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●NHK SPECIAL 「“黒い津波” 知られざる実像」

東日本大震災は、膨大な津波の映像が克明に記録された初めての大災害だった。陸地に到達した当初は透明だった津波が、そのわずか5分後には真っ黒な色に変わっていた。“黒い波”はどのように生まれたのか? 震災から8年、最新の研究でその正体が次第に明らかになってきた。巨大津波が入り組んだ湾に進入すると、湾の狭くなった場所に津波の勢いが集中し、海底の土砂を深くまでえぐり取る。宮城県気仙沼市では、津波が海底を7mもえぐり、大量の土砂を巻き上げ黒い波となっていたことがわかってきた。当時のまま保管されている黒い海水を専門家が分析したところ、純粋な海水のみだった場合に比べ、黒くなったことで津波は強い破壊力を持ち、人々の命を奪っていった実態が明らかになった。黒い波はより多くの建物を破壊し、がれきを巻き込み、このがれきがさらなる大量破壊の連鎖をもたらしていた。また、亡くなった人たちの「死因」について、これまでは9割が溺死とされてきたが、法医学者などは、土砂による窒息やがれきによる圧迫死など複合的な原因もあったのではないかとみて、再調査を進めている。多くの人たちが異口同音に“黒い”と言い表してきた、巨大津波の真の姿。最新の解析や調査結果を当時の映像や証言と照らし合わせ、黒い波の脅威を初めて明らかにする。
(original text from NHK site)

NHK総合 50min 2019-03-03 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●明日へ つなげよう選 「暴走する原発に突入せよ」 ~事故拡大を防いだ下請け企業~

原子炉建屋の相次ぐ爆発で、危機に陥った福島第一原発。東京電力社員の多くが被曝して人手が不足する中、自ら志願して現場に突入した下請け企業の技術者がいた。任務は、メルトダウンが進む原子炉内部の状況を見極めるのに欠かせない、水位計の中から僅かに残った正常な計器を見つけ出すこと。ガイガーカウンターが鳴り響く暗闇を全力で走り点検に成功、事故拡大を防いだ技術者たち。今初めて明かされる下請け企業のプロたちの証言。
(original text from NHK site)

NHK総合 43min 2019-02-24 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●100分de名著 「オルテガ “大衆の反逆”」 講師: 中島岳志(東京工業大学教授)

インターネットやSNSの隆盛で、常に他者の動向に細心の注意を払わずにはいられなくなっている私たち現代人。自主的に判断・行動する主体性を喪失し、根無し草のように浮遊し続ける無定形で匿名な集団のことを「大衆」と呼びます。そんな大衆の問題を、今から一世紀近く前に、鋭い洞察をもって描いた一冊の本があります。「大衆の反逆」。スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット(1883~1955)が著した、大衆社会論の嚆矢となる名著です。社会の至る所に充満しつつある大衆。彼らは「他人と同じことを苦痛に思うどころか快感に感じる」人々でした。急激な産業化や大量消費社会の波に洗われ、人々は自らのコミュニティや足場となる場所を見失ってしまいます。その結果、もっぱら自分の利害や好み・欲望だけをめぐって思考・行動をし始めます。自分の行動に何ら責任を負わず、自らの欲望や権利のみを主張することを特徴とする「大衆」の誕生です。20世紀に入り、圧倒的な多数を占め始めた彼らが、現代では社会の中心へと躍り出て支配権を振るうようになったとオルテガは分析し、このままでは私たちの文明の衰退は避けられないと警告します。オルテガはこうした大衆化に抗して、自らに課せられた制約を積極的に引き受け、その中で存分に能力を発揮することを旨とするリベラリズムを主唱します。そして「多数派が少数派を認め、その声に注意深く耳を傾ける寛容性」や「人間の不完全性を熟知し、個人の理性を超えた伝統や良識を座標軸にすえる保守思想」を、大衆社会における民主主義の劣化を食い止める処方箋として提示します。政治家学者の中島岳志さんによれば、オルテガのこうした主張が、現代の民主主義の問題点や限界を見事に照らし出していると言います。果たして私たちは、大衆社会の問題を克服できるのか? 現代の視点から「大衆の反逆」を読み直し、歴史の英知に学ぶ方法やあるべき社会像を学んでいきます。

