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●シリーズ世界遺産100 「アグラ城」 ~インド~

国名: インド
分類: 文化遺産
登録年: 1983年
遺産名(英語): Agra Fort

インド北部のヤムナー川岸に横たわるアグラ城は、周囲2.5kmに及ぶ広大な城塞です。16世紀から300年余に渡ってインドで繁栄を誇ったイスラム勢力のムガル帝国皇帝の城で、帝国の強大な力と栄華を今に伝えています。「シリーズ世界遺産100」では、城内の様々な建築物を中心に紹介します。それらは皇帝の絶大な権力を示しており、同時に悲劇的な末路も表しています。第3代皇帝アクバルによって着工されたアグラ城は、赤砂岩でできた重厚な城壁で囲まれ「赤い城」と呼ばれています。赤色は帝国の力強さの象徴でした。対照的に、城内にある多くの建物は純白です。第5代皇帝シャー・ジャハーンが自分の好みに合わせて、白大理石を使った華麗な宮殿に仕上げたのです。公謁殿やモスク、皇帝の寝殿、ハーレムなど、すべてが総大理石で造られた優雅な姿をしています。しかしシャー・ジャハーンは晩年、皇帝の座を狙った三男によって城内に幽閉されてしまいました。皮肉なことにその場所は白大理石に宝石を散りばめた皇帝好みの部屋で、皇帝は死ぬまでの8年間、出ることを許されなかったのです。幽閉された皇帝が部屋から見ていたのが、川向こうにあるタージ・マハル、白亜の妃の霊廟でした。栄華を誇った皇帝は、亡き妃への想いだけを慰めにしながら息を引きとったのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-04 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ファールンの大銅山地域」 ~スウェーデン~

国名: スウェーデン
分類: 文化遺産
登録年: 2001年
遺産名(英語): Mining Area of the Great Copper Mountain in Falun

スウェーデン中部に位置するファールンの大銅山は、17世紀には、世界の銅の生産量の三分の二を占め、「王国の運命は大銅山と共にある」と謳われました。「シリーズ世界遺産100」では、スウェーデン王国を支えた巨大銅山の姿を紹介していきます。ファールンで最も目を引くのは、地表に開いた直径400メートル、深さ100メートルにも及ぶ巨大な穴。露天掘りと無計画な採掘の結果、1687年に坑道が大崩落を起こした跡です。この事故の後、鉱山は鉱脈を追って地中深く掘り進められるようになり、地下には千年に及ぶ採掘によって出来た、高さ30メートルにも及ぶ巨大な空間がいくつも広がっています。坑内には落盤の跡や、鉱石の運搬用に使役された馬が通った通路など、当時の作業を忍ばせるものが残されています。ファールンから産出された良質の銅は、銅貨として王国の経済を支え、輸出されて、フランスのヴェルサイユ宮殿などの巨大建築の屋根を飾りました。鉱山は1992年に廃坑に成りましたが、よく保存された鉱石の巻き上げ施設や精錬施設、鉱山労働者や経営者の街並みは、王国を支えた大銅山の全盛期の姿を今に伝えています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-05 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「屋久島」 ~日本~

国名: 日本
分類: 自然遺産
登録年: 1993年
遺産名(英語): Yakushima

九州の南端から南に60kmの洋上に位置する屋久島は、日本に3件ある自然遺産の一つです。急しゅんな山々が海岸から一気にそそり立つ屋久島では、亜熱帯から亜寒帯まで、多様な動植物を見ることができます。屋久島はまさに、南北2000kmの日本列島の気候を凝縮したような島なのです。中腹の森では、屋久島のシンボルとも言える、樹齢1000年を超える「屋久杉」を見ることができます。番組では、屋久島の多様で豊かな動植物の姿を、水の循環に注目しながら見てゆきます。2000メ-トル近い山々に黒潮からわく雲がぶつかるため、屋久島には「1月に35日雨が降る」と言われるほど多くの雨が降ります。この雨のおかげで、植物が育ちにくい花崗岩の島に、多様で豊かな森が広がっているのです。屋久島の森に入ると、地面の多くが苔に覆われています。苔は水を貯え、乏しい土壌が流れないように守っています。花崗岩の上でも、苔があれば木々は成長することができます。苔は森に息づく植物たちのゆりかごなのです。屋久島の森を際立たせているのは、数千年の寿命を持つ「屋久杉」の存在です。島では樹齢1000年に満たない杉を「小杉」と呼び、1000年を超えるものを「屋久杉」と呼んでいます。土壌が痩せた屋久島では杉は少しずつしか成長しません。そのため、年輪が密になり、硬くしまった幹となり、1000年を超える寿命を持つようになったと考えられています。雲から降った雨は島を駆け下り、すべての生き物に命を与え、ふたたび黒潮の海へと還ってゆきます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-05 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「コルドバのイエズス会管区と農園跡」 ~アルゼンチン~

国名: アルゼンチン
分類: 文化遺産
登録年: 2000年
遺産名(英語): Jesuit Block and Estancias of Cordoba

首都ブエノスアイレスに次ぐ、アルゼンチン第二の都市コルドバ。街の中心には、イエズス会が築いた建物が集まったイエズス会管区と呼ばれる地区があります。17世紀、イエズス会はここを拠点に布教活動を行いました。その中心となったのが、1671年に建てられたアルゼンチン最古のヘスス教会です。植民地時代、ここはイエズス会の布教活動のシンボルとなったのです。イエズス会は教会の隣に、コレヒオ・マキシモという、神父を育てる学校を築きました。現在、その建物は国立コルドバ大学となっています。アルゼンチン最古の大学です。図書館には学校で使われた、2500冊の蔵書が保存されています。スペインからはるばる船で運ばれてきた書物は、「イエズス会の黄金」と呼ばれています。これは、17世紀の神父が記した、建築の本です。神父たちは、あらゆる学問を専門的に学んでいました。布教には、豊富な知識と深い教養が必要でした。ここで学んだ若者たちは、ジャングルを分け入り南米各地でキリスト教布教に命を捧げたのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-06 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ピサのドゥオモ広場」 ~イタリア~

国名: イタリア
分類: 文化遺産
登録年: 1987,2007年
遺産名(英語): Piazza del Duomo, Pisa

イタリアの町ピサは斜塔で有名ですが、世界遺産に登録されているのは塔があるドゥオモ広場全体です。ドゥオモとは大聖堂のことで、白色の大聖堂や洗礼堂、塔が並ぶ広場はその美しさゆえに『奇跡の広場』とも呼ばれています。「シリーズ世界遺産100」では、大聖堂や塔を建てた都市ピサの歴史を紹介します。中世、ピサは強力な海軍を持つ海洋都市国家で、地中海交易の覇権を握って隆盛を極めました。11世紀にピサの繁栄の象徴として建立された大聖堂には、莫大な富が使われました。北アフリカから東方のトルコまで地中海沿岸の様々な文化が集約されており、独特な美しさを誇っています。鐘楼として建てられた塔は、建設途中から傾き始めました。地盤が軟弱だったためです。そのため、上の層を傾いた反対側に曲げながら建設が続けられました。だから斜塔は湾曲した形で立っているのです。塔は現在も傾き続けているため、最近になって傾きを維持する工事が行われました。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-07 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「インド洋のガラパゴス」 ~ソコトラ島~

