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●映像’18 「がんとゲノム」 ~最新医療の希望と課題~

「ゲノム」の認知度をある女性研究者が調べたところ、わずか20%という結果が…。一方、「iPS細胞」を「知らない」と答えた人は数%でした。こと左様にまだあまり知られていない「ゲノム」医療。その最新医療が、本格的に始まろうとしています。「ゲノム医療」とは、自分の細胞の遺伝子を調べ、その変異に合わせた薬を使うなどの治療をいいます。一体どんな治療方法なのか? 言葉だけが独り歩きし、まだまだ実態をつかめないのが現状ですが、厚労省は「がんゲノム医療中核拠点病院」を指定し、様々な医療機関で自由診療の名のもと高額な価格で「がんゲノム解析」が行われているのを整理しようとしています。情報に早い患者は“ゲノム解析”を求めて医療機関を渡り歩き、結果に一喜一憂しているのが現状だからです。番組では、最新医療はがん患者たちにどのような“希望”をもたらすのかを描くとともに、そこに潜む“課題”についても考えます。
(original text from MBS site)

毎日放送 60min 2018-03-25 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●日経スペシャル カンブリア宮殿 「コメのおいしさ&健康革命!日本の農家を救う発明王」
東洋ライス社長・雜賀慶二(さいか)

コメの消費量が年々減少する中、"おいしさ"と"健康"をウリに近年、爆発的にヒットしている新しいコメがある。その名も「金芽米(きんめまい)」。レストランや病院に次々と採用され、最近では一般家庭でも愛用者が増えている。この金芽米を製造しているのが、和歌山県に本社を置く東洋ライス。独自の技術を武器に、コメ業界で革新を続けてきた精米機メーカー・米加工業者だ。過去には「開発は絶対に不可能」と言われていた"コメと小石の選別機"や"無洗米"を世に送り出し、最近ではコメに"健康"という付加価値を持たせたヒット商品を生み出している。そしていま新たに"農家を守る"という構想を打ち出した。果たして東洋ライスが見つめる日本の「コメ」の未来とは。その全貌に迫る。

◎コメの常識が変わる!今、大注目の「金芽米」とは!?
東京・銀座に店舗を構える飲食店「近畿大学水産研究所」。世界初となるクロマグロの完全養殖を成功させた近畿大学が運営しており、天然モノに引けをとらないその味が人気を呼び、連日大賑わいだ。この店は、もちろんマグロがウリではあるが、コメにもこだわっているという。使われているのは「金芽米(きんめまい)」なるもの。この金芽米、「白米よりおいしい」と料理人からも客からも評判が良い。また、東京・丸の内の「タニタ食堂」では、金芽米はおいしいだけでなく低カロリーという健康面に着目、その存在を知ってすぐに導入を決めた。方々から注目を集めるこのコメを手掛けているのは、和歌山に本社を置く東洋ライスだ。もともと精米機メーカーとしてスタートした同社はその技術を生かし、今やコメそのものの加工販売も行う。トップは、金芽米の生みの親でもある雜賀慶二社長。彼の発想がそのまま商品になることも多々あるという、いわばコメ業界の発明王だ。そんな雜賀率いる東洋ライスが見つめる日本の「コメ」の未来とは。知られざる“コメの総合メーカー”の全貌に迫る。

◎コメだけではない!野菜もおいしくする東洋ライスの技術力
雜賀は83歳になった今も社長業と共に技術部長も兼務し、これまで世界初となる技術を用いた製品・商品を数々生み出してきた。例えば、その昔は当たり前であった「コメ袋に小石が混ざっている」という問題を解決した「石抜き機」だ。また、今や定番商品となった「無洗米」も雑賀の発明品。ここ最近では、無洗米を作る際に出る肌ヌカを用いた、有機質肥料「米の精」を生み出し、有機農家からの引き合いが殺到している。雜賀は「私は経営をしているという意識はない。ただ儲けるのではなく、技術の創造で世の中に役に立ちたい、という気持ちで会社をやってきた」と言う。