第1回 「大衆の時代」
大衆は「みんなと同じ」だと感じることに苦痛を覚えないどころか、それを快楽として生きている存在だと分析するオルテガ。彼らは急激な産業化や大量消費社会の波に洗われ、自らのコミュニティや足場となる場所を見失い、根無し草のように浮遊を続ける。他者の動向のみに細心の注意を払わずにはいられない大衆は、世界の複雑さや困難さに耐えられず、「みんなと違う人、みんなと同じように考えない人は、排除される危険性に晒され」、差異や秀抜さは同質化の波に飲み込まれていく。こうした現象が高じて「一つの同質な大衆が公権力を牛耳り、反対党を押しつぶし、絶滅させて」行く所まで逢着するという。今回はオルテガの社会分析を通して、大衆社会がもたらす様々な弊害や問題点を浮き彫りにしていく。

第2回 「リベラルであること」
オルテガは大衆化に抗して、歴史的な所産である自由主義(リベラリズム)を擁護する。その本質は、野放図に自由だけを追求するものではない。そこには「異なる他者への寛容」が含意されている。多数派が少数派を認め、その声に注意深く耳を傾けること。「敵とともに共存する決意」にこそリベラリズムの本質があり、その意志こそが歴史を背負った人間の美しさだというのだ。そして、自らに課せられた制約を積極的に引き受け、その中で存分に能力を発揮することこそが自由の本質だと主張する。今回はオルテガの思想を通して、自由やリベラリズムの本質を明らかにしていく。

第3回 「死者の民主主義」
オルテガによれば民主主義の劣化は「すべての過去よりも現在が優れているという自惚れ」から始まる。過去や伝統から切り離された民主主義は人々の欲望のみを暴走させる危険があると警告するオルテガは、現在の社会や秩序が、先人たちの長い年月をかけた営為の上に成り立っていることに気づくべきだという。数知れぬ無名の死者たちが、時に命を懸けて獲得し守ってきた諸権利。死者たちの試行錯誤と経験知こそが、今を生きる国民を支え縛っているのだ。いわば民主主義は死者たちとの協同作業によってこそ再生されるという。今回は「死者たちの民主主義」という視点から、現代の民主主義の問題点や限界を照らし出す。

第4回 「“保守”とは何か」
オルテガは、現代人が人間の理性を過信し過ぎていると言う。合理的に社会を設計して構築していけば、世界はどんどん進歩してやがてユートピアを実現できるという楽観主義が蔓延しているというのだ。しかしどんなに優れた人でも、エゴイズムや嫉妬からは自由になることはできない。人間は知的にも倫理的にも不完全で、過ちや誤謬を免れることはできないのだ。こうした人間の不完全性を強調し、個人の理性を超えた伝統や良識の中に座標軸を求めるのが「保守思想」だが、オルテガはその源流につながる。歴史の中の様々な英知に耳を傾けながら「永遠の微調整」をすすめる彼らの思想は、急進的な改革ばかりが声高に叫ばれる現代にあって、大きなカウンターになり得ると中島岳志さんは言う。今回は、オルテガの思想を保守思想の源流とつなぎながら読み解き、長い時間をかけて培われてきた良識や経験知に学ぶ方法を明らかにしていく。
(original text from NHK site)

NHK教育 25min×4 2019-02-04・11・18・25 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Stereo





●視点・論点 「サウジアラビアで何が起こっているのか」 国際開発センター 研究顧問…畑中美樹

NHK総合 10min 2017-11-30 Air check by Sony Giga Pocket Digital 4.2 Mono



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