国名: イエメン
分類: 自然遺産
登録年: 2008年
遺産名(英語): Socotra Archipelago

イエメンの沖合350kmに浮かぶソコトラ島は、アフリカ大陸から分離して出来た島です。海と強い季節風によって隔絶された島は、独自の進化をとげた動植物の宝庫。「インド洋のガラパゴス」と呼ばれ、世界自然遺産になっています。「シリーズ世界遺産100」では島の象徴となっている竜血樹についてご紹介します。木の上部に葉が密生した姿は、まるでキノコ。育つのは標高が高く霧が多い場所。年間の降水量が200ミリメートルしかないため、霧をたくさんの葉に付着させることで水分不足を補っているのです。樹液が真っ赤なことからその名がついたという竜血樹。樹液は古代ローマの時代から止血剤として珍重されてきました。中世にはヨーロッパや中国の商人が同じ重さの金と交換したと言われ、今でも島民に貴重な現金収入をもたらしています。しかし最近、竜血樹は次々と枯れています。地球温暖化の影響で降水量や霧の量が減っているのが原因と見られています。成長するまで100年以上かかるため、その保護や再生が課題になっています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-13 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ルイス・バラガン邸」 ~メキシコ~

国名: メキシコ
分類: 文化遺産
登録年: 2004年
遺産名(英語): Luis Barragan House and Studio

ルイス・バラガン(1902~1988)は、20世紀を代表するメキシコ近代建築の巨匠です。しかし、その名を知る人は多くはありません。なぜなら、バラガンはメキシコにしか建築物を造らなかったからです。「シリーズ世界遺産100」では、2004年に世界遺産に登録されたバラガン邸を訪れ、その魅力に迫ります。バラガンの建築の粋を集めた自宅は、86歳まで暮らした終の棲家でもありました。バラガンの建築物にはメキシコの強い太陽が欠かせませんでした。バラガン邸は、光の館と言っても過言ではありません。バラガンはメキシコの太陽の様々な表情を、建築物に取り込む仕掛けにこだわりました。玄関を入れば、官能的な光が出迎えてくれます。朝陽が差し込むにつれて、階段ホールから玄関にかけてピンク色の光が広がります。壁や反射板を使って効果的に太陽光を集め拡散させ、空間ごとに異なる光の表情を演出しているのです。ピンク色は花を愛したインディオの色。メキシコの近代建築にはタブーとされましたが、バラガンは歴史と土着性に惹かれました。一年中、うっそうとした植物が茂る庭を、強い西日が突き抜け、居間に降り注ぎます。光と影が織り成す光移ろう空間です。とっておきは屋上。高い壁で囲まれ、無限の色彩に満ちた空だけが広がる瞑想の空間です。メキシコの太陽を愛し、西洋の近代建築に融合させようとした巨匠の斬新な試みが、世界遺産にまでなったのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-14 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「トン族大歌」 ~中国~

国名: 中国
分類: 無形遺産
登録年: 2009年
遺産名(英語): Grand song of the Dong ethnic group

中国の南西部に暮らす少数民族トン族は、独自の文字を持っていません。トン族が文字の代わりにしたのは「歌」です。歌で民族の歴史や暮らし方、生き方を2000年にわたって受け継いできました。言語で伝えるよりも、歌の方が印象的で覚えやすかったといわれています。「シリーズ世界遺産100」では、二つの村の合唱隊が行う歌合戦をご紹介します。貴州省のトン族の村、九龍村。無形文化遺産「トン族大歌」の発祥の地です。九龍村では、毎年正月に他の村から歌の上手な合唱隊を招いて歌合戦を行います。トン族は、心に感じたこと、相手を理解している気持ち、あるいは将来に対する考えなども歌で伝え合ってきました。人と人、村と村の交流を深めるのにも役立っています。そして、若い男女にとって、歌は恋の妙薬です。トン族は、恋心を「歌」で伝え合ったのです。番組では、呉光先さん夫婦が結婚前に歌い合った恋歌を紹介しています。呉光先さんの奥さんの歌です。「私の歌が、あなたの心の奥まで届きましたか。もし届いたなら、私はもっともっと深くあなたを知りたいです。」ロマンチックですね。歌合戦では、村の古い建物「鼓楼」の下で、男女に分かれて恋歌を歌い合います。どちらかの持ち歌がなくなるまで歌合戦は続きます。山あいで暮らすトン族にとって、歌合戦は最大の娯楽でもあるのです。トン族の生活のさまざまな場面に深く関わって、民族の心をつないでいる「トン族大歌」です。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-16 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「マテーラの洞窟住居」 ~イタリア~

国名: イタリア
分類: 文化遺産
登録年: 1993年
遺産名(英語): The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera

長靴の形をしたイタリア半島のかかとに位置するマテーラ。その峡谷の絶壁には、人が何年もかけて掘った4000を越える洞窟住居群があり、彫刻作品のような町並みを作り出しています。岸壁の掘削には時間と労力を要します。しかし、洞窟住居は何百年も暮らせる経済的で耐久性に富んだ家です。洞窟住居が密集するマテーラには、何世紀にもわたり人の暮らしが折り重なり、独自の文化を育みました。「シリーズ世界遺産100」では、マテーラの歴史をひもときながら、現在、官民一体となって進められる再開発にスポットを当て、過去、現在、未来と生き続ける世界遺産の町を紹介します。峡谷の岸壁に人が定住し始めたのは8世紀頃。イスラム勢力の迫害から逃れたキリスト教の修道士が、新石器時代から使われていた洞窟に移り住んだのが始まりと言われています。修道士は130もの洞窟の聖堂を掘り、ビザンツ様式のフレスコ画で内部の壁面を飾りました。その後、聖堂の周りに農民が移り住み、町へと発展しました。16世紀には、人口増加に伴い洞窟の入り口に石を積み、建て増す住居が増え、箱形の住居が重なり合う特異な景観の都市へと変化しました。20世紀に入ると、マテーラは時代に取り残され、街は荒廃し、イタリアで最も貧しい街と呼ばれるようになりました。第二次大戦後、イタリア政府が住民を強制的に移住させ、貴重な文化遺産の保護に乗り出しました。1993年世界遺産の登録によって注目され、官と民が共同で再開発を進めています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-18 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ポントカサステ水路橋と運河」 ~イギリス~

