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●シリーズ世界遺産100 「アビニョン歴史地区」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1995年
遺産名(英語): Historic Centre of Avignon: Papal Palace, Episcopal Ensemble and Avignon Bridge

フランス南部、ロ-ヌ川のほとりに開けたアビニョンは、14世紀、70年間にわたって教皇庁が置かれ、カトリック世界の中心として栄えた町です。アビニョンには7代の教皇の住まいとなった教皇宮殿やノートル・ダム・デ・ドン大聖堂、サン・ベネゼ橋などの歴史的な建造物が残されています。「シリーズ世界遺産100」では、教皇庁がこの地に移されることになった歴史上の出来事などを紹介しながら、「世界で最も強固な住まい」と呼ばれた教皇宮殿の内部を紹介します。14世紀初め、フランス国王フィリップ4世は、教会の権威を利用してヨーロッパでの主導権を握ろうと、時の教皇クレメンス5世をロ-マからアビニョンに移し、支配下におきました。世にいう「アビニョンの虜囚」です。以後7代、70年にわたってアビニョンに教皇庁が置かれることになったのです。教皇が住んだ教皇宮殿は高さ50メートルの城壁に囲まれ、1万5千平方メートルの広大な敷地には、大礼拝堂、枢機卿や騎士団の部屋、裁判所や税務署などがありました。大きな台所では、毎日宮殿で働く300人分の食事が作られたといいます。教皇の寝室には、花や鳥といった自然に題材をとった画が描かれています。教皇庁が置かれた時代、アビニョンは大いに栄え、人口は一気に5倍に増えたと言われています。しかし、70年後にグレゴリウス11世がロ-マへの帰還を果たすと、町はふたたび南フランスののどかな地方都市に戻りました。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-22 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ブールジュの大聖堂」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1992年
遺産名(英語): Bourges Cathedral

パリから南へ200キロ、フランスのほぼ中央に位置するブールジュは、古代ローマの昔からこの地方一帯のキリスト教の拠点として栄えた街。その中心にある「ブールジュの大聖堂」は、シャルトル、ランスの大聖堂などと並び、フランスゴシック建築の最高傑作の一つに数えられています。「シリーズ世界遺産100」では、この「ブールジュの大聖堂」が現在の姿になるまでの、受難に満ちた歴史をご紹介します。12世紀の終わり、もともとあったロマネスク様式の小さな聖堂を、ゴシック様式の大聖堂に全面的に改築したのが「ブールジュの大聖堂」の始まりでした。しかし14世紀、工事の不備により南側の塔が傾いてしまいました。そこで予定にはなかった大きな壁を作り、塔を支えました。16世紀に入ると、今度は北側の塔が崩壊、この塔は、当時流行していたルネサンス様式を取り入れて再建されました。その後も、宗教戦争によって大聖堂は大きな損害を受けました。19世紀、大規模な修復が行われ、ゴシック様式を強調する装飾的な尖塔が付け加えられました。このような経緯を経て、この「ブールジュの大聖堂」は、様々な時代の様式が混在する独自の外観となったのです。この教会のもう一つの見どころは、イエス・キリストの受難や聖人の物語を描いたステンドグラス。とりわけ「赤」の美しさが印象的です。文豪スタンダールは「この大聖堂の中にいると、自分がキリストになったような気持ちにとらわれる」と言い、バルザックは「ブールジュの大聖堂はパリ全部より価値がある」とまでたたえました。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-22 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「カーシャーンの絨毯織り伝統技術」 ~イラン~

国名: イラン
分類: 無形遺産
登録年: 2010年
遺産名(英語): Traditional skills of carpet weaving in Kashan

世界的に名高いペルシャ絨毯。その産地はイラン各地にありますが、なかでもカーシャーンという町で作られる手織りの絨毯は、昔ながらの柄や色をかたくなに守っている正統派として知られています。そのカーシャーンでの絨毯織り技術が無形文化遺産になっています。「シリーズ世界遺産100」では、絨毯織り職人のモオメニーさんを取材して伝統技術を守り継承していく姿を紹介します。モオメニーさんは男性ですが、イランでは絨毯織りは基本的に女性の仕事とされています。最近は高学歴化の影響もあって、絨毯を織る女性がめっきり減ってしまいましたが、モオメニー家では娘から孫へとその技術が引き継がれています。絨毯織りは何年も経験を積まないと習得できない技術なので、まだ10歳の孫娘も母親から学んでいるのです。町には大きな工房があり、男性であるモオメニーさんはマネージャーを任されています。そこでは大勢の女性たちが同時に何枚もの絨毯を織っています。1枚完成するのに10か月かかるという絨毯を女性たちが丹念に織っていく様子をご覧いただき、併せて伝統的なペルシャ絨毯の柄や色の美しさもお楽しみください。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-22 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ヴォーバンの要塞群」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 2008年
遺産名(英語): Fortifications of Vauban

日本でなじみのないヴォーバンは、フランスではとても有名な軍人です。17世紀、フランスが領土拡大していた時代の“太陽王”ルイ14世に仕え、要塞攻撃の名手とうたわれました。攻撃の名手だったヴォーバンは逆に自国の防衛技術を大きく高めた天才でもありました。フランス国土を取り巻くように造った要塞は実に160、そのうち12が世界遺産に登録されています。「シリーズ世界遺産100」でご紹介するのは、このうちフランス南西部ジロンド川下流にある「ブライ要塞」と「メドック要塞」。ヴォーバンの様式の多くは、星形に三角形の突起がいくつも突き出したようなユニークな形をしています。「ブライ要塞」はまさしくその典型。これによって近づく敵は身を隠す場所がなくなるという構造が特長です。ヴォーバンの要塞は、地元のグループが熱心に保存活動に取り組んでいます。川をさかのぼる敵をはさみ撃ちにするため、「ブライ要塞」の対岸に作られた「メドック要塞」では住民が定期的に清掃活動を行い、それがレクリエーションにもなっているのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-24 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「アミアン大聖堂」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1981年
遺産名(英語): Amiens Cathedral

