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●映像’16 「21年目の暑い夏」 ~“娘殺し”といわれた母と家族~

強い日差しのもと、チラシ配りのアルバイトに汗を流す女性がいた。青木惠子さん。長きにわたって「殺人犯」のレッテルを貼られ続け、今、ごく普通の生活を取り戻そうと必死で生きている。青木さんは、1995年に起きた自宅の火事で小学6年だった長女・めぐみさんを亡くした。50日後、内縁の夫とともに保険金目的でめぐみさんを殺害したとして逮捕され、無期懲役囚として刑務所に送られた。有罪判決の柱となったのは「自白」だった。無実を訴える一方で、青木さんは犯行を認める「自供書」を書いていた。ところが火事から20年近く経って、青木さんらを取り調べた警察官の「取調べメモ」の存在が明らかになった。そこには密室の中、体調不良を訴える青木さんに、娘を火事から救わなかったことを執拗に責めるなどして精神的に圧迫し、自白を迫る取り調べ官の姿が克明に記されていた。事件は「推測に基づく取り調べ官の誘導」により作り上げられたものだったのだ。火事から21年後の今年8月、裁判がやり直され、青木さんの無罪判決が確定した。この間、ひとりぼっちとなった長男は親戚の家に引き取られ、見知らぬ土地での生活が続いた。母親のことを犯人だと思ったことはなかったが、自分の境遇に「なぜ自分だけ」と涙を流した。青木さんの両親も事件後、引越しを余儀なくされた。自分の下から去って行った仕事仲間もいた。青木さんは今、80代になった両親と暮らしている。しかし、家族の中で20年間での出来事が話題にのぼることはない。冤罪被害者の家族に落とした影はそう簡単に消えるものではないのだ。番組では、どのようにして冤罪がつくられたのかを多くの裁判資料やの当事者の証言で明らかにする。そして、冤罪が1人の女性だけでなくその家族の人生にどのような影響を与えたのか。日本の司法が犯した罪の大きさを問う。
(original text from MBS site)

毎日放送 60min 2016-09-25 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo

> 無罪の母親がホンダを提訴 毎日放送 2017年1月30日 19:19配信
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22年前、自宅に放火し長女を殺害したなどとされる罪で無期懲役の判決を受けたものの再審で無罪となった母親が、火災は軽ワゴン車からガソリンが漏れて起きたとして、メーカーに損害賠償を求める訴えを起こしました。青木惠子さん(53)は22年前、自宅に放火し、当時小学6年だった長女のめぐみさん(当時11)を殺害したとして、無期懲役の判決を受け服役しましたが、去年の裁判のやり直し=再審で、ガレージにとめてあった軽ワゴン車からガソリンが漏れて風呂釜の種火に引火し自然発火した可能性が認められるとして、無罪を言い渡されました。青木さんは「ガソリン漏れを防止する対策を怠って車を製造、販売したため火災が起きて娘が死亡した」などとして、本田技研工業に対し、約5200万円の損害賠償を求めています。「このままだとまた同じ事故が起こり、娘と同じように命を奪われる可能性があるので」(青木惠子さん)本田技研工業は「訴状を受け取っていないため、コメントは差し控えさせていただきます」とコメントしています。





●日経スペシャル ガイアの夜明け 「"食の革命者"たち」 ~先人の知恵で絶品を作る!~

日本各地には、その土地ごとの自然を活かした"昔ながらの知恵"が存在している。新潟では、そんな知恵を今に活用。日本各地の農産物を、雪を使った貯蔵=「雪室」で熟成させ付加価値をつける「雪室留学」を進める。一方、鹿児島の食品加工業者が仕掛けるのは「灰干し」。桜島の噴火によって日々降ってくる"火山灰"を活用し、食材のうま味を引き出すというもの。地域に根付く"先人の知恵"を現代に生かし、新たな「食の革命」に挑む人々を追う。

◎“先人の知恵”で食材が絶品に!
新潟県新潟市。地元の食品企業など25社が一丸となり、地元ブランドを立ち上げた。その名も「越後雪室屋」。雪室とは、昭和30年代頃まで使われていた、雪で冷やす“天然冷蔵庫”のこと。一定期間貯蔵することで、食材の糖度が増すことなどが実証されている。これを活用して食材を熟成させ、付加価値をつけて売り出している。そんな越後雪室屋の新しい取り組みが「雪室留学」。雪の降らない地域の食材を、新潟の雪室で熟成させるというもの。昨年11月には、高知県・四万十町の栗の糖度を約1.5倍に上げることに成功、「雪室栗」として販売した。そして今回新たに挑戦するのが、佐賀県・白石町のレンコンだ。熟成に成功すれば、旬を過ぎた時期でも新たな価値をつけて販売することができる… 農家の期待を背負い、新商品開発に挑む人々を追う。

