Polygon

[ BDR-1045 ] 詳細    |このページを閉じる|





●100分de名著 「安部公房 “砂の女”」 講師: ヤマザキマリ(漫画家)

安部公房「砂の女」は、戦後文学の最高傑作のひとつとも称される作品です。世界20数か国で翻訳、戯曲化や映画化も果たし、今も国内外で数多くの作家や研究者・クリエイターたちが言及し続けるなど、現代の私たちに「人間を縛る生の条件とは何か」「自由とは何か」を問い続けています。番組では、戦後日本文学の代表者とも言える安部公房(1924~1993)の人となりにも触れながら、代表作「砂の女」に安部が込めたものを紐解いていきます。舞台は、とある海岸に近い砂丘の穴の中に埋もれかかった一軒家。休暇を利用して新種のハンミョウを採取すべく昆虫採集に出かけた学校教師・仁木順平は、女が1人で住むこの家に一夜の宿を借りることに。ところが翌朝、外界へ出るための縄梯子が何者かによって取り外されていました。彼は、村人たちによって砂を掻き出す作業員として幽閉されたのです。その後、様々な方法で脱出や抵抗を試みるも、ことごとく挫折。やがて彼はその環境に順応し始めるのでした。果たして砂の穴に閉じ込められた仁木の運命は? 漫画家・文筆家のヤマザキマリさんによれば、この小説には、過酷な現実から逃れようともがく主人公の模索を通して、絶えず自由を求めながらも不自由さに陥ってしまう私たち人間の問題が描かれていると言います。それだけではありません。安部が戦後社会の中で苦渋をもって見つめざるを得なかった「自由という言葉のまやかし」が「砂の女」という作品に照らし出されるように見えてきます。この作品は、私たちにとって「本当の自由とは何か」を深く見つめるための大きなヒントを与えてくれるのです。パンデミックによって、移動や交流の自由が著しく制限されている私たち現代人にも示唆することが多いと言います。番組では漫画家で文筆家のヤマザキマリさんを講師に迎えて「砂の女」を現代の視点から読み解き、「私たち人間が逃れようのない生の条件」や「自由の問題」「不条理とも言える社会の中で人はどう生きればよいか」といった普遍的な問題について考えます。

第1回 「“定着”と”流動”のはざまで」
「砂の女」の舞台は、海岸に近い砂丘の中に埋もれかかった一軒家。休暇を利用して新種のハンミョウを採取すべく昆虫採集に出かけた学校教師・仁木順平は、女が1人で住むこの家に一夜の宿を借りることに。そこで繰り返されるのはひたすら砂を掻き出す単純労働。常に流動し定着を拒む「自由の象徴」と仁木が思い描いていた「砂」は、この場所では人間の自由を阻む壁として立ちはだかっていた。今回は安部公房の人となり、「砂の女」の執筆背景などにも言及しながら、安部公房が描こうとした、人間が持たざるを得ない限りない自由への憧れと、それを阻害するものとの葛藤について考える。

第2回 「揺らぐアイデンティティー」
女の家で一夜を過ごした仁木は翌朝、外界へ出るための縄梯子が取り外されているのに気づき驚愕する。彼は、村人たちによって砂を掻き出す作業員として幽閉されたのだ。彼は女に「外へ出て自由になる気はないのか」と問うが、女は超然とその気がないことを示すのみで、まるで自ら自由を手放しているかのよう。女の態度に苛立ちつつ、仁木は脱出や抵抗を試みるが、ことごとく挫折。あげくに自分が忌避していたはずの戸籍や所属証明を楯に女や村人たちを恫喝するのだった。今回は「砂の女」という作品に象徴的に描かれた「アイデンティティ―の揺らぎ」を読み解き、自由への飽くなき拘泥が逆に人間を束縛するという逆説について考える。

第3回 「人が“順応”を受け入れるとき」
仁木の3度目の脱走は成功したかに見えたが村人たちに捕縛される。手ひどいダメージを受けた彼は、徐々にその環境に順応し始める。やがて、日々繰り返される砂との闘いや日課となった手仕事に対してささやかな充実感を覚えるまでに。仁木は、最初は拒絶していた砂丘の村を、生きていくために受け容れようとする。そこにはどんな心境の変化があったのか。今回は過酷な環境に順応していく仁木の姿を通して、「何かに帰属しなければ生きていけない人間の性」について考える。