パリから北へ132キロのところにあるアミアン大聖堂は、ノートルダム大聖堂に先立って、1288年に完成した古典的なゴシック様式建築物の傑作です。アミアン大聖堂の規模は壮大で、高さは42メートル、奥行きは145メートルもあります。大聖堂にはエルサレムから持ち帰られた聖遺物、イエスに洗礼を施したバプテスマのヨハネの遺骨が納められています。「シリーズ世界遺産100」では、「石の百科全書」と呼ばれる彫刻群を中心に、アミアン大聖堂の壮麗な姿を伝えます。聖堂の内外を飾る彫刻群は、天地創造や、アダムとイブ、イエスの生涯、最後の審判などがリアルな表現で刻まれています。「石の百科全書」は、文字を読むことができなかった人々に聖書の教えを伝える絵物語でした。大聖堂の内部も、人々に神の世界を感じさせるように造られています。高さ42メートルの天井は、天国のイメージを与えました。大きなステンドグラスは光に満ちあふれ、神秘的な空間を演出しています。大聖堂の床には迷路が造られ、巡礼によって神に近づく道が示されています。人々は彫刻群で聖書を学び、聖堂に入った天国を感じ、巡礼者となって神に近づくのです。大聖堂は68年という、当時としては異例の速さで完成しました。その理由が、修復にともなう調査で明らかになりました。石材を天候に左右されない屋内で加工し、現場では石を積み上げるだけという画期的な工法、聖堂を飾る彫刻も、別々の工房で各部分を分けて製作していたのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「メッセルピットの化石発掘地域」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 自然遺産
登録年: 1995年
遺産名(英語): Messel Pit Fossil Site

ドイツ南部、フランクフルトから35キロメートルにあるメッセル村に、ドイツ初の自然遺産、メッセルピットの化石発掘地域があります。ここからは恐竜が滅び、ほ乳類が地球の主役になり始めた約4700万年前の化石が数多く見つかっています。「シリーズ世界遺産100」では、ここで発掘された化石とともに、ゴミの埋め立て予定地から世界遺産に登録されるまでの歴史を紹介します。メッセルピットから発掘される化石は、オイルシェールという酸素の少ない土壌が腐敗を阻むため、全身の骨格や軟組織の残っているものが多く、保存状態の良さは世界一とも言われています。実は1970年代、この地に巨大なゴミ処理場の建設計画が立ち上がりました。オイルシェールが乾燥に弱く、掘り出した後に化石ごと崩れてしまうため、残らない化石しか見つからない発掘地でしかなかったためです。しかし地域住民の地道な反対運動と化石愛好家たちによる人工樹脂を使った保存法の開発により、世論は化石を守ることを支持するようになり、ゴミ処理場計画は中止となりました。2009年に「ヒトとサルをつなぐ最古の生物かもしれない」という研究成果が世界中のメディアで注目を浴びた「イーダ」をはじめとするほ乳類から昆虫まで、当時の生態系の全てを伺えるほどの豊富な化石が発掘され続けています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-27 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 1996年
遺産名(英語): Luther Memorials in Eisleben and Wittenberg

16世紀の宗教改革者マルティン・ルター。彼が生まれその生涯を閉じた町アイスレーベンと、活動拠点だったヴィッテンベルクには、ルターゆかりの聖堂や彼の住んだ家などが残されています。これらはヨーロッパの歴史とキリスト教世界を大きく変えたモニュメントとして、世界遺産に登録されています。「シリーズ世界遺産100」では、ルターが活躍した聖堂や、彼の出版物などを紹介しながら、改革者としてのルターの足跡をたどります。修道士だったルターは、1517年、ヴィッテンベルク城付属聖堂の扉に、一通の文書を打ち付けました。「95カ条の論題」です。当時、ローマ教皇が大量に販売していた免罪符に抗議したもので、聖書第一主義を説いたのです。教皇を中心とした教会の権威をも否定するルターの主張は大反響を呼び、人々の熱烈な支持を得て大きな改革のうねりとなりました。ルター最大の功績といわれるのが、新約聖書のドイツ語翻訳の出版です。これにより、それまでラテン語だった聖書が、初めて民衆にもわかるものとして開放されたのです。「信じるべきは、聖書にあるイエスの言葉のみ」。その生涯を通してルターの主張は明確でした。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-28 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ランメルスベルク鉱山とゴスラー」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 1992,2008,2010年
遺産名(英語): Mines of Rammelsberg, Historic Town of Goslar and Upper Harz Water Management System

ドイツ中央部、ハルツ山麓の小さな町ゴスラーは、10世紀後半からランメルスベルク鉱山により繁栄しました。鉱山から採掘された銀を用いて銀貨が作られ、ゴスラーは貨幣鋳造権を持つ町として神聖ローマ帝国の経済を支えたのです。中世の建築が立ち並ぶ旧市街は「皇帝の宝物庫」と称えられた町の繁栄の様子を今日に伝えています。また、ランメルスベルク鉱山は1988年の閉山まで、10世紀間も稼動し続けた世界でも類を見ない鉱山です。「シリーズ世界遺産100」では、ゴスラー繁栄の歴史を振り返りながら、中世の面影が残る町の様子を紹介します。町の中心にあるマルクト広場には、町の歴史を人形が演じる時計台があります。伝説によると、ゴスラーで銀が見つかったのは、968年に騎士がつれた馬が蹄で地面をたたき、「ここを掘れ」と合図したことがきっかけだったといいます。皇帝ハインリッヒ2世の命により鉱山の開発が始まって以来、ランメルスベルグ鉱山は尽きることなく銀を産出し続けました。今も残る中世の坑道には、地下水を水車でくみ上げる工夫など、人間の知恵の結晶が残されています。町には銀貨鋳造の看板を掲げた職人の家、ギルドハウスの建物も残っています。ギルドハウスの軒先には尻からお金を生み出す「尻小僧」の人形があり、貨幣鋳造権を持っていたゴスラーの歴史を伝えています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-29 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「シューシュタルの歴史的水利施設」 ~イラン~

国名: イラン
分類: 文化遺産
登録年: 2009年
遺産名(英語): Shushutar Historical Hydraulic System

イラン最長の川、カールーン川は水量も豊富で、古代からかんがい用水として使われてきました。イラン南西部にある川沿いの町シューシュタルに残る大がかりな水利施設は3世紀、ササン朝ペルシャによって造られたもので、その一部は1700年経った今も農業用水として使われています。「シリーズ世界遺産100」では、水利施設の水の流れを追いながら、人々がどのように水を操り、どう利用してきたかを紹介します。池や渓流、多くの滝が集まるこの水利施設は一見自然の風景のようですが、すべて大がかりな土木工事によって人工的に造成されたものです。取水ダムから引かれた水を溜めて、高所から低所へと流す間に水を利用しました。40の水車が設けられて麦が大量に製粉され、20世紀には水力発電にも用いられました。水利施設が産業を生み出して町を発展させたのです。さらに水は町の住居の冷房用として使われ、その後に農業用水となりました。この水利施設は、水を最大限利用した先人たちの知恵の結晶であり、今の人たちもその恩恵を受けているのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-29 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ブリュールのアウグストゥスブルク宮殿と別邸」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 1984年
遺産名(英語): Castles of Augustusburg and Falkenlust at Bruhl