国名: イギリス
分類: 文化遺産
登録年: 2009年
遺産名(英語): Pontcysyllte Aqueduct and Canal

イギリス、ウェールズの北東部を流れる全長18キロメートルの運河に架けられた、ポントカサステ水路橋。イギリス産業革命における建築物の傑作とされています。イギリス人土木技師のトーマス・テルフォードによって考案されました。鉄と石で造られたこの画期的な橋は、世界の多くの建築計画に多大な影響を与えました。「シリーズ世界遺産100」では、この水路橋と運河の歴史を振り返りながら、ゆったりとしたボートの旅を紹介します。18世紀後半、この地域でとれた豊かな石炭や石材などの天然資源をリバプールやマンチェスターに運ぶために、運河の建設計画が持ち上がりました。この時、高さ37メートルの渓谷を越えるため、テルフォードは軽くて薄く丈夫な鉄を使った水路橋を考え出します。そして、1805年、橋桁は鉄製、橋脚は石と随所に鉄で補強した革命的な水路橋が完成しました。ホースシュー滝からポントカサステ水路橋を渡り、グレッドリッドまで18キロメートルに及ぶ運河は、現在は、小型の船で行くクルージングのルートになっています。時速6キロメートルでゆったりと進むボートからは、ウェールズののどかな風景を楽しむことができます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-19 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「クロンボー城」 ~デンマーク~

国名: デンマーク
分類: 文化遺産
登録年: 2000年
遺産名(英語): Kronborg Castle

クロンボー城は、北海とバルト海を結ぶエーアソン海の監視を目的に、16世紀に建設されました。海峡を通る船からの通行税によって得た資金で、豪華な大広間や礼拝堂が造られます。1629年の火災によって焼失しましたが、直ちに再建され、幾度もの改修を経て現在の姿になりました。「シリーズ世界遺産100」では、クロンボー城の近くに住む一人の老人の物語を紹介します。第2次世界大戦中、デンマークは、内政に干渉しないことを条件に、侵攻してきたドイツ軍に無条件で降伏。クロンボー城もドイツ軍に占領されました。しかし、国民たちは、非合法の新聞の発行やドイツ軍の関連施設の破壊など、レジスタンスを繰り広げていました。ハリー・ヘンリクソンさんは、レジスタンスの一員として、デンマーク国内からユダヤ人をスウェーデンへ逃がす活動をしていました。対岸との距離が最も近いクロンボー城の付近で、6,000人以上のユダヤ人をボートでスウェーデンへ運んだのです。現在もクロンボー城の地下に眠るホルガーダンスク像は、デンマークが危機になると眠りから覚めて祖国を救うと伝えられています。ハリーさんたちは、ホルガーダンスクを思い描いて命懸けの抵抗活動を実行しました。その救いの精神は、デンマーク人の誇りとして、今も語り継がれています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-21Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「バンシュのカーニバル」 ~ベルギー~

国名: ベルギー
分類: 無形遺産
登録年: 2003年
遺産名(英語): Carnaval de Binche

ベルギー西部の町、バンシュ。この町には世にも不思議な祭りが伝わっています。町の男800人が同じ顔、同じ格好で登場する「バンシュのカーニバル」です。主人公は、ヒゲにメガネという何ともユーモラスな仮面の男「ジル」。「シリーズ世界遺産100」ではこのジルを務めて40年、バンシュ生まれバンシュ育ちのゴチエさんにその魅力を語ってもらいます。この祭りの特徴は、すべて手作り、かつ自腹であること。衣装だけで日本円で70万円以上はかかりますが、惜しむ人はいません。そこには、この祭りの誕生以来伝わった“誇り”がありました。祭りが生まれたのは13世紀。当時ペストの流行にさいなまれたバンシュでは、王侯貴族が町を去るなかで民だけが取り残されました。民衆は、王に成り代わってこの町を治めるのだ、という思いを込めてこの祭りを生み出したのです。仮面に描かれたヒゲやメガネは、上流階級を表すものでした。以来、あまたの外国の支配を受けても、ずっとカーニバルを続けてきたバンシュの人々。けん騒に包まれる祭りの中に、民衆の誇りが見えてきます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-23 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「リトミシュル城」 ~チェコ~

国名: チェコ
分類: 文化遺産
登録年: 1999年
遺産名(英語): Litomysl Castle

チェコ中部の町リトミシュルにあるリトミシュル城は、16世紀に中央ヨーロッパで広まったルネサンスの建築様式を顕著に示しています。また、この城はチェコの国民的作曲家スメタナの生誕の地としても知られます。「シリーズ世界遺産100」では、ルネサンスの美しい城と、スメタナの音楽が生まれた由来を紹介します。城の外壁は漆喰装飾で、女神や草花など8千の異なる絵柄で埋め尽くされています。これは、中世の宗教的束縛から放たれたルネサンスの自由で創造性豊かな精神の表れです。城の回廊はアーチ状の柱が3層に重なって並ぶ美しいルネサンスの建築です。また、城の中には18世紀のバロック劇場が当時のまま残されており、これも貴重な文化財です。この劇場で6歳の時にデビューしたのがスメタナです。スメタナは、城内にあるビール醸造所の所長の息子でした。父親から音楽の英才教育を受けたスメタナは、チェコの国民性を前面に出した曲を次々と書き上げました。代表曲「ブルタバ(モルダウ川)」は、チェコ民族の誇りを喚起させ独立運動を高める力となった名曲です。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-25 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「スイスアルプス ユングフラウとアレッチュ」 ~スイス~

国名: スイス
分類: 自然遺産
登録年: 2001,2007年
遺産名(英語): Swiss Alps Jungfrau-Aletsch

山岳国スイスの中でも名高いのが、ベルナーオーバーラントと呼ばれる高地に広がるユングフラウなどの名山です。20世紀の初めには鉄道も敷かれ、ユングフラウの尾根に作られた展望台に簡単に行けるようになりました。そこからは2007年に拡大して追加登録されたアレッチュ氷河も見ることができます。「シリーズ世界遺産100」では、このユングフラウのふもとに暮らす酪農家の生活をご紹介します。ミッヘルさん一家は、夏になると、下の町から牛に牧草を食べさせるために移動してきます。子供たちも、夏休みの間牧場の手伝いに来ます。冬の間に雪が運んできた石を、牧草地から取り除かなければなりません。牛を放牧させるときには、父と息子は互いにヨーデルを歌います。どの牛が戻っていないかを伝えるためです。ヨーデルの高い声は遠くまで響きます。生計を支えるのはチーズ作り。一家は独特の味を守ってきました。夏の間の夕食はテラスで。いつしかミッヘルさんのヨーデルが響きます。昔は4か月も男だけで暮らし、寂しさを紛らわすためにヨーデルを歌ったのだといいます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「龍泉青磁の伝統工芸技術」 ~中国~

国名: 中国
分類: 無形遺産
登録年: 2009年
遺産名(英語): The traditional firing technology of Longquan celadon