◎日本のコメ農家を元気に!金芽米で地方活性化
「日本の米は安すぎる。もっと評価され、高く売買されるようになれば農家の意欲も上がる」。雜賀が常日頃から抱く思いだ。今、東洋ライスは雜賀のこの思いを基に全国のコメ農家とタッグを組み、新たな取り組みを始めている。鳥取県・若桜町。近年この地では過疎化が進み、コメ農家の数が激減。それに伴い、コメの生産量も減少していた。しかし5年前を境に生産量は右肩上がりに。背景には、東洋ライスがこの地のコメの品質に惚れ込み、タニタ食堂の金芽米に採用したことがある。生産者は「全国で自分たちのコメが食べられている」と意欲的になった。また島根県・安来市では、美しい水に恵まれたこの土地の農家と「無農薬栽培のコメ」の生産をスタート。オーガニック志向の強い海外向けに新たな付加価値を持たせた金芽米を作り、グローバルな販路を開拓していこうというのだ。東洋ライスが目指すのは、コメ農家を軸にした地方活性化。コメと共に歩んできた会社は今、新たな一歩を踏み出した。

≪ゲストプロフィール≫
1934年 和歌山県出まれ。中学卒業後、家業の精米機販売・修理に従事。
1961年 東洋精米機製作所を立ち上げ
1963年 雑賀技術研究所を設立し会長に就任
1985年 東洋精米機製作所社長に就任
2005年 トーヨーライス社長に就任
2013年 両社を合併し東洋ライスを設立し社長に就任

≪会社プロフィール≫
設立: 1961年
従業員数: 170名
売上高: 82億円5200万円(2016年3月期)
主な事業: 米の加工販売、米加工機器の製造販売
(original text from TV-Tokyo site)

テレビ大阪 54min 2017-06-08 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●100分de名著 「松本清張スペシャル」 講師: 原武史(放送大学教授)

「根深い怨恨を宿す人間の逸脱や挫折」「ごく普通の人間の中に潜む狂気」… 社会の常識や背景が、知らず知らずのうちに人間を縛り犯罪に走らせる様を見事に描き出し、「社会派推理小説」という一大ジャンルを築き上げた作家・松本清張(1909~1992)。人間の闇を凝視し続けた清張の視線は、やがて時代の深層へと向けられ、膨大な資料をもとに旧来の常識を覆すようなノンフィクション作品をも生み出していきました。卓越した時代批評としても読み解ける清張の作品群を通して、「人間の闇」や「国家の深層」といったテーマを改めて見つめ直します。松本清張は、社会の底辺にいる弱者の怒りや憎しみ・悲しみを描き続けました。その原点は、自らも積んできた厳しい下積み時代の経験にあります。人員整理による失職、低賃金を補うための藁箒仲買いのアルバイト、会社内での学歴差別。清張は、格差社会や貧困の現実を凝視してきました。作家を志し、多くの探偵小説を読み漁った時のことを「非現実的な背景の中で、トリックや謎解きの面白さがだけに重点が置かれていて、読めば読むほど面白くない。そこでぼくは、現実の実生活の中にサスペンスを求め、その中にある人間性を探りたいと考えるようになった」と述懐する清張。その志向はやがて、等身大の人間に潜む闇を見つめ抜く「社会派推理小説」へと結実していきます。時あたかも日本が高度経済成長に邁進していた時期。清張は、過酷な競争社会の中で翻弄され、心の闇や欲望をむき出しにしていく人間たちに光を当て、作品を通して日本社会の暗部を告発しようとしたのです。しかし清張は、単に「人間の闇」をあぶり出しているだけではありません。清張は類い希なる洞察力で、歴史資料の端々に潜む事実に眼を凝らし、歴史を突き動かしてきた深層にあるものをあぶり出していきます。清張作品は、歴史の大きな転換期にあって「国家が誤った方向に向かわないためには何が必要だったか」を考えるための大きなヒントをも、私達に与えてくれるのです。番組では、原武史さん(放送大学教授)を指南役として招き、松本清張が追い求めた数々のテーマを分かりやすく解説。「点と線」「砂の器」「昭和史発掘」「神々の乱心」等の作品に現代の視点から光を当て直し、そこに込められた【人間観】や【国家観】【歴史に対する洞察】など、現代の私達にも通じるメッセージを読み解いていきます。