1723年ドイツ、ケルンの大司教に就いたクレメンス・アウグストは、鷹狩りが何より好きでした。趣味が高じて彼はケルンの郊外、ブリュールに鷹狩り用の邸宅を建てました。贅を尽くした本宮殿は、ドイツ・ロココ様式のさきがけとなったものです。「シリーズ世界遺産100」では、ドイツ人の鷹匠に実際の鷹狩りの仕組みを見せてもらい、クレメンス・アウグストが惹かれた鷹狩りの魅力を探ります。鷹狩りは、獲物がいそうなところで鷹を放ち、鷹が獲物をしとめたところで飼い主が鷹のもとに向かい、獲物をいただくという仕組みです。クレメンス卿の鷹は、10キロ、20キロも飛ぶ素晴らしい鷹だったようで、彼は馬に乗って鷹狩りを楽しみました。別邸「ファルケンルスト」は名の通り、鷹狩り専用の別荘です。吹き抜け階段の壁のタイルには、全て鷹狩りの様子が描かれています。森の別邸から2キロ離れたところに、本宮殿があります。クレメンス卿が大司教に就いた直後から40年かけて建設された宮殿は、ドイツで初めてのロココ様式の建物として知られています。宮殿のホールに入ってまず目を奪われるのは、天才とうたわれた建築家ノイマンが設計した階段室です。ノイマンは天蓋の支えを極力なくす技術で、当時の建築界の話題をさらっていました。クレメンス卿はヨーロッパ中の芸術家がこぞって腕を振るった宮殿に、一言も注文をつけなかったそうです。そのおかげで最高傑作が残されたのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-30 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ロルシュ修道院」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 1991年
遺産名(英語): Abbey and Altenmunster of Lorsch

ドイツ中央部にある小さな町ロルシュは、今はフランクフルト郊外の住宅地です。8世紀末、今のフランスとドイツ一帯を領土にしていたフランク王国がこの町に王国最大のロルシュ修道院を建てました。フランク王国のカール大帝は、近隣の王族の農地を寄進するなどしてこの修道院を篤く保護しました。「シリーズ世界遺産100」では、カール大帝によって作られた「ロルシュの福音書」をご紹介します。福音書はマタイ伝、マルコ伝、ルカ伝、ヨハネ伝の4つからなり、表紙には象牙細工が使われた高価なものです。福音書本文には子牛の皮が使われ、彩色にもラピスラズリなど中世では最高に高価な材料が使われています。しかし16世紀後半ルターの宗教改革でロルシュ修道院には聖職者が誰もいなくなってしまいました。ロルシュの福音書もプロテスタントとカトリックの争いの中で、分割され世界4か所に散逸してしまいました。現在ロルシュ修道院にはレプリカが現存しますが、作られたのは2000年のことです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-10-31 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ヴュルツブルクの司教館」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 1981年
遺産名(英語): Wurzburg Residence with the Court Gardens and Residence Square

ドイツ中央部の町ヴュルツブルクに豪華な司教館が建てられたのは18世紀初めのことです。ハプスブルク帝国の女帝マリア・テレジアは“これこそ宮殿の中の宮殿だ”と絶賛したといいます。「シリーズ世界遺産100」では、ヴュルツブルクの司教館を建設した若き建築家バルタザール・ノイマンの語りで、宮殿の建築的特色をご紹介します。天才の誉れ高いノイマンは、入り口を入ってすぐに「階段室」と呼ばれる大空間を作りました。何も支えがない天井の幅は18メートル、長さ33メートルの緩やかな曲線の円蓋です。当時この支柱のない円蓋に対して建築学会の重鎮は、絶対に持ちこたえられないだろうと激しく攻撃しました。そこでノイマンは大砲の爆撃音でも絶対に大丈夫だと、円蓋の下で大砲を撃つデモンストレーションを提案しました。実際この実験はなされなかったのですが、のちに思いもかけない形で実証されたのです。第2次対戦のイギリス軍の空爆により、ヴュルツブルクの町の建物は多くは破壊されたのですが、階段室の天井は見事に持ちこたえたのです。
(original text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-02 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ベルサイユ宮殿と庭園2」 ~フランス~

国名: フランス
分類: 文化遺産
登録年: 1979,2007年
遺産名(英語): Palace and Park of Versailles

太陽王ルイ14世の絶大な王権の象徴として作られたベルサイユ宮殿。もとは広大な森で、ルイ14世の父が狩をするために建てた館があるだけだった場所に、豪華な宮殿と庭園が完成したのは17世紀後半のことでした。この「シリーズ世界遺産100」では、敷地の大半を占める庭園を取り上げます。ルイ14世は、宮殿より先に庭園の建設に着手しました。完成した庭園をことのほか気に入った王は、庭園を広く人民に公開。「王の庭園鑑賞法」というガイドブックまで作りました。番組では、このガイドブックに沿って、噴水や、幾何学模様の植栽、迷路や、舞踏会の間などの見所をご紹介します。絶対君主のイメージが強いルイ14世ですが、人心を掌握するには、人民が王に近づき、王と同じ感動を味わうことが重要だと考えていました。ルイ14世お勧めの散策ルートからは、そうした王の思い入れが感じられます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-05 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ヴィルヘルムスヘーエ宮殿公園」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 2013年
遺産名(英語): Bergpark Wilhelmshöhe

ドイツ中西部の都市カッセルに18世紀に造られた大庭園があります。庭園の主は地元の領主、カール方伯。子供の頃から科学好きだったカールは、最先端科学を導入し、大庭園に高さ40メートルの噴水を作ることを思いつきます。しかし、企ての実現には難題が立ちはだかりました。「シリーズ世界遺産100」では、見果てぬ夢を追い続けたカール方伯の悪戦苦闘を紹介します。当時、高さ40メートルの噴水は前例が無く、カール方伯はフランスから科学者ドゥニ・パパンを招きました。パパンは圧力鍋の発明者で、原始的な蒸気機関の開発にも成功していたため、蒸気の力を使えば40メートルを実現できると考えたのです。蒸気の圧力で水を送り出し、何度も噴水をあげる実験が繰り返されました。しかし当時は、水を運ぶパイプをつなぐ溶接の技術が未熟で、噴水として出る水の量よりも、途中のパイプの接続部分から漏れ出す水の方が多いありさまでした。2人の挑戦は3年に及びましたが、40メートルの噴水は実現しませんでした。失意のうちにドイツを去ったパパンは、この実験を基に蒸気船開発に残りの人生を捧げました。カール方伯の大庭園に40メートルの噴水が完成したのは、60年後のひ孫の時代。溶接技術の進歩が問題を解決したのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-05 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「スタッドリー王立公園」 ~イギリス~

国名: イギリス
分類: 文化遺産
登録年: 1986年
遺産名(英語): Studley Royal Park including the Ruins of Fountains Abbey