第4回 「“自由”のまやかしを見破れ!」
もはや外界に出ることを諦めたかに見える仁木は、ある作業の虜になる。鴉をつかまえるための罠づくりだ。だが、その仕掛けは、全く予想もしない機能を持つに至る。常に水が不足する穴の底にあって蒸留水を溜める装置として使えることがわかったのだ。そんな折、女が子宮外妊娠していることが発覚、緊急入院のため女は外へ運び出されることに。どさくさの中で縄梯子はかけられたまま放置された。逃亡する最大のチャンスだったが、仁木は外へ出ようとはしなかった。果たして仁木の選択の意味とは何だったのか? そして完全に現実社会から失踪した仁木は、果たして「自由」を得たといえるのか? 今回は仁木の創造行為や最後の選択の意味を問うことを通して、私たちにとっての「自由」の意味を改めて考察する。
(original text from NHK site)

NHK教育 25min×4 2022-06-06・13・20・27 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060 Stereo





●映像の世紀|バタフライエフェクト 「キューバ危機 世界が最も核戦争に近づいた日」

1962年、人類は全面核戦争の危機に直面した。アメリカの偵察機が、キューバに建設中のソ連のミサイル基地を発見。完成すれば、全米の主要都市が核弾頭の射程に入る。先制攻撃を叫ぶ軍部に立ち向かったのは、若き大統領ケネディ。その決断を支えたのはコードネームHEROと呼ばれたスパイの、命を賭けた情報だった。ホワイトハウスで密かに録音されていた最高幹部会議の肉声を中心に、世界が最も核戦争に近づいた13日間に迫る。
(original text from NHK site)

NHK総合 45min 2022-06-27 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060





●【ストーリーズ】事件の涙 「たどりついたバス停で」 ~ある女性ホームレスの死~

去年11月、東京・渋谷区内のバス停で休んでいたホームレスの女性が男に殴られて命を落とした。当時、所持していた現金はわずか8円。生活苦の末に行き場を失い、事件に巻き込まれた。「彼女は私だ」「彼女は社会に殺された」。いま大勢の女性たちが被害者に自らを重ね、SNSなどを通して声を上げ始めている。事件が社会に問いかけるものとは何か。女性のたどった人生と女性たちへの取材から明らかにする。
(original text from NHK site)

NHK総合 30min 2021-05-01 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060 Stereo

> バス停で路上生活の女性殴り死なせた被告、保釈中に死亡 読売新聞 2022年4月9日配信
------------------------------
東京都渋谷区幡ヶ谷のバス停で2020年11月、路上生活をしていた女性(当時64歳)を殴って死なせたとして傷害致死罪で起訴された吉田和人被告(48)が8日朝、渋谷区の自宅近くの路上で死亡していたことがわかった。吉田被告は保釈中で、警視庁は近くの建物から飛び降りて自殺を図ったとみて状況を調べている。





●日経スペシャル カンブリア宮殿 「デザインで価値を一変!"可士和改革"の最前線」
サムライ代表 クリエイティブディレクター・佐藤可士和

ユニクロ・楽天・セブン-イレブンなど名だたる企業のブランド戦略を手がけ、成功に導いてきた日本を代表するクリエイティブディレクター・佐藤可士和。その真骨頂は、手掛けたブランドに"新たなポジション"を生み出すことで、企業や商品の価値を一気に高める手法にある。そんな佐藤が今手掛ける、"新しい住宅デザイン"から"団地の再生"まで、最新の可士和改革に独占密着した!