第1回 「人間と社会の暗部を見つめて」 ~「点と線」~
福岡県香椎浜で起こった情死事件の解明を描く「点と線」。新しい旅の主役、夜行列車「あさかぜ」や航空機を始め、国鉄・私鉄をからませて点と線でつなぐ、一級のエンターテインメントだ。当時最先端のテクノロジーや交通革命・情報革命をいち早く先取りしながらも、その背景に、相次ぐ疑獄事件や政界・財界・官界の癒着などの社会的事件が透けてみえるような絶妙な仕掛け。巨悪は逃げ延び、犠牲になるのは中間管理職… 複雑な社会機構が生み出す構造的な犯罪に巻き込まれた個人の悲劇を見事に描き出す清張の筆力は、一体どこから生まれたのか? そのヒントは清張の生い立ちにあった。今回は、清張の人となりを探るとともに、「点と線」に描かれた登場人物たちの姿から、ごく普通の人間たちを翻弄する社会の暗部を読み解いていく。

第2回 「生き続ける歴史の古層」 ~「砂の器」~
過去を消し去るために、殺人という手段をとらざるを得なかった人物とその心理を描く「砂の器」。大ピアニストを目指す主人公・和賀英良に背負わされた十字架は、幼少期に苦しめられた、いわれなき差別と偏見だった。近代化を成し遂げたにも関わらず、依然として日本に残る迷妄極まる差別構造が、人を犯罪に追いやる原因となる。その犯罪を暴くきっかけになるのも、古代からの残滓を残す「方言」という文化。この小説は、日本に今も生き続ける歴史の古層への鋭い視点が生んだ作品なのである。今回は、小説「砂の器」で描かれた犯罪を読み解くことで、近代化・高度経済成長を経てもなお、日本に根強く残る歴史の古層を暴き出す。

第3回 「歴史の裏側を暴き出す」 ~「昭和史発掘」~
昭和初期の時代の変わり目を、新資料を元に複合的に叙述していくノンフィクション作品「昭和史再発掘」。とりわけ「二・二六事件」を読み解くことが、昭和史の謎を解明する大きな鍵を握っていると清張は言う。それは単なるテロ事件ではなく、構造的不況、貧富の格差の拡大、対外関係の行き詰まりといった危機的状況を、昭和維新と呼ばれる革命によって乗り越え、天皇と国民を改めて一体化させようという大規模なクーデター計画だった。その失敗後、軍部は「二・二六」再発をちらつかせながら、政・財・言論界を脅迫し戦時体制へと国民を引きずっていく。いわば「二・二六」は、その後の国家体制を変えていく大きなターニングポイントだった。今回は、「二・二六事件」を清張の視点から読み解き、日本が戦争に突き進んだ昭和という時代を浮き彫りにする。

第4回 「国家の深層に潜むもの」 ~「神々の乱心」~
最晩年、病気によって休載し、ついに未完に終わった「神々の乱心」。昭和8年を舞台に、特高の刑事と華族の次男坊が、宮中に入り込んだ新興宗教「月辰会」の陰謀を追うミステリーだが、そこには清張の巨大なメッセージが込められている。「月辰会」の陰謀とは、実は「三種の神器」の捏造。日本国の頂点に君臨することを証明する物的証拠を捏造し、陸軍や宮中の一部の人々に本物と信じ込ませることで、天皇家の正当性を根底から覆そうとする。もちろん架空の物語だが、清張は取材に基づいた多くの事実を突き合わせながら、日本という国家の深層に潜むものを見極めようとする。いわばこの作品は、清張の遺言でもあるのだ。今回は、清張の最晩年の格闘を通して、「国家とは何か」「宗教とは何か」という普遍的な問題に迫っていく。
(original text from NHK site)

NHK教育 25min×4 2018-03-05・12・19・26 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo



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