イギリス中部のスタッドリー王立公園は、18世紀に造られた貴族の庭園です。広大な園内の中には中世に繁栄したファウンティンズ修道院の廃墟があり、その風景が類を見ない美しさとして世界遺産に登録されました。「シリーズ世界遺産100」では、緑と水が溢れる美しい庭園と、そこに調和して佇む修道院の廃墟の風景美を紹介します。この庭園は、自然の風景をそのまま取り入れようとするイギリス式庭園です。園内の森や川や池は自然のままに見えますが、すべて人工的に配置されたものです。その中には古代ギリシャ風の空間も造られています。一番の見物は、巨大なファウンティンズ修道院の廃墟です。中世に隆盛を極めた修道院でしたが、16世紀の王ヘンリー8世が英国国教会を創設し国内の修道院をすべて解散させたため、壊されて廃墟となったのです。18世紀の貴族たちはロマン主義の影響で歴史的な物に憧れていたため、この廃墟をそのままにして自分の庭園の一部として取り込んだのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ゲル製作の伝統技術と関連する慣習」 ~モンゴル~

国名: モンゴル
分類: 無形遺産
登録年: 2013年
遺産名(英語): Traditional craftsmanship of the Mongol Ger and its associated customs

モンゴルの草原に建つ白いドームは、遊牧民の住居「ゲル」。遊牧民のほとんどは家畜に食べさせる草を求めて、今なお季節ごとに移動するため、可動式のテント「ゲル」に住んでいます。「シリーズ世界遺産100」では、遊牧民のエルデネバータル・チンバトさんが新築することにしたゲルの製作過程や関連する慣習を紹介します。モンゴル中央部にあるウブルハンガイ県ホジルト村は、ゲル作りで知られた村。ゲルは熟練した職人たちが分業で製作していきます。天窓や柱は、木工職人が松の木を削って作り、壁の骨格となる部分はラクダの革を使ってカラマツの木を格子状に結んで仕上げます。最後に絵師が、縁起のよい模様を描き込めば完成です。こうした伝統技術が高く評価され、無形文化遺産に登録されました。チンバトさんは、ゲル本体の製作を職人に注文する一方で、ゲルの壁や屋根に巻くフェルトは、一家全員と近所の人たちが一緒に作ります。それが遊牧民の慣わしです。フェルトは、羊毛に水を含ませて、圧縮して作ります。10日後、チンバトさんが注文した新しいゲルが届きました。天窓の枠には、父親が長生きすることを願って「長寿」を表す模様が描かれています。モンゴルの遊牧民にとって、ゲルは家族繁栄の願いを込めた空間なのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-12 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「小笠原諸島」 ~日本~

国名: 日本
分類: 自然遺産
登録年: 2011年
遺産名(英語): Ogasawara Islands

小笠原諸島は、東京から約1,000キロメートル南東に離れた、30余りの島々で構成されています。かつて一度も大陸と陸続きになった事がない島々には、ここにしかいない固有種が500種類以上生息しているのです。「シリーズ世界遺産100」は、貴重な生き物の宝庫、小笠原の驚きの自然を紹介していきます。木のように巨大に成長するシダ、マルハチ。風に耐えるためにタコのように何本もの根を生やすタコノキ。島の生き物たちは、独自の進化を遂げています。大陸から遠く離れ、少数の生き物しかたどりつけなかった小笠原は、厳しい生存競争とは無縁の世界でした。オガサワアオイトトンボは3時間も交尾をします。襲ってくる外敵がいなかったからです。オガサワラオオコウモリも、敵が少ないため、昼間飛ぶようになったといいます。競争を知らない生き物たちは、今、人間が持ち込んだ外来種の脅威にさらされています。例えばグリーンアノールというトカゲは、島の昆虫たちを食べ尽くす勢いで増えているのです。島にはグリーンアノールから虫たちを救うフェンスが作られ、その中では、絶滅危惧種のオガサワラシジミが復活しています。隔絶した環境でのんびりと暮らしてきた生き物たちを守るため、人間の努力が必要とされているのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-19 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「モンゴル書道」 ~モンゴル~

国名: モンゴル
分類: 無形遺産
登録年: 2013年
遺産名(英語): Mongolian calligraphy

モンゴル書道とは、中国や日本と同じように毛筆を使って、モンゴル文字を書く技術です。モンゴル文字は表音文字で、7つの母音、19の子音など計33文字あります。書き方は縦書きですが、日本とは逆に左から右に書いていきます。モンゴル民族独自の文字を書きあらわす造形芸術が高く評価され、モンゴル書道は2013年、無形文化遺産に登録されました。「シリーズ世界遺産100」では、モンゴル書道の第一人者、ドブドン・バトバヤルさんの活動を紹介します。1951年生まれのバトバヤルさんは学校では、当時ソビエト連邦が使っていたキリル文字しか学ばず、モンゴル文字を見たことがありませんでした。その理由は1941年、社会主義化を進めていたモンゴルがモンゴル文字を捨ててキリル文字に替えることを決定したからです。バトバヤルさんがモンゴル文字に関心を持つきっかけとなったのは、祖父が書いたモンゴル文字の書を偶然見つけたことでした。その文字の美しさに魅せられたバトバヤルさんは、以来、独学でモンゴル書道を学んできました。1990年、社会主義諸国が崩壊する中、モンゴルでも民族意識が高まりました。モンゴル文字の復活が閣議決定された結果、今では学校でモンゴル文字が教えられるようになりました。子どもたちに自国の文字で読み書きできるようになってもらいたいと願うバトバヤルさんは、学校に出向いてモンゴル書道を教えることで、民族の誇りを伝えようとしています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-19 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「グランマ号上陸記念国立公園」 ~キューバ~

国名: キューバ
分類: 自然遺産
登録年: 1999年
遺産名(英語): Desembarco del Granma National Park

1999年、キューバで初めての世界自然遺産に登録されたグランマ号上陸記念国立公園。海岸線に沿って40キロメートル以上続く石灰岩の段丘は、世界最大級の規模を誇り、地球の地殻変動や地質構造を知る上で大変貴重な場所です。年間の降雨量が少なく石灰岩に覆われた厳しい自然環境の大地には、樹齢500年のサボテンやこの地域でしか見ることのできない色鮮やかなカタツムリなど、300種類以上の固有の動植物が生息しています。独自の生態系が育まれている公園内では、生物学者によってその調査・研究が進められています。希少性の高い植物の種を保管し育てることで絶滅の危機から救おうという試みも行われています。また、この国立公園はキューバにとって、もうひとつの意味で特別な場所です。かつてメキシコに亡命していたカストロやゲバラら革命を目指して最初に上陸した場所なのです。その時に乗っていた船の名前がグランマ号。この公園の名前はここから付けられました。豊かな自然を育むこの国立公園は、地質学や生物学など世界にとって貴重な遺産であるだけでなく、キューバの歴史にとっても大変価値の高いところです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-21 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「四川省・ジャイアントパンダ保護区」 ~中国~