青磁は、中国歴代皇帝の器として作られ、磁器の最高位に位する特別な存在でした。中国浙江省の龍泉市は、青磁作りで1700年の歴史を刻んできました。中国の陶磁器史上で最も長期にわたって焼かれ、生産規模においても最大級の生産地でした。現在も、1万人以上が青磁作りに従事しています。「シリーズ世界遺産100」では、龍泉青磁の伝統を受け継ぎ、現代の中国で最高といわれる陶工とその作品をご紹介します。青磁の大きな特徴は、その柔らかい青色です。中でも理想とされたのは「雨過天青」。雨上がりの雲間から見える空の青が、最高の色とされました。現代作品の青の発色は、青磁が最高に発達した南宋時代を超えたといわれています。青磁のもう一つの特徴に、貫入と呼ばれる表面に入ったヒビがあります。「氷裂紋」と呼ばれる貫入は、幾重にも氷にヒビが入ったような神秘的な表情をみせます。過去に失われた技法でしたが、1000年の時を経てよみがえりました。小さな魚のうろこが作品全体を覆っているような「魚鱗紋」は、偶然生まれました。「魚鱗紋」は、いま望んでも作り出せません。陶工たちは、技法の開発に懸命に取り組んでいますが、数世代かかるともいわれます。龍泉青磁は、伝統的な工芸技術を継承しながら、さらに創意を重ねています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「聖地カラル・スーペ」 ~ペルー~

国名: ペルー
分類: 文化遺産
登録年: 2009年
遺産名(英語): Sacred City of Caral-Supe

南米、ペルーの砂漠地帯にたたずむ遺跡、カラル・スーペ。切り揃えた岩を積み上げて作られたピラミッドや広場は、アメリカ大陸最古の文明の跡として注目されています。文明が存在しないと考えられていた紀元前2500年頃のアメリカ大陸の歴史を解き明かす鍵となる場所だと考えられています。「シリーズ世界遺産100」では、数々の謎を秘めたカラル・スーペの建造物と、遺跡周辺で発見された出土品を紹介します。紀元前2500年ごろに建てられたと考えられるピラミッドは広大なエリアに点在し、最大のものは高さ20メートル、幅170メートルにも及びます。地震が多いこの地方ならではの耐震工法も見られ、当時の技術力の高さを物語ります。ピラミッドの周囲からは、これらの建物の使われ方や人々の暮らしぶりを示す様々な遺物が出土し、それら一つ一つが未知の文明の謎を少しずつひも解いていくことになります。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-27 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「サンクトペテルブルク」 ~ロシア~

国名: ロシア
分類: 文化遺産
登録年: 1990年
遺産名(英語): Historic Centre of Saint Petersburg and Related Groups of Monuments

ロシアで最も美しい都市と言われるサンクトペテルブルク。町を流れる運河沿いには、風格ある建物が数多く立ち並びます。しかし、その歴史は意外に新しいのです。18世紀初頭、ロマノフ王朝第五代皇帝、ピョートル大帝は、ヨーロッパに比べ遅れていたロシアの近代化を決意。何もない沼地だったこの地に、ヨーロッパに負けない壮麗な町を作り上げました。以来、サンクトペテルブルクは、ロシア革命翌年の1918年までのおよそ200年間、政治・経済・芸術の都として栄えました。革命後はレニングラードと改名されましたが、ソ連崩壊後に、旧名が復活しています。「シリーズ世界遺産100」では、サンクトペテルブルク誕生の父、ピョートル大帝に焦点を当て、近代化にかける彼の思いが凝縮されたペテルゴフ宮殿を取り上げます。ヨーロッパに追いつき、追い越すことを目標にしていたピョートルが、宮殿の建設にあたって最も意識したのは、ベルサイユ宮殿でした。宮殿そのものの壮麗さはもちろんですが、出色なのは庭園を彩る150もの噴水です。それぞれの噴水には驚くべき工夫が凝らされています。噴き出す水のパワー。それを支える近代的な美術。さらには、人を感動させる文化としての価値。ピョートルは、これらの噴水によって、ロシアの近代化を内外に示そうとしたのかもしれません。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2012-12-28 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「シャンボール城」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 2000年
遺産名(英語): The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes

フランス中部を流れるロワール川の流域には、16世紀に王侯貴族が築いたフランス・ルネサンス建築の城館や庭園が数多くあることから、「フランスの庭」と呼ばれています。建物と庭園とロワール川が一体となった景観は美しく、シュリー・ロワールからシャロンヌまでのおよそ200キロが世界遺産に登録されています。「シリーズ世界遺産100」では、ロワール川流域を代表する城館シャンボール城を紹介します。シャンボール城は16世紀の初め、フランス国王フランソワ1世が情熱を傾けて築いたもので、優雅で繊細な城には365本もの塔が立ち並んでいます。この塔は煙突で、そのまま暖炉につながっています。1515年に20歳で即位したフランソワ1世は、即位直後にイタリアに兵を進め、そこでルネサンスを代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチと出会います。王はダ・ヴィンチを熱心にフランスに誘い、アンボワーズ城の近くにダ・ヴィンチの館を用意し、毎晩のように館を訪ねて二人で語り合います。まもなくダ・ヴィンチが死ぬと、王は悲しみを癒やすためにシャンボールの森に出かけました。そして、愛着のある森にダ・ヴィンチの発想を取り入れた城を築きます。城の真ん中には、上がる人と下りる人が出会うことがないよう、二重の螺旋階段が作られました。ダ・ヴィンチが描いた理想の都市の階段を実現させたものです。中央の塔には王家の紋章が輝き、中央の塔に向かって右の棟には王の部屋が、左の棟には礼拝堂が築かれました。王と神が対をなしているのです。シャンポール城は、ダ・ヴィンチのイメージを現実のものとした王の建築芸術なのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-04 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ラショードフォン時計生産地の都市計画」 ~スイス~

国名: スイス
分類: 文化遺産
登録年: 2009年
遺産名(英語): La Chaux-de-Fonds / Le Locle, watchmaking town planning

スイスのラショードフォンはフランスとの国境沿いにあり、時計作りのために築かれた町です。町には名だたる高級時計メーカーが工場を構え、毎年、時計作りのノーベル賞といわれる「ガイア賞」の授賞式も行われます。「シリーズ世界遺産100」では、1993年に第1回のガイア賞を受賞した時計職人、ジャン・クロード・ニコレさんを通して、時計作りのために作られた町の魅力を紹介します。ラショードフォンで時計作りが始まったのは、16世紀。宗教弾圧を逃れたフランスやドイツの職人が伝えました。そして、18世紀末の大火事がきっかけで、大規模な時計作りの町に生まれ変わります。人々は再建に当たり、道路を一直線にして建物を南向きにまとめ、長い時間光を取り入れやすいようにしました。時計作りには光が欠かせないからです。ニコレさんは、今、自宅の窓際で歯車の数をできるだけ少なくした時計を作っています。取り組んでいるのは、歯車が普通の時計の半分以下の、3つしかない時計です。ニコレさんの挑戦は続きます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-06 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ベームステル干拓地」 ~オランダ~

