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●知楽遊学シリーズ こだわり人物伝 「赤塚不二夫 ただただ“愛”なのだ」 劇作家…松尾スズキ

赤塚の作品に大いに影響を受けたという松尾スズキ(演出家・俳優)。世間的にタブーと見なされるものを題材にしながらも、コミカルな作風に仕上げつつ冷静に人間を描く劇団「大人計画」の主宰者である。 北九州で生まれ育った松尾は、「仮面ライダー」でも「あしたのジョー」でもなく、なにより赤塚のギャグ漫画が好きだったという。番組では近年は文学者として芥川賞候補にも挙がる松尾スズキが、赤塚のギャグ漫画に託したメッセージを読み解いていく。シリーズを通し、赤塚の作品世界が如何に劇作家・松尾スズキの創作活動に影響を与えているかもあぶり出したい。
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松尾スズキ(作家、演出家、脚本家、俳優)・・・1965年福岡県北九州市生まれ。東京都在住。九州産業大学芸術学部卒業。23歳で上京し、印刷所に勤務。その後、さまざまな職業を経て、1988年、劇団大人計画を旗揚げ。1997年、「ファンキー!〜宇宙は見える所までしかない〜」で第41回岸田國士戯曲賞受賞。最新作「老人賭博」は第142回芥川賞候補となる。


第1回 「マンガは教科書ざんす」
松尾スズキがはじめて赤塚漫画と遭遇したのは幼稚園のとき。「おそ松くん」「もーれつア太郎」…赤塚の作品の中にある今まで感じたことのない「ギャグ」「笑い」の虜になり、以後赤塚漫画をむさぼり読むようになった。シリーズ第1回は、松尾の故郷北九州市の母校(市立折尾西小学校)で、少年松尾の目に映った赤塚の漫画のギャグの「ココロ」を語る。

第2回 「マンガを壊しちゃったのココロ」
一筋縄ではいかないギャグが散らばる松尾脚本の舞台。自身の作品には赤塚の影響が多大にあると松尾は自己分析する。シリーズ第2回は東京・青梅市にある赤塚不二夫記念館に松尾が初めて訪問、展示された赤塚漫画の「原画」から「ギャグ」が次第に「ナンセンス」や「シュール」に変じていったその秘密を読み解いていく。

第3回 「マンガのキャラになったのだ」
「天才バカボン」「レッツラゴン」でギャグ漫画家として絶頂期を迎えた赤塚だが、その栄光に背を向けるように、私生活では酒(と女)に溺れ、最後はアルコール依存症にまで陥っていった。テレビに晒されたその姿を見て、世間は赤塚自身の生き方そのものが「漫画」だと感じるようになる。そんな赤塚不二夫の生き方を松尾はどう捉えているのか?

第4回 「尊敬されたくニャいニャロメ!」
数々のヒットギャグ漫画を残した赤塚。タモリ(タレント)を始め多くの異能を発掘したパトロンとしての赤塚。脳内出血に倒れてからは何も語ることのないまま72歳でこの世を去った赤塚は、松尾の「心」に何を残していったのか? 生前一度だけの二人の出会いから振り返る。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2010-06-02〜 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 解説副音声





●知楽遊学シリーズ こだわり人物伝 「女(わたし)が愛した作家 太宰治」 角田光代/辛酸なめ子/西加奈子/田口ランディ

今年生誕100年を迎えた作家・太宰治。出版累計は1000万部を超え、死後60年を過ぎた今でも読者を増やし続ける、昭和を代表する小説家の一人だ。ファンそれぞれが熱烈な「自分だけの太宰像」を持つ希有な作家でもある。今回のシリーズでは、いま旬の女性作家が自らの「太宰体験」も告白しながら、その人間像に迫る。
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◎角田光代 KAKUTA Mitsuyo・・・1967年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。

◎辛酸なめ子 SHINSAN Nameko・・・1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部グラフィックデザイン専攻卒業。在学中から漫画、イラスト、コラム執筆、展覧会など多分野で表現活動を展開、現在はテレビ、ラジオへの出演も多い。セレブやアイドルを考察し、おっとりした文体と鋭い風刺をこめた文章は「ガーリーな毒」と呼ばれ、多くのファンをもつ。著書に『消費セラピー』『女子の国はいつも内戦』『片付けられない女は卒業します』『開運修業』など多数ある。

◎西加奈子 NISHI Kanako・・・1977年イラン、テヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。関西大学法学部卒業後、フリーライターなどを経て、2004年『あおい』でデビュー。05年、2作目の長編『さくら』がベストセラーに。07年『通天閣』で織田作之助賞受賞。『きいろいゾウ』『こうふく みどりの』『こうふく あかの』『窓の魚』『きりこについて』など著書多数。