国名: 中国
分類: 自然遺産
登録年: 2006年
遺産名(英語): Sichuan Giant Panda Sanctuaries

四川省の山奥、標高3000メートル辺りの竹林が茂った地域が、今、パンダの残り少ない野生の生息地に成っています。「シリーズ世界遺産100」では、野生のパンダを捉えた非常に珍しい映像を中心に、世界で唯一残る野生パンダの生息地を、パンダを保護しようと活動を続ける中国の人々の姿と共にご紹介していきます。かつて中国全土で生息していたジャイアントパンダは、開発によって住む場所を奪われ、今では四川省の高地にわずか500頭が生息しているのみ。群れを作らず単独で行動する野生のパンダの姿を撮影するのは非常に難しいこと。取材班は、数か月に渡り竹林を探索し、パンダの巣穴、落とした糞、足跡、を探し出して、ついに野生パンダの親子の姿を撮影することに成功します。また、番組では、絶滅が危惧されているパンダを守ろうとする中国の人々の姿を伝えます。熱を出して座り込んでいた子供のパンダを保護した少女。野犬に襲われて片足を失ったパンダを育てる保護施設の職員。子供の頃に保護されて、野生の生き方を知らないおっとりしたパンダを、自然に帰そうと訓練を繰り返す職員達。愛らしいパンダの姿と共に、番組は彼らの努力も伝えて行きます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-23 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「中部ライン渓谷」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 2002年
遺産名(英語): Upper Middle Rhine Valley

ドイツ中央部を南北に流れるライン川。全長1320キロのうち、世界遺産に登録されているのは、マインツからコブレンツにかけての中部流域、65キロです。古城とラインワインのブドウ畑が織りなす美しい風景には、ドイツの歴史と伝説が彩られ、何世紀にもわたって多くの作家、芸術家、作曲家を魅了し、影響を与え続けてきました。「シリーズ世界遺産100」では、中世に作られた古城を中心に、中部ライン渓谷の魅力を伝えます。ライン川は古くからヨーロッパの中央部を貫く水運の大動脈でした。13~14世紀にかけて、ライン川を行き来する船は通行税を取られました。川の通行税をめぐって、近隣の諸侯はこぞってライン川流域に進出し、その利権を争いました。14世紀には税関の数は60あまりにも達していたといいます。「ブファルツ城」は20名もの税官吏を有していた大きな税関の跡です。通行税を払わないものには武力が行使され、深さが9メートルもある井戸の牢獄に閉じ込めることもありました。ライン川の古城の多くは、こうした通行税を財源として築かれたのです。城には城主と契約を結んだ騎士たちが暮らしていました。13世紀に建てられた「マルクスブルグ城」は、これまで一度も壊されることがなく、中世の面影を今日に伝えています。騎士たちの生活の様子をしのばれる居間、食堂などが残されています。中世の動乱の中から現れた古城は、今もライン渓谷の美しい情景に溶け込み息づいています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-25 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「モリンホールの伝統音楽」 ~モンゴル~

国名: モンゴル
分類: 無形遺産
登録年: 2008年
遺産名(英語): Traditional music of the Morin Khuur

モリンホールとは、モンゴル語で「馬の楽器」という意味です。日本では馬頭琴の名で知られています。棹の先端には馬の頭の彫刻が施され、弓や弦が馬の尻尾の毛で作られ、さらに曲にも馬に関するものが数多くあるなど、モンゴルの遊牧民にとって特に重要な馬への崇拝と密接に結びついています。「シリーズ世界遺産100」では、モンゴル国立馬頭琴交響楽団で初代コンサートマスターを務めた名演奏家、アラーンズ・バトオチルさんの取り組みを紹介します。13世紀、チンギス・ハーンの時代にすでに存在していたという馬頭琴は、700年以上に渡って、モンゴルの伝統的な民族舞踊や民謡の伴奏として、遊牧民の日常生活と深く結びついてきました。元々馬頭琴の共鳴箱には動物の革が張られていましたが、20世紀半ば以降、大きな会場でのコンサートが増えるにつれて、音程を安定させられる木製に代わってしまいました。昔ながらの革張りの馬頭琴は音が遠くまで届きませんが、バトオチルさんは、遊牧民の住居であるゲルの中のような狭い場所で演奏するのに適していると考え、伝統的な馬頭琴を復活させることにしました。果たして、その音色は…
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「レーゲンスブルク旧市街」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 2006年
遺産名(英語): Old town of Regensburg with Stadtamhof

ドイツバイエルン州、ドナウ川に面するレーゲンスブルクはローマ時代からの歴史を持つ古都です。世界遺産には町の旧市街と、シュタットアムホーフと呼ばれるドナウ川の中洲が登録されています。「シリーズ世界遺産100」では、中世に自由都市として発展した旧市街と、同じく中世にシュタットアムホーフに建てられた慈善病院を紹介します。町はドナウ川で運搬される塩の交易により潤いました。やがて商人などの市民層が力を持ち始め、1245年「自由都市」の宣言がなされました。ドナウ川の中洲には慈善病院が作られ、病人だけでなく貧しい人を救済しました。現在その慈善病院は、聖カタリーナ養老院として存続しています。養老院では中世以来のビール作りが続いていて、そのビールを振舞うビアホールも経営しています。ドナウ川に面したビアガーデンは人気スポットとなっています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-11-28 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウス教会」~チェコ~

国名: チェコ
分類: 文化遺産
登録年: 2003年
遺産名(英語): Jewish Quarter and St Procopius' Basilica in Trebic

チェコ南部の町トシェビーチには500年間、キリスト教文化の中にユダヤ人文化が共存してきました。それを象徴する聖プロコピウス聖堂とユダヤ人地区の2つが世界遺産になっています。ロマネスクからゴシックへと建築様式が変わる過渡期に造られた聖プロコピウス聖堂は、2つの様式が混ざる貴重な建築物です。そして、その麓にあるユダヤ人地区はヨーロッパで唯一、昔の姿のまま完全に残されたユダヤ人居住区です。「シリーズ世界遺産100」では、このユダヤ人地区出身でナチスによるホロコーストからの生還者であるレデレルさんに登場していただき、ユダヤ人地区の悲劇の歴史を紹介します。ユダヤ人はキリスト教世界で差別を受け、ゲットーと呼ばれる居住区に隔離されてきました。そのなかでトジェビーチでは、商売に秀でたユダヤ人が町の産業を支えることで、500年間上手に共存してきたのです。しかしナチスドイツが町のユダヤ人全員を収容所に送ったためほとんどが殺されて、ユダヤ人地区には一人のユダヤ人も住まなくなったのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-02 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「アウシュビッツ強制収容所2」 ~ポーランド~

国名: ポーランド
分類: 文化遺産
登録年: 1979年
遺産名(英語): Auschwitz Birkenau German Nazi Concentration and Extermination Camp (1940-1945)