国名: オランダ
分類: 文化遺産
登録年: 1994年
遺産名(英語): Droogmakerij de Beemster (Beemster Polder)

オランダの首都アムステルダムの北、ベームステル。この地域は湖や湿地帯でしたが、17世紀に干拓事業が行われました。国土の4分の1が新しく作られたオランダで、最も古い干拓地です。「シリーズ世界遺産100」では、ベームステルの干拓の技術と、現在この干拓地に住む人々をご紹介します。貿易立国だったオランダは、海図を作る測量技術に優れていました。その測量技術がベームステル干拓地の計画に大いに生かされました。農地は碁盤目状にきれいに整備されています。17世紀当時の干拓地からの水のくみ上げは風車によって行われ、水を干あげたあとの土地は乾燥させ耕地となりました。干拓地には酪農牧場、野菜畑、果樹園が広がり、現在8500人ほどが暮らしています。海面より低い干拓地に暮らすには、常に水との闘いが付きまといます。雨が降り水かさが増えると、水をくみ上げなければならず、農地の水路の整備も国から定められた作業なのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-07 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「イエローストン国立公園」 ~アメリカ~

国名: アメリカ
分類: 自然遺産
登録年: 1978年
遺産名(英語): Yellowstone National Park

アメリカの中西部にあるイエローストン国立公園は、総面積8900平方キロの広さがあり、世界一の熱水現象の集中地域であるとともに、多くの美しい渓谷があります。公園内には60種、およそ4万頭の野生動物が生息し、北アメリカの野生の生態が残されています。「シリーズ世界遺産100」では、アメリカで最初の国立公園となったイエローストンの歴史と、その生態系を守ろうとする取り組みの様子を紹介します。アメリカの野生が開拓によって失われるのを恐れた地質学者のヘイデンは自然保護を訴え、国立公園の設立を提唱。1872年にイエローストンが最初の国立公園に指定されました。1930年代、家畜の被害を防ぐためにタイリクオオカミが駆除され姿を消すと、鹿の仲間であるエルクが増えすぎ、草原が危機的情況に陥り、オオカミに代わりコヨーテが3倍に増えました。イエローストンでは、カナダからタイリクオオカミを移植し、バランスを崩した生態系の復元を試みました。番組では、落雷によって毎年起こる山火事も、生態系の維持に役立っていることも紹介します。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-07 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「古都奈良の文化財」 ~日本~

国名: 日本
分類: 文化遺産
登録年: 1998年
遺産名(英語): Historic Monuments of Ancient Nara

710年から74年間、日本の政治、経済、文化の中心として栄えた平城京。その北端に位置したのが、天皇の住居や行政の要が置かれていた平城宮です。およそ130ヘクタールの広さをもつ古代国家の中枢は、現在、平城宮跡として一般に公開されています。「シリーズ世界遺産100」では、遷都1300年に沸く奈良の平城宮跡を訪ねます。平城宮の建物は京都に遷都された後、失われてしまいましたが、跡地が田畑となったため、土の下に遺構や遺物が数多く残されました。遺跡の綿密な発掘調査から、いくつかの建物が復元され、当時の栄華を物語っています。平城宮の他の門より大きかったという正門、朱雀門は、高さ約20メートル。外国の使節らを迎える門として雄姿を内外に誇示していました。中島のある池を中心に構成される東院庭園は、宮中の宴や儀式が行われていた場所です。赤松や柳、桜などが植えられた庭は日本庭園の原型とされています。そして、平城遷都1300年の節目の2010年によみがえったのが、都の象徴・大極殿です。大極殿は天皇が政治や儀式を行った場所でした。高さは、5階建てのビルに相当する27メートル。朱色に染まる巨大建築の再現は、当時の技法などを駆使して行われました。大広間の内部には、天皇の権威を象徴する玉座、高御座(たかみくら)が置かれています。今なお発掘が続けられる平城宮跡。遷都1300年の祝典と共にその魅力を紹介します。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「チンクエ・テッレ2」 ~イタリア~

国名: イタリア
分類: 文化遺産
登録年: 1997年
遺産名(英語): Portovenere, Cinque Terre, and the Islands (Palmaria, Tino and Tinetto)

イタリア半島西側の付け根の海岸線に位置するチンクエ・テッレ。5つの小さな町が切り立った断崖にへばりつくように築かれています。町の背後の急斜面には石垣の段々畑が広がり、古より高級ワインの生産地となってきました。約千年間も続く特異な町と畑は、人々の営みが作りだした類まれな景観として世界遺産となっています。「シリーズ世界遺産100」では、ブドウ農家の人々を通してワイン造りの苦労や楽しみを紹介します。急峻な断崖に畑を作ること自体が危険を伴う命がけの作業でした。その段々畑も時が経つと石垣が崩れるため、常に補修しなければなりません。海からの強風や雨でブドウの生長もままならず、この地でブドウを生産するのは大変なことだといいます。実際に土地を捨てる人も多く、多くの畑が荒地と化しています。それでもまだ毎年ブドウを育てているのは、自分たちがつくった高級ワインを皆で飲み合う楽しみがあるからだといいます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「カッパドキア」 ~トルコ~

国名: トルコ
分類: 複合遺産
登録年: 1985年
遺産名(英語): Goreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia

カッパドキアは、標高1000メートルを超えるアナトリア高原中央部に、100平方キロ近くにわたって岩石地帯が広がる台地です。キノコや煙突のような形の奇岩が林立し、巨岩がそびえる景観はまさに自然の驚異です。この不思議な風景は、柔らかい地層と硬い地層が重なり合い侵食されて生み出されました。「シリーズ世界遺産100」では、この奇岩の大地に秘められた、キリスト教徒たちの営みを伝えます。3世紀半ば、ローマ帝国の弾圧を逃れたキリスト教の修道士たちが、カッパドキアに移り住みました。彼らは柔らかい岩をくり抜いて住居や教会を作ります。12世紀に作られた洞窟教会には、光がささないため当時のフレスコ画がそのまま残っています。キリスト教徒たちはこの地でペルシャやイスラム勢力に包囲され、絶えず脅威にさらされていました。そのため彼らは、敵から一時的に身を隠す場所を地下に求めました。1965年に発見された地下都市は、地下8階、深さ65メートルに及ぶ巨大なものです。地下1階のワイン製造所、地下2階の食堂、居間、寝室、収容人数に合わせて自由に掘り進められました。地下5階をつなぐ通路には、外敵が襲ってきた時通路をふさぐため、1トンもの大きな石を転がして通路を閉じる仕掛けもありました。そして、最下層の空間は十字架の形に掘られた教会になっています。カッパドキアのキリスト教徒たちは、地下都市の一番底に、神への祈りの場を設けたのです。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-10 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ナンシーのスタニスラス広場」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1983年
遺産名(英語): Place Stanislas, Place de la Carriere and Place d'Alliance in Nancy