◎町の“やっかいもの”から宝を!
鹿児島県鹿児島市。町のシンボル「桜島」は、現在も噴火活動を繰り返す活火山だ。その火山灰が降り注ぐ町では、屋外に洗濯物を干すこともままならず、火山灰が付着した農作物は、葉が傷んでしまうこともあるという。 まさに“やっかいもの”であるこの火山灰を使って「絶品の味」を生み出そうというのが、梛木春幸さんだ。目をつけたのは、灰の中で食材を熟成させる「灰干し」。魚ならば、灰干しによって臭い成分のアンモニアを含んだ水分が吸い取られ、臭みがなくなるとのこと。また、うま味成分であるアミノ酸が増幅するというデータも出ているという。 今、梛木さんが取り組んでいるのは、漁港で買い手がつかない魚たちを、この灰干しで“売れる魚”に生まれ変わらせること。そこには、ある危機感があった。「1次産業の高齢化が進んでいるのは、儲けにならないから。このままでは若い人がいなくなり、町は終わってしまう」。地元の食材の「新たな価値」を生み出す挑戦を追う。
(original text from TV-tokyo site)

テレビ大阪 53min 2017-07-18 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●情熱大陸 「アーティスト・細川護熙」

壮絶な夏の選挙戦を横目に絵筆を取る「元総理」… 異色過ぎるアーティストの“GOING MY WAY”
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選挙権年齢が18歳へと引き下げられて初の国政選挙となった参院選。そして、女性初の都知事が誕生した東京都知事選。日本の未来を大きく動かした2つの選挙で、候補者達が各地で激闘を繰り広げるなか、そんなものはどこ吹く風… とばかりに一人黙々と創作活動に励むのが「元総理」にしてアーティストの細川護熙78歳だ。自らを“変人”と呼ぶ細川だが、確かにその異色ぶりは他に類を見ない。新聞記者を経た後 熊本県知事を務め、たった一人で新党を結成すると僅か1年余りで「55年体制」を打破。連立政権の首班として第79代内閣総理大臣に就任するも、金銭スキャンダルを問われると辞任。60歳であっさり政界を退いた。その後は陶芸家として海外から高い評価を集めたかと思うと、2年前には突如「脱原発」を掲げて都知事選に出馬。昨年は、日本ではタブー視されてきた「春画展」を史上初開催して21万人の来場者を集めるなど、とかく話題に事欠かない。そんな細川の新境地が絵師としての活動だ。2012年より京都の地蔵院や建仁寺に奉納した襖絵が評判を呼び、現在は奈良の名刹・薬師寺からの依頼を受諾。壁面66面、完成まで約7年がかりとなる障壁画の制作に一人で挑んでいる。番組では、新米絵師としては異例の大抜擢となった薬師寺の障壁画プロジェクトの舞台裏や神奈川県湯河原での作陶の様子、また自らが仕掛ける様々な社会活動や知られざるプライベートにも迫る。特別なキャリアと多才ぶりから一見正体不明に見える、細川護熙。しかしその素顔を見つめると、いくつになっても大いなる好奇心を抱き、自分の心に正直に生きるシンプルな男の姿が見えてきた…

プロフィール◎1938年東京生まれ。肥後細川家の第18代当主。上智大学法学部卒業後、朝日新聞記者を経て、衆参議員、熊本県知事、日本新党代表、内閣総理大臣を歴任。60歳で政界引退後は神奈川県湯河原に移住。晴耕雨読の生活をしながら陶芸に没頭する。書や水墨、油絵や漆芸にも挑戦し、様々な作品を発表。パリやニューヨークなどでも展覧会を開催し、称賛を浴びる。公益財団法人「永青文庫」理事長。公益財団法人「鎮守の森のプロジェクト」理事長。創作時には音楽を欠かさず、最近のお気に入りはセザリア・エボラの「cafe atlantino」という78歳。
(original text from MBS site)

毎日放送 30min 2016-08-21 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●100分de名著 「維摩経」 講師: 相愛大学教授…釈徹宗

