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●ITホワイトボックス2 第16回 「サイバー犯罪ってどう取り締まる?」

□ホワイトボックス(1)・・・不正アクセス
不正アクセスとは、他人が管理するコンピューターやサーバーに、権限のないも のが許可なくアクセスすること。平成12年には不正アクセスを禁じる「不正ア クセス禁止法」が施行されました。それ以降、不正アクセスでの検挙数は増加の一途を辿っています。また犯罪の手口もつねに変化することから、新しい手口を あらかじめ研究して予防する取り組みが始まっています。その1つがICから発生する電磁波を解析して情報を盗み取る攻撃方法です。不正アクセスの防止にはICなどのハードウェアの強化も必要となってきているのです。

□ホワイトボックス(2)・・・デジタル・フォレンジック
鑑識によって犯人の痕跡を探る、こうした捜査方法はサイバー犯罪でも行われています。それがデジタル・フォレンジック(デジタル鑑識)です。捜査ではフォレンジックツールと呼ばれる機器を利用して、残されたハードディ スクから犯罪の痕跡を探っていきます。たとえば削除されたファイルを復元したり、消されたメールから送受信の相手を探ることもできます。デジタル・フォレンジックによって得られたデータは、犯罪の証拠として利用され、捜査に役立てられているのです。

□ホワイトボックス(3)・・・ブロッキング
ネット上に公開された違法有害サイトの影響で被害者が生まれる、このようなネッ ト特有の新しい問題が指摘されています。とくに深刻な被害を生んでいるのが児童ポルノサイトです。掲載されている画像がコピーできるため、ネットを通して瞬く間に広がってしまうためです。そこで対策として、ブロッキングと呼ばれる方法が検討されています。ブロッキングは、ISP(インターネットサービスプ ロバイダー)で違法有害サイトへのアクセスを強制的に遮断し、ユーザーに見られなくする方法です。しかし導入には大きなコストがかかり、通信の秘密の問題も絡むことから、今も慎重に議論が重ねられています。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-07-22 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第17回 「世界中で大人気!SNSの魅力とは?」

□ホワイトボックス(1)・・・SNS
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、登録したユーザー同士がネット上でコミュニケーションできるサービスです。SNSを通じたユーザーのネットワークは、いまやビジネスでも利用され、求人をSNSで行う企業も登場しています。とくに140字以内で投稿するつぶやきサイトは、情報が伝播するスピードが早く、事件が起きたときの情報共有や、企業が情報発信するツールとしても注目されています。SNSはたんなるコミュニケーションサイトの枠を越えて、新しいメディアとなっているのです。

□ホワイトボックス(2)・・・ソーシャルアプリ
SNSに備わっているコミュニケーション機能を利用したアプリケーション、それがソーシャルアプリです。日本最大のSNSで人気のソーシャルアプリは、ユーザー同士でコミュニケーションしながら進めるゲームです。その一方、アメリカ最大のSNSの場合では、社会的問題を議論するアプリや、就職・転職のためのアプリなども人気となっています。この日米の違いは、登録時の匿名性にあると考えられます。日本では匿名性が高いのに対して、アメリカでは実名や顔写真を掲載するユーザーが数多くいます。ソーシャルアプリには地域やコミュニティによる違いが生まれ始めているのです。

□ホワイトボックス(3)・・・6次の隔たり
世界初のSNSが誕生するきっかけの1つになったのが、「6次の隔たり(Six Degrees of Separations)」と呼ばれる理論です。1967年、アメリカの社会心理学者スタンレー・ミルグラム博士は、見知らぬ人へ手紙を送る実験から、「おおよそ6人の人を経由すれば、だれとでも人はつながっている」という説を導き出しました。日本最大のSNS運営会社では、2010年にこの理論をあらためて検証しました。登録している友人のリストを辿っていけば、6人を経由したときに全ユーザーの90%につながることを計算で導き出したのです。6次の隔たり理論の誕生からおよそ40年、SNSによって理論が現実のものになってきているのです。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-08-05 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第18回 「検索の未来はどうなるの?」