フランス北東部の街、ナンシー。この地を治めていたのは、スタニスラス・レスチンスキです。大規模な都市改造によって造られた3つの広場が世界遺産になっています。「シリーズ世界遺産100」では、王の名前を冠したスタニスラス広場に注目します。バロック調の建物ときらびやかな装飾が施された門に囲まれた広場です。シンボルとなるネプチューンの噴水は、力強い彫刻と黄金に輝く縁飾りが見事に調和しています。広場で最も大きな建物は市庁舎です。その入り口、25メートルに渡って続く美しい曲線の階段の欄干や手すりには、細部まで美しい装飾が施されています。美食の王様としても知られるスタニスラス公は、スイーツを好みました。メイドが作った菓子に感動し、その名前から『マドレーヌ』と命名した逸話もあります。おいしいスイーツを頬張りながら、そのすばらしさにゆったりと浸る。ナンシーの広場は、さながら、ぜいたくなギャラリーなのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-11 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ゼンメリング鉄道」 ~オーストリア~

国名: オーストリア
分類: 文化遺産
登録年: 1998年
遺産名(英語): Semmering Railway

人類史上初めてアルプスを越えた鉄道。それがゼンメリング鉄道です。「世界遺産100」では、冬のアルプスを行く鉄道の美しさを紹介すると共に、150年以上前に多大な犠牲を払って建設された鉄路を守り抜く男たちにスポットを当てます。日本では江戸末期に当たる1854年、ゼンメリング鉄道は完成しました。当時のオーストリア帝国の首都ウィーンから、アドリア海に面した軍港トリエステを結ぶ路線のうち最大の難所「アルプス越え」の部分がゼンメリング鉄道と呼ばれています。最高地点のゼンメリグ駅は標高895メートル。オーストリア帝国は2万人もの作業員を投入し、この難工事に挑みました。当時の非力な蒸気機関車でアルプスを越えるために、線路はう回を繰り返す複雑なルートが選ばれました。沿線の数多くのトンネルの建設では爆薬を仕掛ける危険な作業が続きました。6年の工事期間中、投入された2万人のうち1000人が亡くなっています。現代の保線作業員たちは犠牲者のことを常に思い浮かべながら、厳冬のアルプスで列車の安全運行のために身を捧げています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-13 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「バルパライソ歴史地区」 ~チリ~

国名: チリ
分類: 文化遺産
登録年: 2003年
遺産名(英語): Historic Quarter of the Seaport City of Valparaiso

カラフルな民家が立ち並ぶ坂の町バルパライソ。チリ最大の港町です。この町を建設したスペイン人により天国の谷と名付けられました。19世紀、火薬の原料だった硝石を輸出する積み出し港として栄えました。当時の繁栄を伝える街並みが世界遺産となっています。丘の上にはトタンで覆われたカラフルな民家が並びます。地元の鉱山主が硝石を輸出した帰りに、船のバランスを安定させるため、トタンを輸入しました。家を風雨から守り、経済的だったトタンは人気を集めました。人々は思い思いにペンキを塗り、カラフルな街並みを築いていったのです。「世界遺産100」ではそんな町の名物であるアセンソールにスポットを当て紹介します。丘と港を結ぶかわいらしい乗り物です。アセンソールとはスペイン語でエレベーターを意味します。19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて作られ今でも10本が現役で動いています。港と丘の上を結び、アセンソールは100年に渡って人々を運び続けています。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-15 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「メサ・ヴェルデ」 ~アメリカ~

国名: アメリカ
分類: 文化遺産
登録年: 1978年
遺産名(英語): Mesa Verde National Park

アメリカのコロラド州、標高2600mの台地はメサ・ヴェルデと呼ばれます。断崖が連なる高地ですが、その絶壁の岩窟の中に集落跡が600以上も残されています。12世紀頃にこの地に住み着いた先住民・古代プエブロ族が築いた住居跡ですが、なぜ不便な断崖に住んだのか、その理由は明確になっていません。「シリーズ世界遺産100」では、断崖に築かれた見事な住居跡を紹介しながら、この場所に住んだ謎の一部分を解明します。石を積み上げ築かれた住居は集合住宅で、一つの断崖住居には100~150もの部屋があります。水場や調理場もあり、断崖の中に高度な文明があったことが分っています。実は、先住民たちはその前に断崖の真上、台地の上に集落を築いて農耕生活を送っていました。なぜわざわざ不便な断崖の中に移動したのでしょう。研究者の一人は、気候が良かったためと考えます。高地であるメサ・ヴェルデでは厳しい気候のため、断崖の中の家の方が夏涼しく冬暖かかったからだといいます。しかし畑が断崖の真上にあったため、大変な暮らしだったと思われるのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-18 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「サンクトペテルブルク2」 ~ロシア~

国名: ロシア
分類: 文化遺産
登録年: 1990年
遺産名(英語): Historic Centre of Saint Petersburg and Related Groups of Monuments

18世紀初めからおよそ200年間、ロシア・ロマノフ王朝の都だったサンクトペテルブルク。壮麗な建物が立ち並ぶ町には、川と運河が網の目のように張り巡らされ、「北のベネチア」とも呼ばれています。「シリーズ世界遺産100」では、サンクトペテルブルク誕生の歴史をご紹介します。町が築かれたのは今から300年前。当時、都はモスクワにありましたが、ロマノフ王朝第五代皇帝、ピョートル大帝は、新しい都の建設を決意します。きっかけとなったのは、ピョートルのヨーロッパ視察でした。先進的な技術や思想を目の当たりにし、祖国の遅れを実感したピョートルは、国の近代化を心に誓ったのです。ヨーロッパに負けない都の場所として選ばれたのは、バルト海沿岸の湿地帯。ゆるい地盤での工事は困難を極めましたが、新都は1713年に完成。以来、ロシアはヨーロッパ諸国も目を見張る一大帝国となり、サンクトペテルブルクの華麗な町並みは、その繁栄の象徴となりました。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-20 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「カルカソンヌ」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1997年
遺産名(英語): Historic Fortified City of Carcassonne