聖徳太子によって日本で初めて解説された仏典の一つ「維摩経」。興福寺にある「維摩居士」の坐像は、今も多くの人たちに親しまれています。かの文豪・武者小路実篤も「維摩経を読んで偉大な知己に逢ったような気がした」と述べるなど、日本人に親しまれてきた経典です。しかし現代人には、意外にその内容は知られていません。「100分de名著」では、この「維摩経」から一宗教書には留まらない普遍的なテーマを読み解き、私たちにも通じるメッセージを引き出していきます。「維摩経」が成立したのは西暦紀元前後の頃。インドでは部派仏教と呼ばれる教団が栄え、出家者を中心にした厳しい修行や哲学的な思索が中心になっていた時代でした。仏教が庶民の暮らしから少し遠い存在になる中、リベラルな在家仏教者たちが一大仏教変革ムーブメントを巻き起こしました。自分自身の救いよりも、広く人々を救済しようという「大乗仏教」の運動です。「維摩経」はこうした流れの中で生まれた経典なのです。主人公は釈迦でも仏弟子でもありません。毘耶離という都市に住む一市民、維摩居士です。この維摩がある時病気になりました。釈迦が弟子たちに見舞いに行くようにすすめますが、誰一人としてそれに応える者はいません。かつて維摩の鋭い舌鋒でことごとく論破された経験から、みんな腰がひけているのです。唯一人、見舞いに行くことを引き受けた文殊菩薩が維摩の元を訪れ、前代未聞の対論が始まります。その対論からは、「縁起」「空」「利他」といった大乗仏教ならではの概念が、単なる観念の遊戯ではなく、日々の暮らしの中の「実践」の問題として浮かびあがってきます。「理想の生き方は、世俗社会で生きながらもそれに執着しないこと」「すべては関係性によって成立しており、実体はない」「だからこそ自らの修行の完成ばかりを目指さず、社会性や他者性を重視せよ」。維摩の主張には、既存仏教の枠組みさえ解体しかねない破壊力があります。それどころか、現代人の私たちがつい陥りがちな「役に立つ・役に立たない」「損・得」「敵・味方」「仕事・遊び」「公的・私的」のように、全てを二項対立で考えてしまう思考法をことごとく粉砕します。その結果、全てを引き受け苦悩の世の中を生き抜く覚悟へと私たちを導いてくれるのです。宗教学者の釈徹宗さんは、「維摩経」の最大の魅力は「全編にわたって、いったん構築したものを解体し、また再構築する、そんなめくるめくドライブ感」だといいます。そして、その手順を踏めば、どんな時、どんな場所でも、生き抜いていける力をもらうことができるというのです。排外主義が横行し分断されつつある社会、世界各地で頻発するテロ、拡大し続ける格差…… なすすべもない苦悩に直面せざるを得ない現代、「維摩経」を現代的な視点から読み解きながら、「こだわりや執着を手放した真に自由な生き方」「矛盾を矛盾のまま引き受けるしなやかさ」「自分の都合に左右されない他者や社会との関わり方」などを学んでいきます。

第1回 「仏教思想の一大転換」>録画できず
出家者を中心に形骸化・硬直化が進んでいた紀元前後のインド仏教界。そこに風穴を開けようと、リベラルな在家仏教者が起こしたのが「大乗仏教」のムーブメントだ。「維摩経」の主人公・維摩居士は、それを体現するような人物。都市に住む一市民で、俗世間の汚れの中にありながらも決してその汚れに染まらない。そんな徳の高い維摩が、ある時病気になる。その病気は、実は人々を導くための方便だというのだ。そこには、自分より他人を先とし、この世に苦しむ人が一人でもいる間はその汚れた世界に留まり続け、自分だけが悟りの境地を目指さないという菩薩の生き方が象徴的に示されている。今回は、「維摩経」が成立した背景や維摩の人物像を紹介しながら、既存の仏教体系を大きく揺るがした大乗仏教の基本構造を学んでいく。

第2回 「“得意分野”こそ疑え」
病気になった維摩を見舞うようにすすめる釈迦だが、誰一人それに応える弟子はいない。それもそのはず維摩は、かつて釈迦の十大弟子全員をその鋭い舌鋒でことごとく論破していたのである。その論点を一つ一つ紐解いていくと、大乗仏教に解かれた重要な教えの数々が明らかになる。浮かび上がってくるのは、「自己分析」と「他者観察」という大乗仏教ならではの二つの手立て。この二つをしっかりやりきり点検を続けていけば、人は決して独りよがりな偏りには陥らないのだ。今回は、維摩と釈迦十大弟子や菩薩たちとの議論を通して、「得意分野」にこそ自分の弱点が潜んでいることや、自分との向き合い方の極意を学んでいく。

第3回 「縁起の実践・空の実践」
唯一人、維摩のお見舞いを引き受けた、随一の智慧をもつ文殊菩薩。見舞い先の邸宅で、いよいよ維摩と文殊菩薩との本格的な対論が始まる。そこから浮かび上がるのは、「すべては関係性によって成立しており、実体はない」という空の思想。「だからこそ自らの修行の完成ばかりを目指さず、社会や他者と関わっていけ」という縁起の思想。今回は、維摩がもたらす予想外の答えや不思議な出来事から、単なる観念の遊戯ではなく、生きるための智慧として示された大乗仏教の精髄を学ぶ。

第4回 「あらゆる枠組みを超えよ!」
維摩は、数多くの菩薩たちに向けてこう言う。「菩薩はどのようにして『不二の法門』に入るのか?」。「不二の法門」とは、相反するものが即一になる世界のこと。菩薩たちはその答えとして、「善と悪」「悟りと迷い」「身体と精神」「自分と他者」「光と闇」といったあらゆる二項対立の概念を語りながら、その構造が解体された世界こそ不二の法門であると述べる。同じ質問を問い返された維摩はどう答えたか? なんと、黙ったまま一言も発しないのだ。「維摩の一黙、雷の如し」と呼ばれたこの沈黙が意味するものとは? 今回は、既存の枠組みにとらわれず、解体・再構築を繰り返しながら、融通無碍に生き抜く自由なあり方を維摩から学ぶ。
(original text from NHK site)

NHK教育 25min×4 2017-06-05・12・19・26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo



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