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●プロジェクトX (124) 「運命の滑走」 〜日本初 人力飛行機に挑む〜


1966年2月。夜が明けきらない東京・調布飛行場に、報道陣が押し寄せていた。人力飛行機「リネット号」の初飛行の
瞬間であった。滑走路を走り、機体がふわりと浮かぶ。高度1m、飛行距離10m。日本初の快挙だった。戦前から日本の
航空界をリードし、「天才設計者」といわれた日本大学教授・木村秀政(63)とその教え子たちが3年の製作期間を経て
成し遂げた。木村をはじめ、パイロットを務めた4年、岡宮宗孝ら学生たちは万歳を繰り返し、滑走路で抱き合った。
日本初の国産純旅客機「YS−11」の計画責任者でもあった木村は、戦後7年に及ぶ航空機開発禁止によって遅れた
日本の航空界に焦りを感じていた。そこで、「次世代の航空機開発を担う若者を育てたい」と人間の力だけで飛ぶ
人力飛行機の開発に挑戦したのである。その開発は、飛行機製造のノウハウがつまり、“最小の力で空を舞う”という
極めて困難な課題であった。飛行機が好きというだけで、専門的な知識もなく集まった学生たちは、この難題を前に
何度も行き詰まった。そんな時、木村は、学生たちに言った。「初めてのことに感動を持って向き合いなさい。
感動のない者に進歩はない」。そして、やり遂げた人力飛行機の初飛行。卒業後、学生たちは、この時の自信を支えに
技術者として様々な分野に巣立っていく。大空に夢を抱く若者たちのロマンと執念の物語である。
(text from NHK site)

NHK総合 45min 2003-09-16 Air ckeck by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)








 

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