1942年、ナチス・ドイツは、ユダヤ人を絶滅させるための施設として、アウシュビッツ第二収容所を建設しました。広さ170ヘクタール、およそ300棟の収容棟が立ち並び、多いときには9万人の囚人が収容され、死へと導かれました。収容所の中まで線路が引き込まれ、ヨーロッパ中から大量のユダヤ人が貨物列車に乗せられてきました。アウシュビッツ強制収容所に収容されながら奇跡的な生還を果たしたアウグスト・コバルチクさんは、大量殺戮(ホロコースト)の様子を目撃していました。スロバキアから連行されたユダヤ人の女性と子どもたちが選別され、ガス室に送られていく姿です。ユダヤ人たちは、風呂に入るからと裸にされ、大きな部屋に集められました。しかし、天井の穴からはお湯ではなく、チクロンBという殺虫剤が投げ込まれ、ユダヤ人たちは20分間もだえ苦しみ窒息死しました。アウシュビッツで殺された人は140万人とも言われています。コバルチクさんは、戦後、収容所での体験をドイツの若者たちに語り継いでいます。心の中から決して消せない記憶を次の世代に伝えていくのが、助かった者たちの責任だと思っているのです。番組では、アウシュビッツ第二収容所で繰り広げられたホロコーストの記憶を、コバルチクさんの証言で伝えます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-03 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「広島・原爆ドーム2」 ~日本~

国名: 日本
分類: 文化遺産
登録年: 1996年
遺産名(英語): Hiroshima Peace Memorial (Genbaku Dome)

広島が世界で初めての被爆都市であることを証明する世界遺産、原爆ドーム。もとは、広島県産業奨励館という、地元の特産品の展示会や美術展が開かれるモダンな建物でした。しかし、1945年8月6日。その間近に原子爆弾が投下されます。爆風が上からほぼ垂直に働いたため、奇跡的に倒壊を免れました。爆心地近くの元安川には、水を求めて亡くなった人たちの遺体があふれました。被爆者の原廣司さんは、多くの人が亡くなった元安川の水で、絵の具を溶き、原爆ドームを描き続けています。それは、『あの日を忘れない』という決意の表れです。残骸となった原爆ドームは、保存か撤去かの岐路に立ちます。原爆の記憶とともに消えてほしいという声もありましたが、恐ろしい原爆の記憶を忘れてはならないと、永久保存の道を歩みました。これまでに、3度の大規模な保存工事が行われ、あの日の悲劇を風化させまいと、原爆ドームを守る努力が続けられています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-05 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ヴァルトブルク城2」 ~ドイツ~

国名: ドイツ
分類: 文化遺産
登録年: 1999年
遺産名(英語): Wartburg Castle

ヴァルトブルク城は、ドイツ中央部の古都アイゼナハにあります。ドイツの精神史、文化史上の重要な舞台となり、ドイツ人の心のふるさとだといわれています。「シリーズ世界遺産100」では、ドイツ人とヴァルトブルク城を結び付ける3人の偉人を紹介します。ワーグナーは、城内の歌合戦の間を舞台に、歌劇『タンホイザー』を書き上げました。文豪ゲーテは城の美しさに感動し、ワイマール公国の宰相になってからも城の修復を命じています。聖エリザベートは4歳でこの城に連れてこられ、王妃となりますが、華美な生活を好まず、恵まれない人々のために生涯身をささげました。その生涯は慈愛の見本とされ、ドイツ人が最も敬愛する聖人の一人となりました。宗教と文学、そして音楽。3人の物語は、ヴァルトブルク城とドイツ人を固く結び付けています。700年の時を超えて、ドイツの人々にとって、ヴァルトブルク城は心のふるさとなのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ロンドン塔」 ~イギリス~

国名: イギリス
分類: 文化遺産
登録年: 1988年
遺産名(英語): Tower of London

ロンドンのテムズ川沿いに建つロンドン塔は、11世紀に現在のイギリス王室を開いた王ウィリアム1世によって築かれた城です。王宮として輝いていた城は後に、監獄として使われるようになり数々の残酷な悲劇の舞台となりました。「シリーズ世界遺産100」では、大きく変貌した城の歴史と、ロンドン塔で処刑された悲劇の王妃の物語を紹介します。歴代のイングランド国王と共に歩んだ輝かしい歴史を持つロンドン塔。しかし、16世紀の王ヘンリー8世は新しい宮殿を建て、ロンドン塔を監獄としました。難攻不落の城砦は脱出不能な監獄と姿を変え、多くの政治犯、主に王侯貴族や僧侶たちが収監されて、斬首刑に処せられたのです。なかでも悲劇的なのは、ヘンリー8世の2番目の妻アン・ブーリン王妃です。男の世継ぎを期待され結婚したアンでしたが、男の子を流産してしまい、王は激怒します。そして姦通罪などの罪を着せられて、ロンドン塔に送られ斬首されたのです。ロンドン塔の処刑場だった場所には今、アン・ブーリンの名を記した記念碑が立っています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-11 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ビガン歴史地区」 ~フィリピン~

国名: フィリピン
分類: 文化遺産
登録年: 1999年
遺産名(英語): Historic Town of Vigan

フィリピン・ルソン島北部に位置するビガンは、16世紀スペインの植民地として築かれた港町。今もスペイン風の建物が数多く残っています。南シナ海に面するビガンは古くから中国との貿易が盛んで、建物もヨーロッパと中国の建築様式が融合した独特のものです。一階部分は西洋風の石造りで、二階部分は障子のはめ込まれた木造作りになっています。第二次世界大戦でフィリピン各地の古い町が焼かれたにもかかわらず、ビガンだけは、焼かれずにすみました。「シリーズ世界遺産100」では、なぜビガンだけが生き残ったのか、その理由を示す戦争秘話を紹介しています。1943年、日本軍に占領されたビガンに一組の家族がやってきました。日本軍の司令官とその家族でした。司令官は町の人々と分け隔てなく接しました。司令官の妻はフィリピン人で、彼はフィリピンの人と街並みを心から愛したのです。しかし、戦局は悪化、司令官は撤退を決断します。日本軍は撤退するとき、多くの町を焼き払いました。ビガンも同じ運命をたどるものと思われましたが、司令官はこの町を焼きませんでした。町を守る代わりに、妻と娘たちの命を救ってほしいと町の人々に頼んだのです。今も残る美しいビガンの街並みは、家族を想う愛の証でもあるのです。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-11 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「紅河ハニ棚田の文化的景観」 ~中国~

国名: 中国
分類: 文化遺産
登録年: 2013年
遺産名(英語): Cultural Landscape of Honghe Hani Rice Terraces

