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●月曜ドラマシリーズ 「結婚泥棒」|第4回 『お母さんが危ない』

小夜子(富司純子)は板倉(橋爪功)のプロポーズを受け、実家の資金繰りに行き詰まる板倉に、未来の夫のピンチを助けるのは当然と、500万円の小切手を手渡す。娘達にも祝福され、幸福に浸る小夜子だったが、モヨ子(鷲尾真知子)は真理子(磯野貴理子)とストーカー女が同一人物ではないかと疑い始める。そのころ、清美(榎本加奈子)はドライブの途中で立ち寄った温泉旅館で、本物の「板倉英一郎」(山下規介)と対面していた。

脚本: ジェームス三木 演出: 大友啓史/松浦善之助 音楽: おかもとだいすけ 製作統括: 家喜正男
出演: 橋爪功/富司純子/久我陽子/榎本加奈子/前田亜季/田辺誠一/磯野貴理子/鷲尾真知子

作者のことば ◎脚本: ジェームス三木
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ドラマ本来の楽しみは、役者の芸を堪能することにある。脚本の演出も美術も照明もカメラも、役者をきわだたせるために奉仕しているのだ。そういう意味で、今回のキャスティングは、スタッフが奉仕するに足る役者が、珍しく揃ったと言える。脚本を書くにあたっては、物理的サスペンスよりも、心理的サスペンスを重視し、節度と抑制の効いたフレームの中で、役者が思う存分、技量を発揮できるように努めた。3億円を強奪する話よりも、10円をちょろまかす話のほうが、ずっと身につまされて面白いのであり、情念のインパクトこそが、テレビドラマの王道なのだと、これは私のささやかな心意気である。

制作にあたって ◎チーフ・プロデューサー: 家喜正男
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結婚詐欺師が恋愛に落ちたならば、どんな「恋」をするのだろうか? こんな素朴な疑問がこのドラマの出発点でした。このドラマを制作する前に、たくさんの結婚詐欺事件の事例を調べました。一貫している事は、男の詐欺師は野暮ったく、見るからにもてないタイプが殆どで、二枚目はいないということでした。女性たちは、この「野暮ったい」男たちに大事なお金をまんまとだまし取られ、気がつくと詐欺にひっかかっているのです。「金目当ての詐欺師に、恋が出来るのだろうか」「それはどんな恋なのだろうか」…。脚本家のジェームス三木さんとの楽しい議論の中から、「騙すつもりの詐欺師が、本当の恋に目覚めてしまう」という、深い人間愛に満ちた、素敵なドラマが出来上がりました。結婚詐欺師には橋爪功さん、騙される結婚相談所所長役に富司純子さん。お二人の素晴らしい演技で、コメデイータッチで描いて行きます。このドラマを見れば、皆さんも素晴らしい「愛」をきっと見つけられるはずです。絶対の自信作!!お楽しみに。

演出にあたって ◎演出家: 大友啓史
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ジェームス三木さんとの打ち合わせで、「会話の9割は嘘」という言葉が印象に残りました。なる程、日頃私たちは本音ばかりを話している訳ではありません。むしろ本音であればあるほど心の奥に隠し、悟られまいとしながら相手と向き合います。だが、それを隠し切れる人もいません。嘘や動揺は必ず身体の表情のどこかに現れる。その小さな変化の中にこそ、大きなドラマが存在する。ジェームスさん流のドラマツルギーを、僕は「眼差しのドラマ」と捉えました。眼差しが小さく動き、空気が変わる瞬間―それを捉えるのが自分の仕事であると。結婚詐欺師に橋爪功さん、ターゲットとなる結婚相談所の所長に富司純子さん。さらに、全編の六割に及ぶ分量を、都内の豪邸をお借りして撮影しました。現場から零れ落ちる圧倒的な「必然」が、物語に更に奥行きを与えてくれたと思います。結婚という究極の人間関係を介して繰り広げられる丁々発矢の「眼差しのドラマ」。その妙味を充分に堪能して頂けたらと思います。
(text from NHK site)

NHK総合 45min 2002-10-14 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





●名作ドラマセレクション 「雑居時代」|第25話 「やっちゃった!?」

千葉テレビ 55min 2003-01-14 Air check by Giga Video Recorder v4 Mono





●テレビ放送50年記念ドラマ 「川、いつか海へ」 〜6つの愛の物語(2)〜

脚本: 三谷幸喜 音楽: 岩代太郎 演出: 清水一彦
出演: 渡辺 謙/小林聡美/西田敏行 ほか

流れ着いた「浮き玉」を、鄙びた温泉旅館の主人・六郎(渡辺謙)が拾う。折から旅館は従業員たちがストの真最中。その日、ひとりのエリートサラリーマン・矢島(西田敏行)がやってくる。六郎と、妻で女将の敏江(小林聡美)は必死のサービスを繰り出すが、全て裏目に出る。だが、いつしか2人の捨て身の姿に、矢島は本来の自分を取り戻していくのであった。翌朝、敏江は「浮き玉」を川で洗おうとして、流してしまう。

◎舞台で養われた台詞で見せきる力は圧巻。コメディの第1人者。
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1961年東京生まれ。日大芸術学部演劇学科卒業。在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ。代表作に「ラヂオの時間」「彦馬がゆく」「12人の優しい日本人」。1997年には映画監督デビュー。2000年ミュージカルを作・演出。舞台は全てプラチナチケットに。NHKではこのテレビ放送50年記念ドラマが満を持しての初執筆。そして2004年大河ドラマ「新選組!」が控えている。

<三谷幸喜氏インタビュー>
今回初めて倉本先生、野沢さんと打合せしたとき、びっくりしましたね。あ、こういうふうなとらえ方で、皆さんドラマを作っているんだって。僕テーマ性なんて全くないですから。テーマから入ったことなんてないんですよ。まず俳優さんが決まって、その俳優さんで何ができるかってとこから考えますから。 まずテーマに「川」だとか出てきたとき、どうしようかと思いましたね。で、未だによく分かってないんですけど、テーマが。分からないというより、僕にとってはどうでもいいことなんですよね。僕はコメディ専門の人間ですから、僕の中にはどうしたら笑わせられるか、お客さんを楽しませることができるかっていうことしか、ほんとないんですよ。中継ぎは一番地味で面白くないんじゃないかと思う人もいるかもしれないけど、実は1話とか最終話というプレッシャーがない分、好きに遊べるし。やっぱりこのドラマを全体的に見たとき、評価の対象となるのは第1話と最終話ですから、そこからはずれてるのはほんと、嬉しいですよ。リラックスして、結果的には三谷が一番面白かったって言われたいですけどね。
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今年はテレビ放送を開始して、ちょうど50年にあたります。私達はこの節目の年に、ドラマの原点とも言える「愛」や「勇気」をもう一度、素直に描いてみたいと考えました。こうして生まれたのが、一本の川を舞台に3人の脚本家が描く物語・「川、いつか海へ」です。 川を流れるガラスの浮き玉には、かけがえのない大切な何か〜たとえば愛〜を、触れた人の心に呼び起こす、不思議な力があります。浮き玉を手にした人は、一体どんなドラマを見せてくれるでしょうか。暖かくてやさしくて、ちょっと不思議な6つの物語で、「人っていいな、生きてるって素敵だな」と感じていただけたら、本当に幸せです。
(text from NHK site)

NHK総合 60min 2003-12-22 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo



このディスクは、読み取り不能にはなっていなかったが、2004年12月に、
日立マクセル株式会社 アドバンスドディスク事業部 品質保証部から検証の依頼があり、
正常なデータ品質にしてもらったコピーディスク。




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