘を重ねる姿である。まるで一編の詩を、推敲に推敲を重ねて完成させていくような辛抱強い作業の果てに、自ら破棄してしまった作品も多い。「現実は精巧にできた夢である」という謎の言葉を書き記したりん二郎。ただひたすらに待ち、描いた画家の生活と作品世界を新発見資料、遺族・関係者の証言を交え綴っていく。
(text from NHK site)

NHK教育 45min 2010-05-30 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●日曜美術館 「マネは見た 都市生活者の秘密」

19世紀、パリをもっとも騒がせた画家といえば、エドゥアール・マネ(1832〜83)だ。裸の女と服を着た男たちが野外で集う「草上の昼食」で世間のひんしゅくを買い、「オランピア」では、女性の裸身を、理想化された女神としてではなく、現実の娼婦のまま描いて、スキャンダルを巻き起こした。罵詈雑言を浴びてまで、マネが絵にしようとしたのは、急速な近代化によってかつてない大都会となったパリと、そこに生きる人間の姿だ。何百年も受け継がれてきた絵画の伝統を捨て去り、まったく新しい表現を切り開きながら、マネがとらえようとした都市の人間像とは何だったのか。さまざまな角度から解き明かしていく。今では美術の教科書でおなじみの「笛を吹く少年」。発表されるや大きな非難にさらされた理由を、当時の技法の再現から明らかにする。現在のパリを撮り続ける気鋭の写真家は、「バルコニー」の男女に、21世紀の今にも通じる都会の孤独と虚無感を見る。そして、晩年の傑作「フォリー・ベルジェールのバー」。美しいバーメイドの鏡の中の姿が、現実と矛盾しているのはなぜなのか。現代の画家が、創作過程を追体験しながら推理していく。「私はパリの内臓(はらわた)を描く」と言ったマネ。都市と人間を見抜いた画家のまなざしに迫る。
(text from NHK site)

NHK教育 45min 2010-06-06 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●日曜美術館 「絶対唯一のアートの衝撃」 〜日本のアール・ブリュット、パリ上陸!!〜

「アール・ブリュット」という芸術ジャンルをご存じだろうか。直訳すると「生(き)の芸術」という意味のフランス語。正規の美術教育を受けず、自分の内側から生まれる衝動のままに創作する人々の作品をさす。過去のどのような芸術潮流にも属さない彼らの表現には、絶対唯一の“すごみ”があると言われる。日本で「アール・ブリュット」の作者と言えば、まず“裸の大将”山下清が思い浮かぶ。しかし、「他には?」となると名前が上がらない。それでは、山下清以後は「アール・ブリュット」が消えたのか? 「否」である。知的障害者の施設、精神病院の病棟、社会の片隅に作者は存在しつづけてきた。自ら名乗り出ることがない彼らの作品は、「芸術」として評価されないまま、埋もれたり、捨てられたりしていたのである。21世紀初頭からはじまった調査プロジェクトによって、国内の数多くの「アール・ブリュット」の作者の存在が明らかになる。この新しく発見された日本の作者にいち早く注目したのが、ヨーロッパの美術関係者だった。番組では、今パリで開催中のアール・ブリュット・ジャポネ展(出展作家63名/出展作品約1000点)と出展作家の創作現場を取材し、日本の「アール・ブリュット」の全貌に迫る。
(text from NHK site)

NHK教育 45min 2010-06-20 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●日曜美術館 「タマラ・ド・レンピッカ 時代を挑発した女」

機械や電気、自動車が都市の暮らしを飛躍的に変えた1920年代のパリで、官能的でありながら、同時にクールでりりしい新時代の女たちを描き、一躍脚光を浴びた女性画家がいる。タマラ・ド・レンピッカである。画家自身も時代の最先端を駆け抜けた格好いい女性だった。女性が社会に進出し始めた時代、彼女はその美貌と才能を武器に、自ら成功を勝ち取って行く。ロシアからの亡命者だったレンピッカは肖像画家としてデビュー、絵に自由奔放な同性愛や最新のファッションなど、時代の流行や人々のあこがれを巧みに取り込んでいった。しかし、戦争へと進む時代の変化の中で、彼女の絵は見放され世間から忘れ去られていく。人々の記憶から消えたレンピッカ、そんな彼女が晩年に人知れず描いていた絵とは? 現在兵庫県立美術館で開催中の展覧会には、なかなか目にできないレンピッカの作品が一堂に会している。作品と彼女の美しきポートレイトの数々、彼女を知る人々へのインタビューから、時代に執着し、時代に忘れ去られた女性画家の真実を見つめる。ゲストの美輪明宏さんがレンピッカの時代と作品、そして人生を語る。
(text from NHK site)

NHK教育 45min 2010-06-27 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●視点・論点 「日本の美(1) 電信柱」 画家…山口晃

NHK教育 10min 2010-05-03(総合での同日再放送) Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Mono




●視点・論点 「日本の美(5) 銭湯」 写真家…屋代敏博

NHK教育 10min 2010-05-07 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Mono




●視点・論点 「アートで都市を創る」 森美術館館長…南條史生

NHK教育 10min 2010-06-03(総合での同日再放送) Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Mono



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