□ホワイトボックス(1)・・・リアルタイム検索
2009年12月に大手検索サイトのサービスとして、最新ニュース記事やつぶやきサイトへの投稿を検索できる「リアルタイム検索」が発表されました。次々に更新される膨大な情報を検索できるようなったのは、新しい技術が導入されたことにあります。その1つが検索サーバーと、つぶやきサイトやニュースサイトのサーバーを直接つないで、つねに情報が流れ込んでくる仕組みです。また投稿者の信頼性や情報の増加率などの指標をもとに、雑談の中から有益な情報だけを取り出すシステムも開発されました。こうした技術によって、世界のどこかで今起きていることを検索できるようになってきたのです。

□ホワイトボックス(2)・・・動画検索
大手動画共有サイトでは現在、動画の検索はテキスト情報(タグ)をもとに行っています。もし動画にタグがつけられていないと探し出すことはできません。そこでタグがなくても検索できる新しいシステムの開発が進んでいます。その1つが、ナレーションや音楽に自動的に字幕を付けるシステムを応用する方法です。動画に付けられた字幕をテキスト情報として検索で探し出すのです。またNHK放送技術研究所で研究しているのは、選んだ画像と同じような動画を探し出す類似検索です。動画の色・動き・顔の位置などの情報を数値情報に置き換えることで、類似の動画と比較し、探し出すことができるのです。

□ホワイトボックス(3)・・・自然言語検索
私たちの会話や文章などをそのまま入力して検索できるシステムが「自然言語検索」です。京都大学で研究されている「TSUBAKI」は、日本語の主語・述語・修飾語などの係り受けを解析して、文章の意味を理解しWEBページを表示することができます。さらに英語版のみですが、質問を入力すると回答そのものを提示する新システムも誕生しています。入力された文章を数式に置き換えて、専門性の高い論文などの情報から計算するのです。自然言語検索によって将来、検索システムは、まるで会話するように質問に対して答えを教えてくれる存在になっていくのかもしれません。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-08-12 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第19回 「世界最大!百科事典“ウィキペディア”の秘密」

□ホワイトボックス(1)・・・Wiki
WEB百科事典のウィキペディアを支えているのは、その語源ともなっている「Wiki(ウィキ)」と呼ばれるプログラムです。Wikiの特徴は、サイトの編集を誰もが簡単にできることです。通常WEBサイトの編集は、サイト管理者がHTMLという専門的な言語を使って行っています。一方、Wikiを使うとユーザーだれもがサイトを編集でき、入力したい文字とシンプルな記号を打ち込むだけで文字を入力することができます。誰もが参加できて使いやすいプログラム「Wiki」が、WEB上の巨大な百科事典ウィキペディアを誕生させたのです。

□ホワイトボックス(2)・・・ビューロクラット
ウィキペディアは、ユーザーから選挙で選ばれた「管理者」や「ビューロクラット」と呼ばれる人たちなどによって管理されています。もし、いたずらの書き込みや“荒らし”行為などが行われた場合には、こうした役割の人たちが記事を削除したり保護したりします。また書かれている内容によっては、ユーザーに意見を求めユーザー同士の話し合いの結果をもとに、記事を削除することもあります。またビューロクラットは、管理者の作業にくわえて、ユーザーによる選挙で信任され候補者を管理者にする役割を担っています。ウィキペディアの信頼性は、ユーザーが役割を分担することで、保たれているのです。

□ホワイトボックス(3)・・・集合知
集合知(Collective Intelligence)とは、数多くの人たち情報・意見が集計されて作りだされる知識のこと。ユーザーの書き込みによって作られたウィキペディアのように、集合知を利用したネットサービスが数多く登場しています。その1つが、地図情報が十分に提供されていない地域で、ユーザーがWEB上の地図に情報を書き込んでいくサービスです。また検索されるキーワードのデータから、その地域でのインフルエンザの流行を予測するサービスもあります。私たち1人ひとりのWEB上での行動が、ネットを通して集められることで、社会に役立つサービスとなっているのです。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-08-19 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第20回 「タダでテレビ会議ができるわけ」

□ホワイトボックス(1)・・・インターネット電話
テレビ会議などにも利用されているインターネット電話。インターネット電話が電話回線に比べ、低コストで通話ができる理由は、パケット通信を利用しているためです。回線を占有する電話に比べ、パケットでは多人数で1つの回線を利用するため料金を下げることができます。その一方で課題もあります。インターネットのパケット通信ではすべてのパケットが遅延なく届くわけではありません。そこでインターネットテレビ電話では、届かないパケットがあっても次々に再生する方式を使っています。こうすることで映像や音声がずれることなく、リアルタイムのコミュニケーションが可能になっているのです。