1.7キロに及ぶ城壁に囲まれた中世都市カルカソンヌは、フランス最南部、スペインとの国境であるピレネー山脈の北にあり、ローマ時代から、大西洋と地中海を結ぶ交通と戦略上の要衝となっていました。「シリーズ世界遺産100」では、要衝の地で不落を誇った城壁都市の姿を中世ロマンの息吹と共に紹介していきます。「カルカソンヌを見ずして死ぬなかれ」フランスでは、そう言い伝えられています。年間300万人もの観光客が、中世のロマンに惹かれてこの街を訪れているのです。その魅力は、中世城壁都市の姿が、ほぼ当時のまま残されていること。そこで、最も目を引くのは、総計1.7キロに及ぶ二重の城壁です。ローマ時代から13世紀まで、要衝の地にあったカルカソンヌは争奪の対象になり、領主が何度も交代しましたが、13世紀にフランス王ルイ9世が城壁を二重に張り巡らした後は、難攻不落を誇ることになりました。番組では堅牢かつ美しい城壁と、その内側の防衛システム、そして、そこに暮らした人々の末裔が語る「戦闘時の秘密の都市防衛システム」を紹介し、ロマンあふれる中世の城壁都市の実態に迫っていきます。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-22 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「フォントネーのシトー会修道院」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1981年
遺産名(英語): Cistercian Abbey of Fontenay

フランス東部のブルゴーニュ地方。この地の人里離れた山あいにフォントネーのシトー会修道院があります。地元出身の神学者・聖ベルナールが12世紀初め、ラテン語で泉を意味するフォントネーに修道院を建てたことに始まります。当時、王侯貴族から莫大な寄進を得て発展していた他の修道院に対して批判的な立場をとっていたベルナールは、修道院の基本に立ち返るべきと主張しました。その基本とは、祈りと労働。そして厳格な修行と自給自足の清貧な暮らしでした。修道士が自ら山で切り出した石で作った聖堂は、ベルナールの教えを顕著に物語っています。荘厳にして簡素な作りの聖堂内には、祈りの妨げになる一切の装飾を廃し、いつからか十字架をも外してしまいました。修道士たちは共同の寝室で寝起きをともにし厳冬下にあっても床に藁だけを敷いて眠りました。「シリーズ世界遺産100」では、修道士たちがひたすら祈り働く清貧な暮らしぶりを今に伝えるフォントネーの修道院を訪ね、清廉に生きた彼らの精神に触れます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-23 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「テルチ歴史地区」 ~チェコ~

国名: チェコ
分類: 文化遺産
登録年: 1992年
遺産名(英語): Historic Centre of Telc

チェコ南部のテルチは小さな町ですが、ルネサンス様式の街並みがそのまま残っている町です。広場を囲んで色とりどりに飾られた家々が整然と建ち並ぶ様子は、まるで絵本に描かれた町のようです。「シリーズ世界遺産100」では、町の住人ヤン・ヴィミェールさんの案内で、きれいな街並みやその由来を紹介します。16世紀、テルチの町は大火災で焼き尽くされました。復興にあたった時の領主ザハリアーシュは、広場に面するすべての家の高さをそろえ、ルネサンス様式にするようにと市民たちに命令しました。それに答えた市民たちが競って家を飾りつけたため、美しい街並みができたのです。広場の奥には、領主の居城だったテルチ城があり、ここもルネサンス様式に改築されました。ザハリアーシュは当時最先端だったルネサンスに傾倒していたのです。番組では、案内人のヤンさんの自宅にもうかがい、16世紀当時のままに残してあるという家の内部も見せてもらいます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-24 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ワディ・ラム保護地域」 ~ヨルダン~

国名: ヨルダン
分類: 複合遺産
登録年: 2011年
遺産名(英語): Wadi Rum Protected Area

中東の国ヨルダン南部のワディ・ラムは、砂漠そのものが世界遺産となった珍しい例。しかも自然・文化の両面から価値を認められた複合遺産です。「シリーズ世界遺産100」では、ワディ・ラム特有の「砂漠の絶景」と「太古の文明の痕跡」をたっぷり紹介します。ワディ・ラムの岩山には、無数の壁画が刻まれています。その大半は今から2000年以上前、ナバテア人によって描かれたものです。東西交易の要衝という地の利を生かし、交易から富を得て繁栄したナバテア人は、最盛期(紀元前1世紀頃)には10万人が暮らす「砂漠の王国」を築きました。彼らが残したものは壁画だけではありません。最大の遺産とも言えるのが「命の水」です。山肌に水路を刻み、わずかに降る雨水を巧みに誘導して貯水槽に貯める「利水システム」こそ、砂漠の民の生命線。そのいくつかは2000年の時を経て、今も遊牧民たちに利用され続けています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-27 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ルーゴのローマ城壁」 ~スペイン~

国名: スペイン
分類: 文化遺産
登録年: 2000年
遺産名(英語): Roman Walls of Lugo

スペイン北部の都市ルーゴは、1世紀ごろローマ帝国によって造られました。旧市街を囲むように残っている巨大な城壁。壁の高さは10メートル。長さは2キロメートルを超えています。これだけの規模で残っているローマ帝国の城壁は、他にありません。「シリーズ世界遺産100」が迫るのは、都市誕生から城壁建設に至るまでの、ルーゴ300年の歴史です。ローマ帝国がルーゴにやって来たのは、紀元前1世紀の終わり頃。スペイン北部に領土を拡大するため、軍の駐屯地を造ったのです。占領後、ルーゴには都市が築かれます。この地域の経済や行政活動が集中した重要な都市でした。都市として成長してくとともに問題が発生します。この地域に進出をもくろむ他民族の標的となったのです。そして3世紀後半、敵の侵略を防ぐため造られたのが、強固な城壁でした。万全を期して見張りための塔が85か所も隙間なく建てられ、150年間ローマ帝国の町を守り続けたのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-28 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ブダペストのドナウ河岸」 ~ハンガリー~

国名: ハンガリー
分類: 文化遺産
登録年: 1987,2002年
遺産名(英語): Budapest, including the Banks of the Danube, the Buda Castle Quarter and Andrassy Avenue

ドナウ川の河岸の都市、ブダとペストが橋で結ばれて出来たブダペスト。街はその美しさから「ドナウの真珠」と称えられてきました。「シリーズ世界遺産100」では、「ドナウの真珠」を飾る壮麗な建物群と、街造りにこめられた国民の思いを紹介して行きます。ハンガリーは、東方から来たアジアの騎馬民族マジャール人が1000年に建てた国。しかし、16世紀にはオスマン帝国、18世紀からはオーストリア帝国に支配されます。そのハンガリーが、オーストリア・ハンガリー帝国の一部として自治権を与えられたのが、1867年。それを契機に、ハンガリーの人々はオーストリアの首都ウィーンや、フランスのパリに負けない都市を作り上げようと、建設に邁進します。イギリスのビックベンと並ぶ巨大さと壮麗さを誇る国会議事堂、ステンドグラスを多用した商業施設、ヨーロッパ大陸初の地下鉄、宮殿の様な建物に囲まれた野外温泉。全て、ハンガリー人の情熱と誇りが結晶した建造物群です。そして、人々が誇るのが、ドナウ川から見るブダペストの夜景です。数千個の電球で飾られた「くさり橋」、ライトアップされた国会議事堂。その姿は、まさに「ドナウの真珠」です。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-01-30 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「メテオラ」 ~ギリシャ~