◎ユニクロを飛躍させた可士和が挑む“高品質&低価格”住宅プロジェクト!
去年4月、横浜にオープンしたユニクロの新型店舗「ユニクロパーク」。今ここに、連日のように多くの家族連れが詰めかけている。実はこのユニクロの店舗は、屋上がスロープ状の滑り台になっていて、店の壁ではボルダリングを楽しむことができると言う。そんなユニークな店舗を手がけた人物こそ、クリエイティブディレクターの佐藤可士和だ。2006年からユニクロのブランド戦略を担ってきた可士和は、高品質・高機能かつ低価格というユニクロの特徴をデザインで表現することで、これまでなかった“新しい服のポジション”をユニクロブランドで確立。ユニクロを2兆円企業へと飛躍させたのだ。そんな可士和が今、住宅メーカーと“先を見据えた新たな価値観の住まいづくり”に挑んでいた。それこそ、新型コロナの影響で広がったリモートワークの普及を始めとした、ライフスタイルの変化に合わせた家づくりだ。「都会から少し離れた広い土地に、高品質で低価格の家を持ち、豊かな生活を送る」というコンセプトの元、現在第1弾となるモデルルームの建設が軽井沢で進んでいる。目指すのは、暖炉が付いたコンパクトなワンルームで、一般的な世帯でも買えるように1000万円以下での販売価格。これまでにない「高品質&低価格の住まい」という新たなポジションを生み出そうとする、"可士和流改革"の最前線に迫る!

◎デザインの力で社会問題を解決せよ!可士和の“団地再生”戦略
可士和がブランディングを手がけているのは、企業だけではない。実は今、住人の高齢化や建物の老朽化など様々な課題を抱える“団地”の再生にも挑んでいる。可士和は2011年から建築家の隈研吾氏らと、既存の団地をリニューアルして価値を上げる「団地の未来プロジェクト」に参加。そのモデルケースとなる横浜市磯子区の洋光台団地で改革を進めてきた。可士和がプロデュースした北団地エリアでは、集会所に個性的なライブラリーや焼き芋カフェを誘致するなど、住民が積極的に交流できる環境を作り出し、今や団地外から遊びに立ち寄る親子連れも増えたという。そんな取り組みもあって今年、新たに建てられた住居棟の募集倍率は7倍を記録したという。デザインの力で社会課題の解決まで担う、可士和の新たな格闘に密着する。

≪ゲストプロフィール≫
1965年 東京都生まれ
1989年 多摩美術大学グラフィックデザイン課卒業、博報堂入社
2000年 博報堂を退社し、株式会社サムライ設立

≪会社プロフィール≫
本社: 東京都渋谷区東2-14-11
設立: 2000年3月
従業員: 10人
(original text from TV-Tokyo site)

テレビ大阪 54min 2021-04-22 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060 Stereo





●名曲アルバム 「アイ・ソー・ザ・ライト」

カントリー音楽の巨人、ハンク・ウィリアムズ。常にどこかに闇を抱える彼の音楽は、今なお深く愛されている。彼の音楽を育んだアラバマ州の風景とともに、彼の心象を描く。

作曲・作詞: ハンク・ウィリアムズ
編曲: パイレーツ・カヌー
演奏: 高橋和也(歌・ギター)、パイレーツ・カヌー(マンドリン・コーラス…河野沙羅、フィドル・コーラス…欅夏那子、ドブロギター・コーラス…岩城一彦、ドラム・コーラス…吉岡孝、ベースギター…谷口潤、コーラス…中井大介)@CR-506スタジオ
ロケ地: アメリカ・アラバマ州 モンゴメリー、ジョージアナ
(original text from NHK site)

NHK教育 5min 2022-06-29 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060 5.1 surround

> DR-812|刑事コロンボ「白鳥の歌」





●時論公論 「処理水問題 東電はどう対応すべきか」 NHK解説委員…水野倫之

福島第一原発に溜まる、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水。政府が決めた海洋放出の方針に対して、国内外から反発が止まらない。東京電力はどう対応すべきなのか考える。
(original text from NHK site)

NHK総合 10min 2021-05-11 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060





●時論公論 「“超”二極化決算 生き残りの戦略は?」 NHK解説委員…今井純子

大企業の昨年度の決算は、赤字転落にあえぐ企業が増える一方、過去最高益をあげる企業も相次いでいる。コロナ禍で極端な二極化が進む中、生き残りに向けた戦略を考える。
(text from NHK site)

NHK総合 10min 2021-05-12 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060





●時論公論 「増加する高齢者施設クラスター 積極的な検査を」 NHK解説委員…米原達生

高齢者施設でのクラスター(=感染者の集団)の発生が増えている。防ぐにはスタッフへの定期的な検査が欠かせないが、思うようには進んでいない。何が必要なのか考える。
(text from NHK site)

NHK総合 10min 2021-05-13 Air check by Panasonic DIGA DMR-BCT1060



> ディスク設定: DRモード、本編区間のみ書き出し






ページ先頭へ