□ホワイトボックス(2)・・・P2P
世界中に普及している“無料”のネット電話サービスでは、「P2P(ピーツーピー)」と呼ばれる技術が使われています。P2Pとはネットワークにつながった端末同士が直接、通信してデータをやりとりする技術です。このサービスでは、サーバーを介さずに数多くのユーザーをつなぐために、「スーパーノード」と呼ばれるコンピューターたちが活躍しています。スーパーノードはユーザーの中から自動的に選ばれ、一部のユーザーのIPアドレスを管理しています。こうしたスーパーノード同士が通信しあうことで、世界中のユーザーが通信できる仕組みなっているのです。IPアドレスの管理をサーバーに集中させるのではなく、負担を分散させる仕組みによって、サーバーの維持費をかかからない、無料のネット電話サービスが実現しているのです。

□ホワイトボックス(3)・・・ユニファイド・メッセージング
これまで別々の通信機器として存在していた電話・FAX・メールなどをパソコンやモバイル端末に統合する新しい通信サービスが登場しています。それが「ユニファイド・メッセージング」です。ユニファイド・メッセージングを可能にしたのが、SIP(シップ:セッション・イニシエーション・プロトコル)と呼ばれる技術です。SIPは、異なる通信方法での通信を確立するため、受信側の端末で対応可能なソフトウェアを立ち上げるなどの事前準備を行います。 こうした準備作業によって、多様な通信手段を1つのに統合しています。さらにSIPの技術を使うことで将来、 家電製品も1台の端末でコントロールできるようなユビキタスな社会も可能になるかもしれないのです。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-08-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第21回 「話題沸騰!電子ブックの魅力」

□ホワイトボックス(1)・・・電子ペーパー
アメリカで人気となっている電子ブックリーダーの画面表示に使われているのが、「電子ペーパー」です。電子ペーパーは、ページを切り替えるときに電力を使いますが、文字を表示しているときに電力を消費しません。そのため本物の紙と同じように自然の光で文字を見ることができます。まさに“書き換えることができる紙”として開発されたのが電子ペーパーです。また電子ブックリーダーは、端末の通信機能を使ってネットストアから直接、書籍を購入できます。読みたいときにどこでも手軽に買って読むことができる、それが電子ブックが人気になっている理由の1つと言えます。

□ホワイトボックス(2)・・・書籍アプリ
タブレット型端末でダウンロードできるアプリ化された電子ブックが「書籍アプリ」です。書籍アプリの魅力は、ユーザーが電子ブックを積極的に操作できることにあります。たとえば図鑑では、図を3次元に載せることで、ユーザーが指で操作して好きな角度から観察できるようになります。また雑誌では、インタビューを動画で掲載したり、リンク機能でショッピングサイトから購入できるようにするなど、さまざまな機能が組み込まれています。書籍アプリによって、“電子ブックはデジタル化された本”という枠組みを超え、書籍の表現の可能性を大きく拡げているのです。

□ホワイトボックス(3)・・・著作権データベース
今後、書籍のデジタル化や配信を進めていく上で避けては通れないのが、著作権の問題です。日本において、すでに出版されている書籍の多くでは、デジタル化の契約が取り交わされてきませんでした。そのため今から膨大な書籍の著作権を整理し、デジタル化を進めていくには大きなコストがかかってしまいます。そこで著作権を整理して集中的に管理するシステム「著作権データベース」の構築が求められています。そんななかで国立国会図書館では、2010年度に例年の10倍の予算を組み、蔵書のデジタル化と著作権の所在を明確にする作業を進めています。本格的な電子ブックの普及を控え、著作権の扱いを明確する新しいシステムの構築が必要となっているのかもしれません。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-09-02 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第22回 「1クリックの値段とは? ネット広告の秘密」

□ホワイトボックス(1)・・・検索連動型広告
ユーザーがキーワード検索したときに、画面の右側や上部に表示されるのが“検索連動型広告”です。表示されている広告をユーザーが1回クリックするたびに料金が発生し、広告を出したい会社から検索システム運営会社に支払われる仕組みになっています。広告を出したい会社は、広告を表示するキーワードを自由に選ぶことができます。それにより興味をもっている消費者にだけ広告を出すことができるため、クリックしてもらえる確率は高くなると考えられます。また予算の少ない広告主でも参入できることから、これまで広告を出すことができなかった中小企業へのビジネスとしても広がっています。