中国・雲南省の険しい山脈の奥深く、標高1800mに世界最大という棚田が広がる奇跡の風景が見られます。淡路島とほぼ同じ広さという総面積およそ5万4000haに1500段以上の田んぼが重なる「紅河ハニ棚田」です。他民族に追われ山に逃げた少数民族ハニの人々が1300年前に築いたもので、以来この棚田でハニ族は昔と変わらぬ米作りを続けています。「シリーズ世界遺産100」では、稲刈りの時期の棚田を訪れ、稲作にいそしむ村人たちの姿を紹介します。稲刈りで大変なのは、収穫した米を棚田の上にある村まで運ぶことです。40kgの米袋を背負って運びますが、村までの標高差は400mもあり、往復に2時間はかかるという大変な重労働です。村では今も自給自足の生活が続いていて、獲れた米はほとんど村で消費します。収穫後も村人たちは、来年の田植えのために棚田の整備を怠りません。あぜを作り直し、代かきをし、土をならして田んぼを新しい状態にして水を張ります。これも重労働ですが、棚田を守るために繰り返されてきた大切な作業です。米を作るために働き、その米を食べて、また働く。1300年間、変わらぬ営みが棚田で続いています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-17 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ジャイアンツ・コーズウェイとコーズウェイ海岸」 ~イギリス~

国名: イギリス
分類: 自然遺産
登録年: 1986年
遺産名(英語): Giant's Causeway and Causeway Coast

イギリスのアイルランド島北端のコーズウェイ海岸には「ジャイアンツ・コーズウェイ=巨人の道」と呼ばれる場所があります。高さ10メートル以上の石の柱が約4万本、びっしりと束になって垂直に切り立っています。石柱はどれもきれいな六角形で整然と敷き詰められており、海岸線を埋めて海の中へと延びています。あまりにも奇妙な風景ゆえに、かつては巨人が造った建造物といわれていました。アイルランドの伝説の巨人フィン・マックールが対岸のスコットランドに渡るために築いた石の道だというのです。この「巨人の石柱群」、実は6000万年前に大規模な火山活動で大陸が分断された時にできた風景で、柱状節理と呼ばれるものです。地球内部からあふれ出た溶岩が冷えて固まり、自然の法則により六角形の柱状となったのです。ジャイアンツ・コーズウェイはダイナミックな地球の変貌の歴史を物語る貴重な場所であり、地殻変動が生んだ特異な風景が見られる自然遺産です。番組では、地質学者の話をうかがいながら、巨人伝説を生むほどの奇妙な風景をたっぷりとご覧いただきます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-18 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「オストダンケルク エビの馬引き漁」 ~ベルギー~

国名: ベルギー
分類: 無形遺産
登録年: 2013年
遺産名(英語): Shrimp fishing on horseback in Oostduinkerke

ヨーロッパの大西洋岸では、500年ほど前からロバや馬に底引き網を引かせるエビ漁が行われて来ました。しかし重労働で収入も少ないことや、いてつく冬場の漁が敬遠されて、今ではベルギーだけでしか見られなくなりました。「シリーズ世界遺産100」では、現在、唯一エビの馬引き漁が守られているベルギーのオストダンケルクの漁の様子を紹介します。オストダンケルクはベルギー大西洋岸の町、海岸線に沿って遠浅の海が続きます。オストダンケルクのエビは、殻ごと使うと濃厚なダシがでるため、大西洋岸伝統のコロッケやスープには欠かせない食材です。エビ漁は引き潮の前後3時間が勝負。漁師は馬にまたがり、特製の底引き網を馬に引かせながら海の中に入ります。底引き網の先端には木の板が取り付けてあり、馬が進むと水圧によって網が広がり、海底のエビや魚がそのまま入る仕掛けになっています。水深1メートルくらいが一番獲れる場所で、その深さの海を浜辺と平行に網を引いていきます。人馬一体となった漁は、馬と人間の信頼関係によって成り立っています。漁に使われる馬は地元の伝統品種ブラバンソン。元々、農耕馬だったため足腰が強く、海の中で波を受けてもビクともしません。伝統を守り続けるため若い馬の調教も重要な仕事です。水に慣らすことから始め、実際に海で網を引かせるなどの訓練を続けます。半年で漁に出られる馬もあれば、一年訓練しても駄目な馬もあります。そんな苦労をいとわない海の男を取材しました。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-22 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「ワロン地方の鉱山遺跡群」 ~ベルギー~

国名: ベルギー
分類: 文化遺産
登録年: 2012年
遺産名(英語): Major Mining Sites of Wallonia

ベルギー南東部のワロニア地方。ここに、この国がイギリスに次いで産業革命を達成する原動力となった炭鉱が点在しています。「シリーズ世界遺産100」では、近代化を支えた石炭産業が、いかにして労働者を管理し生産性向上を実現したかをご紹介します。世界遺産に登録されている4つの炭鉱は、東西170キロメートル、幅3~15キロメートルの細長いエリアにあります。石炭を掘り出す作業は、湿度が高く、粉じんが舞う大騒音の中での重労働。炭鉱各社は、当時最先端のデザインで居住性の高い社宅を用意し、労働者を雇い入れる戦略をとりました。安定した雇用を確保した企業は、労働生産性も厳しく管理しました。労働後や休日には、教会でのミサやクラブ活動への参加を強制し、従わない者は解雇しました。自由な時間を減らすことで、労働者が仕事以外のことで生活を乱したり、ストライキを起こすのを未然に防いだのです。こうした管理によって産出された石炭は、150年間におよそ15億トンに上りました。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-23 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「巨人とドラゴンの行列」 ~ベルギー~

国名: ベルギー
分類: 無形遺産
登録年: 2008年
遺産名(英語): Processional giants and dragons in Belgium and France

ベルギーやフランスでは、巨人やドラゴンなどをかたどった高さ8メートルもある人形が登場する祭りが、数百年以上に渡って続けられてきました。「シリーズ世界遺産100」では、毎年初夏、ベルギー南部の町モンスで行われる巨人とドラゴンの行列をご紹介します。祭りはキリスト教の祝日のひとつ、三位一体の日に合わせて行われます。モンスの行列に登場するのはドラゴンとドラゴンを退治する聖ジョルジュです。聖ジョルジュはキリスト教の聖人の1人で、ドラゴンを退治したという伝説が残る人物です。元々モンスの祭りは、地元の聖人に感謝の気持ちを表すため街中を練り歩く行列がメインの祭りでした。そこに15世紀頃、英雄視されていた聖ジョルジュによるドラゴン退治の場面が、祭りに加えられたのです。町の中心の広場で繰り広げられる対決の場には、3万人を超える人が詰めかけ熱狂の渦に包まれます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2014-12-26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「法隆寺2」 ~日本~

国名: 日本
分類: 文化遺産
登録年: 1993年
遺産名(英語): Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area