◎田口ランディ TAGUCHI Randhi・・・1959年東京生まれ。2000年に自らの家族を題材とした長編小説「コンセント」を発表し執筆活動に入る。宗教、福祉、医療、社会問題など幅広いテーマで人間の心の問題を扱った作品を発表。2001年『できればムカつかずに生きたい』で第1回婦人公論文芸賞を受賞。代表作の『コンセント』は英語、イタリア語、中国語など7か国で翻訳出版。小説作品として『富士山』『ドリームタイム』『被爆のマリア』『キュアcure』、ノンフィクションに『パピヨン』『寄る辺なき時代の希望』、対談集に『生きる意味を教えてください』、旅行記『水の巡礼』など著書多数。


第1回 「ロックな作家」 語り手: 角田光代
角田光代さんは思春期のころ、太宰と出会い、「気持ちのある部分をまるごともっていかれてしまった」という。そして読めば読むほど、「私のために太宰はこれらの小説を書いてくれた」と思い込み、のめり込んだ。しかし一方で、同じ思春期に太宰作品を読んでもいっこうに好きにならない人もいる。その場合、「なんとなくいやだ」ではなく、「こんな作家はいやだ」というはっきりとした拒否、である。そんな読み手との距離感から、「太宰治はロックに似ている」と角田さんは分析する。「思春期に出会い、のめりこみ、ときに恋愛感情に似た気分まで抱き、加齢とともに距離を置く」、その感覚が「ロック」と似ているというのだ。角田さんいち押しの作品を読み解きながら、「ロックな作家」太宰治に迫る。

第2回 「モテる作家」 語り手: 辛酸なめ子
最新流行文化を自ら体験し、それに対する違和感を皮肉たっぷりに漫画とコラムで描く辛酸なめ子さん。なめ子さんによると、「太宰の作品は女性扱いのテクニックを自慢げに次々と伝授してくれる実用本(=男性向けモテ本)」だという。太宰はとにかくモテた。それも普通のモテぶりではない。何人もの女性が、太宰とともに命を絶とうと思い入れてしまうほど、すさまじくモテた。なぜ、そんなにモテたのか。小説だけでなく、ビジュアルや筆跡など、徹底分析。辛酸なめ子さんならではの独自の視点でモテ男、太宰治の秘密に迫る。

第3回 「おもろい作家」 語り手: 西加奈子
高校生のとき、「皮膚と心」で太宰の魅力に取りつかれた西加奈子さん。大人になれば失っていくであろう「純真」をかみしめて読み、「自分はこんな可愛らしい女性になれるだろうか」と不安を覚えるほど、のめり込んだ。しかし片っ端から太宰作品を読むうちにあることに気づいた。「太宰って、めっちゃおもろいやん」。「読ませる技術の巧さ」や「ストーリー展開の妙」のことではない。ニヤニヤ、プッと吹き出す面白さ。「どう考えたって、これ、ネタやろ」とツッコミを入れたくなるような描写や表現。「富嶽百景」に描かれた師匠・井伏鱒二との放屁をめぐるバカバカしい議論もそのひとつだ。大阪のお笑い文化の中で育った西さんが、「おもろい作家」としての太宰を語る。

第4回 「刃を自分に向けた作家」 語り手: 田口ランディ
中学二年の時、「人間失格」に出会った田口ランディさん。読み終わってしばらくは、現実世界に戻ることができなかったという。作家となった今、あらためて太宰の作品を読みかえすと、太宰治という作家の精神の強じんさに驚がくするという。田口さんは、太宰は人間はすべからく悪人である、人間とは救いようがないほど愚かで醜いものであると思っていたに違いないと分析する。そのような徹底した人間に対する客観的な突き放しがあったからこそ、太宰文学はまったくぶれることなく、一貫して人間の弱さを描き続けたのだと。強じんな精神で人間の弱さに向き合った作家の姿に迫る。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2010-06-30〜(2009年10月のアンコール放送) Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 解説副音声





●名曲アルバム 「英雄ポロネーズ」

ポーランド南部に位置する古都クラクフ。11世紀から16世紀にかけて王国の首都として栄えたクラクフに住む人々は、誇り高き文化を大切に受け継いできた。ポーランドを代表する民族舞曲ポロネーズもその一つである。ポロネーズは、ショパンの心を魅了した特別な舞曲であった。ショパンの円熟期に作曲された「英雄ポロネーズ」は、祖国への愛と民族の誇りが秘められている。

作曲: ショパン
演奏: 清水和音(ピアノ)
映像: クラクフ(ポーランド)
(text from NHK site)

NHK教育 5min 2010-07-20 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo(B-mode)

> NBDR-0027にもあり



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