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●プロジェクトXアンコール 「えりも岬に春を呼べ」 〜荒れ地を森に・北の家族の半世紀〜


死んだ大地に、ゼロから木を植え、森を作る。
半世紀にわたって繰り広げられた、世界でも例のない壮大なプロジェクトがある。
北海道襟裳岬の200ヘクタールに及ぶ緑化プロジェクトである。それは、襟裳の人々にとって、
かけがえのない故郷を蘇らせる闘いでもあった。昭和28年、えりも岬の人々は困窮を極めていた。
町に広がる広大な荒れ地の砂が海に流れ出し、生活の糧、昆布を死滅させようとしていたのである。
荒れ地は、かつて、うっそうとした森だった。しかし、開拓した人々は、暖をとるために森の木々を
切り尽くした。森はあっというまに、荒れ地と化し、人々に襲い掛かった。 立ち上がったのは、若い漁師たち。
砂を止めるために、荒れ地を森に変える壮大な試みを始めた。その中に、24歳の飯田常雄がいた。
嫁いだばかりの妻に「必ず森を完成させる」と約束していた。 気の遠くなるような、厳しい自然との
闘いが続いた。牧草の種は、強風に吹き飛ばされ、3年間、全く根付かなかった。ようやく牧草を
植え終わったのが、21年目。そこから、さらに一本一本苗木を植えた。漁師たちの老齢化。
若者たちの反発。さまざまな困難とぶつかりながらも、漁師たちとその家族は、少しずつ少しずつ
荒れ地を森に変えていく。そして、森が広がるにつれ、育まれた腐葉土から栄養分が地下水に流れ出し、
いつしか、海は豊かさを取り戻していった。番組は、半世紀にわたる、漁師家族の物語を軸に、
壮大な自然の再生のドラマを描いていく。今回の再構成では、プロジェクトの現場・北海道えりも町を、
国井雅比古キャスターが訪ね、その映像を交えお送りする。
(text from NHK site)

NHK総合 45min 2003-12-09 Air ckeck by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)












 

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