奈良・斑鳩にある法隆寺は、聖徳太子が建立したものの焼失し、20年あまりたった持統天皇のころに再建されたとされてきました。しかし、不思議なことに、火災の前に造られた仏像は無傷のままです。「シリーズ世界遺産100」では、その謎について、最新の調査から浮かび上がってきた新説をご紹介します。法隆寺の金堂にある釈迦三尊像。その光背には「太子が亡くなった622年、太子を浄土に往生させることを願って造られた」と記されています。太子一族は、釈迦三尊像を法隆寺で大切に守ってきました。しかし、日本書紀によれば、その後643年、太子一族は滅亡し、670年には法隆寺も焼失しました。ところが、釈迦三尊像には、火災に遭った痕跡がありません。そこで最近、金堂に使われている木材の伐採年数を調べたところ、668年であることが判明。元の法隆寺が焼けたとき、すでに金堂は存在し、釈迦三尊像が安置されていたのではないか、という説が出てきました。668年は天智天皇の時代。これまでは、その娘である持統天皇が法隆寺を再建したとされてきました。もし、天智天皇が金堂を造り、釈迦三尊像を安置していたとしたら、その理由は何なのか。専門家が新説を掘り下げます。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2015-01-09 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「フィレンツェ歴史地区2」 ~イタリア~

国名: イタリア
分類: 文化遺産
登録年: 1982年
遺産名(英語): Historic Centre of Florence

イタリア・トスカーナ州の州都、フィレンツェは、14世紀から花開いたルネサンス文化発祥の地。歴史地区には、その時代の建物や芸術品が、数多く残っています。「シリーズ世界遺産100」では、フィレンツェに暮らす画家のルイジさんを語り手に、なぜこの町でルネサンスという文化が生まれたのかを探ります。フィレンツェは、13世紀頃から毛織物の特産地として栄えました。気概に満ちたフィレンツェ商人は、瞬く間にヨーロッパの市場を席巻。莫大な富を築いたフィレンツェの商人たちは、画家たちに表現の場を与え、パトロンとして支えました。新しいものを追い求める気質もルネサンスの大きな原動力となりました。番組では、ルネサンスの始まりと言われる絵画をご紹介しますが、それを見ると、神や人間の描き方が、それまでの絵画とは大きく変わったことがわかります。それまで神々しいもの、敬意の対象として様式化されていた神は、普通の人間と同じように描かれ、肉体表現も、より写実的なものになっています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2015-01-15 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「タージ・マハル」 ~インド~

国名: インド
分類: 文化遺産
登録年: 1983年
遺産名(英語): Taj Mahal

世界でもっとも美しい霊廟とよばれるタージ・マハルは、ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、若くして亡くなった最愛の王妃ムムターズ・マハルのために建てた白大理石造りの巨大な建造物です。「シリーズ世界遺産100」では、白亜の霊廟の美しい姿を、皇帝シャー・ジャハーンの波瀾の生涯とともに伝えます。シャー・ジャハーンは、砂漠の民イスラムがインドに侵攻してムガル帝国を樹立してから100年、帝国の絶頂期に皇帝となった人物でした。皇帝は王妃ムムターズ・マハルを限りなく愛し、戦場にさえ連れて行きました。王妃は14人の子どもを生みますが、36歳の若さで亡くなってしまいます。皇帝は深く悲しみ、世界各地から最高の職人と材料を集め、イスラム様式の壮大な白亜の霊廟を築きました。皇帝はヤムナー川の対岸に自らの霊廟を黒大理石で造り、タージ・マハルと橋でつなぐ計画であったと言います。しかし皇帝は三男によってアーグラ城に幽閉され、その夢は果たせませんでした。幽閉された城の塔からタージ・マハルを眺めることが、シャー・ジャハーン晩年の唯一の慰めであったと言います。シャー・ジャハーンは今、最愛の王妃ムムターズ・マハルとともに、タージ・マハルに眠っています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2015-01-19 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「バヌアツの砂絵」 ~バヌアツ~

国名: バヌアツ
分類: 無形遺産
登録年: 2008年
遺産名(英語): Vanuatu Sand Drawings

南太平洋上、80もの島々からなる国・バヌアツでは、それぞれの島に独自の言葉や文化があります。共通語のビスラマ語が出来る以前、異なる島同士の会話には、砂に描く絵が使われてきました。その砂絵が世界無形遺産になっています。「シリーズ世界遺産100」では芸術でもあり、独自の伝達手段でもあるバヌアツの砂絵の魅力をご紹介します。砂絵は指一本で描く幾何学模様。部分ごとに意味を持ち、その組み合わせでさまざまなメッセージを伝えます。物語の要素も含まれ、その意味を深く理解している人ほど尊敬されます。番組では砂絵名人のヒンジさんが、愛の象徴や、村で葬式があることを知らせる絵などを描いていますが、そのなめらかな指の動きと美しい幾何学模様は圧巻です。砂絵は、神話やしきたり、暮らしの知恵、さらには民族の歴史を代々伝承するのにも使われてきました。その種類は数百に及ぶといいます。しかし、近代文明が流入し言語教育が普及するにつれ、砂絵を描ける人は急減しています。ヒンジさんは、子どもたちに砂絵を教え、民族の伝統や誇りを伝えようという取り組みを続けています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2015-02-01 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo





●シリーズ世界遺産100 「アルタイ山脈の岩絵群」 ~モンゴル~

国名: モンゴル
分類: 文化遺産
登録年: 2011年
遺産名(英語): Petroglyphic Complexes of the Mongolian Altai

モンゴルの西部を南北に走るアルタイ山脈。その山々の長さ20km、幅600mの範囲にある岩には、4万年以上前から6世紀にかけて、岩を削って描いた1万5000点以上の絵が残されています。「シリーズ世界遺産100」では、岩絵研究の第一人者、モンゴル国立科学アカデミーのビフマル・ウミルベキ博士に現地を案内してもらいました。博士によれば、岩絵を年代順に辿っていくと、モンゴル高原に生きた人々の文明が、どのように発展していったのかが分かるといいます。最も古い岩絵は、4万年以上前に描かれたマンモスの絵。狩猟採集生活をしていた人々は、殺した獲物の魂を鎮めるために描いたと考えられています。紀元前2000年頃から始まる青銅器時代、岩絵には、ひもでつながれた牛や、柵の中で飼育される馬の姿が現れます。牧畜の始まりです。さらに紀元前1000年頃になると、たくさんの家畜を飼育するために、遊牧を開始。やがて大量の馬車が描かれるようになります。これは遊牧国家が芽生え始めたことを表わしています。そして6世紀になると、遊牧民族同士の戦いが描かれます。勝利したのは、テュルク系の突厥でした。アルタイ山脈の麓では、今もその末裔が遊牧の伝統を守って暮らしています。
(text from NHK site)

NHK総合 5min 2015-02-04 Air check by Sony Giga Pocket Digital 3.5 Stereo



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