玄関 / ライブラリ / CD-RRW / GP-557 /

 

 

●新日曜美術館 「外国人が愛した画家・河鍋暁斎」 (アンコール放送)


明治初年、日本を訪れた外国人たちが注目した画家がいた。河鍋暁斎、
幕末から明治にかけ狩野派の画家として、また戯画を得意とし、
さまざまな風刺画で人気のあった画家である。明治9年、宗教調査の目的で
来日したフランス人実業家・エミール・ギメは暁斎の自由奔放でいながら、
描く対象を的確に表現するその技量に感心する。暁斎との出会いをギメは
「日本散策」の中で、「並外れた現代的な感覚を持ち、優れたデッサン力を
持った画家」と評価している。19世紀後半、ヨーロッパにいち早く暁斎の存在を
知らせたのがギメだった。明治14年、暁斎に弟子入りし、暁英なる号までもらったのは、
イギリス人の建築家・ジョサイア・コンダーだった。コンダーは暁斎の死を看取り、
後に暁斎の絵画論まで著している。「河鍋暁斎−本画と画稿−」は優れた
日本画論として現在も研究者の必見の書となっている。日本近代絵画史の中では
異端視されてきた河鍋暁斎を、外国人たちはなぜ高く評価したのだろうか。
それは、当時形骸化していた日本絵画にはない活力と描写力、そして時代を鋭く
見つめるジャーナリスティックな感覚を暁斎が持っていたからだった。
番組では、ギメの「日本散策」、コンダーの「本画と画稿」を手がかりに、
外国人が見た河鍋暁斎像を紹介していく。
(text from NHK site)

NHK教育 45min 2004-03-21(2003-06-29の再放送)
Air ckeck by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)











 

ページ先頭へ