国名: ギリシャ
分類: 複合遺産
登録年: 1988年
遺産名(英語): Meteora

ギリシャ中央部に岩山が垂直に林立する不思議な平原があります。標高は高いものでおよそ600メートル。頂上にたどり着くことすら困難と思われる岩山の上に、人の手によって築かれた建築物があります。現存する建物は8つ。世界遺産・メテオラの修道院群です。メテオラという地名は、ギリシャ語で「宙に浮く」という意味の「メテオロス」に由来します。その名のとおり、天空に浮かび上がったかのような修道院に現在もギリシャ正教を信仰する50人あまりの修道士・修道女が暮らしています。「シリーズ世界遺産100」では、アギオスステファノス修道院を中心に、メテオラを信仰の世界を紹介します。断崖の上に修道院ができたのは14世紀でした。イスラム教を信仰するオスマントルコがギリシャに侵攻、その支配を逃れた修道士たちがギリシャ正教の教えを守り抜こうと、この天然の要塞メテオラに修道院を築いたのです。縄梯子の他にアクセスの方法がなかった急峻な岩山、そこは雑念に惑わされず祈りに専念できるため、修道生活にふさわしい場所でもありました。ふもとから人や荷物などを引きあげた巻き上げ機や、雨水を貯めた樽が今も残され、修道士たちの厳しかった生活をうかがい知ることができます。修道院のひとつ、アギオスステファノス修道院にはギリシャ内戦で傷つけられたイコンがそのまま残されています。「人々が争った不幸な歴史を忘れないために残している」と語る修道女、「これを見るたび世界の平和を祈らずにいられない」といいます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-02-01 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「万里の長城」 ~中国~

国名: 中国
分類: 文化遺産
登録年: 1987年
遺産名(英語): The Great Wall

宇宙からも見える世界遺産があります。中国大陸の山の稜線に沿って延々と続く、万里の長城です。中国歴代の王朝が二千年の歳月をかけて築いた世界最大の建造物です。「シリーズ世界遺産100」では、万里の長城の原点ともいえる秦の時代の長城からご紹介します。最初に長城を築いたのは、中国を初めて統一した皇帝、秦の始皇帝です。紀元前3世紀、乱立していた国々を統一した始皇帝は、各国が、敵の侵入に備えて個別に作っていた城壁をつなぎ合わせました。しかし、内モンゴルに今も残る秦の長城は、石を積み上げただけの簡素な作りで、高さもありません。秦の長城は、北方遊牧民を排除し、内と外を区別するためのいわば国境線で、戦いを目的としたものではなかったためと見られています。始皇帝は、意図的に外の敵を作り出すことで、中国という国を一つにまとめようとしたのです。その後、各王朝は長城を増築してゆきますが、現在に残る堅固な長城を築いたのは、明王朝でした。遊牧民族の侵入に備えて様々な仕掛けが施され、強固な軍事要塞となったのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-02-03 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「マラッカ海峡の歴史的都市群」 ~マレーシア~

国名: マレーシア
分類: 文化遺産
登録年: 2008年
遺産名(英語): Melaka and George Town, Historic Cities of the Straits of Malacca

南シナ海とインド洋をつなぐマラッカ海峡は、古くから東西貿易の重要なルートでした。世界遺産には海峡に面する二つの港町、マラッカとジョージタウンが登録されています。今回の「シリーズ世界遺産100」でご紹介するのは、ジョージタウン。海峡の北の入り口に浮かぶペナン島に作られた町です。18世紀末、東南アジア進出を目論んだイギリスが、島の統治権を獲得し自由貿易港としたため、ジョージタウンには世界中の商人が集まりました。世界遺産となっている旧市街には、イギリスが建てた西洋建築のほか中国系やインド系の移民が築いた寺院やモスクなどが並んでいます。番組では、ペナンの歴史遺産を保存するNGOで働くリアンさんが案内役となって、町の繁栄を支えた中国系商人の邸宅などを紹介します。もうひとつ、町で注目されるのは桟橋の上の水上家屋。中国から新天地を求めてペナンに移り住み、港湾労働者として働く人々が住み着いた場所です。決して豪華ではありませんが、彼らの貢献なしに町の発展はありえませんでした。そうした歴史的意義が認められ、桟橋の上の住まいも世界遺産になっているのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-02-04 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ヴァレ・ド・メ自然保護区」 ~セーシェル~

国名: セーシェル
分類: 自然遺産
登録年: 1983年
遺産名(英語): Vallée de Mai Nature Reserve

アフリカ大陸から東へ1,600キロメートル、インド洋に浮かぶ大小115の島々からなるセーシェル。その中のプララン島にある「ヴァレ・ド・メ自然保護区」が世界遺産として登録されています。この森は密生する植物がとてつもなく巨大であることから「巨人の森」とも呼ばれます。「シリーズ世界遺産100」では、この森に魅了されたイギリスの軍人チャールズ・ゴードンを通して、森の魅力をひも解いていきます。ヴァレ・ド・メの森には、世界でここでしかとれないオオミヤシというヤシの一種があります。その実は最大で直径55cmにもなり、中にはまるで女性の下半身のような形をした「ココ・デ・メール」という不思議なものができます。熱心なキリスト教徒でもあったチャールズ・ゴードンは「ココ・デ・メール」を見て、この場所こそ、かつてアダムとイブが暮らした「エデンの園」だと信じました。ゴードンが残した手記やスケッチも数多く残っており、いかにここが彼にとっての楽園、エデンの園であったかを感じ取ることができます。ゴードンは世界にこの森のことを伝え、その保護を訴えました。その心はセーシェルの人たちにも受け継がれ、森は大切に守られています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-02-04 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ソチカルコの古代遺跡地帯」 ~メキシコ~

国名: メキシコ
分類: 文化遺産
登録年: 1999年
遺産名(英語): Archaeological Monuments Zone of Xochicalco

メキシコシティから南へ70キロメートルの丘陵地帯にあるソチカルコ。城壁でぐるりと囲まれ、その頑丈な壁が1万人以上も暮らす都市国家の中枢を守っていました。「シリーズ世界遺産100」では、ソチカルコの発達した技術力を紹介します。集合住宅もその一つ。居住スペースや食料庫を備え、当時では珍しい2階建ての建物でした。その中で、緻密に設計されたのが水道です。雨水は張り巡らされた水道を伝い、貯水場に集められます。そこには20万リットル以上の水が蓄えられ、山上の都市として重要な課題である水の確保に成功していたのです。また、人々の生活を支えたのが地下にある洞窟です。上からさし込む太陽光の角度や照射時間を調べることで暦を作っていました。暦によって種まきや収穫期を知り安定した収穫を得たソチカルコは繁栄し、勢力を拡大していったのです。力をつけたソチカルコは、周辺の国々をいくつも支配していたと考えられています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2013-02-06 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo

> 尻30秒ほど欠けている。別ディスクで完全に収録。



>ディスク設定: DRモード、本編区間のみ書き出し







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