□ホワイトボックス(2)・・・位置連動型広告
携帯電話などのモバイル端末へ向けて広告を配信し、急速に市場を拡大しているモバイル広告。端末に搭載されているGPSを利用して、現在地に合わせた広告を表示するのが“位置連動型広告”です。地域を限定して広告を配信できるため、その地域に密着した広告を出すことができます。さらに携帯電話会社では、日常の行動パターンを分析して広告を配信する新しいシステムの開発を進めています。その人の行動パターンにあわせて、適切な場所と時間で広告を提示することができれば、 ユーザーの潜在的なニーズにも応えられるのではないかと考えられているのです。

□ホワイトボックス(3)・・・フリーミアム
無料を意味する「フリー」と、割増料金を意味する「プレミアム」をつなげた造語“フリーミアム”。フリーミアムは、無料のアプリやWEBサービスで顧客を集めて、その中から有料の高機能版に移行してもらうビジネスモデルです。こうしたモデルは、ネットビジネスだからこそ成り立っていると考えられています。ネットの通信環境や、サーバーの処理能力・記憶容量が格段に向上したことで、サービス事業者はほとんどコストをかけずに数多くの顧客へサービスを行うことができるためです。ネット上に数多く存在するフリーミアムのビジネスモデルでは、“無料”であることがすなわち広告となっているのです。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-09-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●ITホワイトボックス2 第23回 「ITでもエコ活動はできるの?」

□ホワイトボックス(1)・・・仮想化技術
私たちが日常的に利用するメールや検索などのネットサービスを支えているのがサーバーです。数多くのサーバーが置かれているデータセンターでは、サーバーや冷却装置によって膨大な電力が消費されています。その電力を減らすための技術として、導入されているのが「仮想化技術」です。仮想化技術を使うと、これまでバラバラに運用されていた複数サーバーを1台に統合することができます。仮想化のための専用のソフトを使い、1台のサーバーの中で複数のプログラムが働くようにし、あたかも複数のサーバーが稼働しているかのようにする技術です。こうした仮想化技術によって、サーバーの台数を減らし、大幅に消費電力を押さえることが可能になっています。

□ホワイトボックス(2)・・・スマートグリッド
2009年アメリカのオバマ大統領の発表で一躍注目を集めた「スマートグリッド(賢い送電網)」。スマートグリッドは送電網をITでネットワーク化し、電力を効率的に運用していくシステムです。現在、日本でも各地で開発や実験が行われています。青森県五所川原市にある風力発電所では、風車と発電所をネットワークでつなぎ、風車の羽根の角度を調整するなどして発電量をコントロールしています。また茨城県つくば市で行われているプロジェクトでは、太陽光発電で蓄えた電力を電気自動車で利用する実験が行われています。将来は、発電量を電気自動車に通信して、効率よく電力を使う計画が考えられています。太陽光や風力などの自然エネルギーをITを使って効率的に利用していくスマートグリッドの取り組みが進んでいるのです。

□ホワイトボックス(3)・・・ウォーターソリューション
世界的な環境変動や人口増加によって、飲み水を供給する水道網の整備が重要となっています。そこで水を無駄なく使うための「ウォーターソリューション」が、今ビジネスとして注目を集めています。ウォーターソリューションが必要とされてる問題の1つに、水道管から水が漏れる“漏水”があります。漏水を防ぐポイントになるのは、水道管にかける圧力のコントロールです。千葉県柏市ではITを利用し、末端の水道管にかかる圧力をリアルタイムに集計し、水道網全体の圧力をコントロールしています。これにより漏水率を低く抑えることに成功しています。また同様のシステムを導入している東京都では、水道インフラと管理システムをセットにして海外へビジネスとして展開しようと考えています。ITを使ったインフラの整備が、いま新しいビジネスとして動き始めているのです。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2009-09-16 Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Stereo





●視点・論点 「数字モデルが拓く新世界」 東京大学教授…合原一幸

NHK教育 10min 2010-09-07(総合での同日再放送) Air check by Sony Giga Pocket Digital 2.0 Mono



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