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●世界美術館紀行 「愛をうたう色彩」 〜シャガール聖書美術館〜


南フランス、紺碧(コート)海岸(ダジュール)を望む名勝地・ニースの小高い
丘の上に「シャガール聖書美術館」はある。色彩の魔術師と呼ばれたシャガール
ならではの、色と光にあふれた美術館である。この美術館が造られたのは1973年、
当時86歳のシャガールが自ら建設に携わった。オリーブや糸杉など木々に囲まれた
白い建物。中に一歩入ると広がる静謐な空間。天井が高く、自然光を効果的に
取り入れた展示室を彩るのは、「旧約聖書」の名場面を描いた連作の数々である。
幻想的な青い画面にエデンの園が描かれた「楽園」、深い緑を基調にした「ノアと虹」。
さらに、シャガールは現地の職人たちとともにステンドグラスやモザイクの壁画に取り組み、
美術館そのものを、色鮮やかな聖書の世界に仕立て上げた。ベラルーシの貧しい
ユダヤ人家庭に生まれたシャガールは、「旧約聖書」を唯一の聖典として育った。
その後、スターリンやナチスによる迫害を逃れて、ヨーロッパからアメリカへと放浪。
63歳の時、ようやくニース近郊の小村・ヴァンスに安住の地を得る。ある日、村外れで
廃屋と化した礼拝堂を目にして、シャガールは、「この礼拝堂を甦らせるような、
聖書の言葉を伝える作品」を描くことに生涯をかけるようになる。そうして生み出された
聖書シリーズのなかでも、ひときわ官能的な赤の色彩に満たされているのが、
「雅歌」の連作である。「雅歌」は「旧約聖書」にあるユダヤ人の愛の賛歌である。
シャガールは、聖書に収められたユダヤの恋歌を、普遍的な人類愛に昇華して描き出し、
人種や宗教を越えて愛の力を訴えかけようとしていた。光あふれる南フランスで、
色彩豊かにキャンバスに塗りこめられた、シャガールの「祈りの心」に触れる。
(text from NHK site)

NHK教育 25min 2004-02-21 Air ckeck by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)




●NHKアーカイブス 歴史への招待 「おれは天下の煙突男」

1981年(昭和56年)5月2日放送

昭和5年11月16日朝5時ごろ、一人の男が富士紡川崎工場の煙突によじ登った。
男は地上40mのてっぺんにたどり着くと、背中に背負っていた赤い風呂敷を広げ
避雷針にくくりつけた。男はそれから130時間煙突の上で籠城を続けることになる。
時代は世界恐慌が始まった翌年、日本も深刻な経済不況の中、企業の倒産や
労働者の解雇、減給が相次いでいた。それに伴って各地で労働争議が起こり、
煙突男が現れた川崎の富士紡績も争議のまっただ中だった。
そこに忽然と現れた煙突男の目的とはいったい何だったのか

【一口メモ】
1978年に始まった歴史への招待は、清水の次郎長や鼠小僧といった
講談のヒーローを取り上げたり、元禄成金番付、踊り踊って東京音頭など、
それまでの歴史番組にはない視点と切り口で歴史を検証し、
鈴木健二アナウンサーの軽妙な解説とともに大変な人気を呼んだ番組です。
(text from NHK site)

NHK総合 29min 2004-02-22 Air ckeck by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo・Mono (MPEG-1)










 

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