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●BS世界のドキュメンタリー 「検証・チャレンジャー爆発事故」前・後編

1986年のスペースシャトル、チャレンジャーの爆発事故から20年。初の民間人を乗せた飛行はわずか73秒後に炎上。全世界に大きなショックを与えた。この番組は、事故調査委員会の調査に基づき、事故の真相を再現ドラマと当時の関係者への証言を交えて詳細に描く。新宇宙時代を切り開こうとするNASAの思惑。スペースシャトル製造を請け負った企業の技師による根本的な構造欠陥を警告。ブースターと本体とのジョイント部分を覆うオーリングと呼ばれるゴムは、いったん寒さで収縮すると高温になっても膨張せず、ブースターと本体をつなぐ部分をカバーしないことを発見。打ち上げ当日のマイナス10度という異例の寒さでは、オーリングのゴムが膨張せず、外壁が熱で損傷すると主張し続けた。しかし、経営陣とNASAにその技師の警告は通じなかった。米国の国威を背負ったNASAは打ち上げ中止の決断をせず、7名の乗組員の命は失われた。

◎一人の女性教師が乗組員に選ばれるまで
チャレンジャーの乗務員として選ばれた女性教師、クリスタ・マコーリフ。まだ幼い二人の子供を抱え、ごく普通の教師の日常を送っていた彼女が全米数千人の候補者から選ばれるまでの再現ドラマが番組の一つの軸である。当時、資金不足にあえいでいたNASAは、教師が乗り込むという宣伝効果をねらい、寄付金の増加を期待し、レーガン大統領も彼女をアメリカの新宇宙時代の象徴として世界にアピールした。

◎構造欠陥を訴え続けた技師
もう一つの軸をなすのは、チャレンジャー打ち上げの1年前に、自ら開発したスペースシャトルのブースターの構造欠陥を発見し、社に警告を発信し続けた技師ボジョレー。ブースターと本体とのジョイント部分を覆うオーリングと呼ばれるゴムは、いったん寒さで収縮すると高温になっても膨張せず、ブースターと本体をつなぐ部分をカバーしないことを発見。社に必死に警告を発し続けるが、NASAとの契約打ち切りに追い込まれるとの判断から経営陣はNASAに通告せず、チャレンジャーの打ち上げ当日を迎えた。本人も証言者として当時の様子を克明に語る。

◎事故調査委員会 物理学者のファインマン教授
平行して描かれるのが、事故直後に作られた事故調査委員会のキーマン、ノーベル賞受賞のファインマン教授の再現ドラマ。ファインマン教授は、モートン社のトップ技師が、外壁が熱で損傷すると主張し続けたものの、経営陣はNASAにゴーサインを出し、度重なる打ち上げ延期で焦りのあったNASAも技師たちの警告を知りながらも打ち上げ中止を決断しなかったと非難。しかし、当時の責任者は何ら事故の責任を問われることなく、モートン社の経営陣も責任を問われず。ただ一人、構造欠陥を指摘し続けた技師はモートン社を辞めた。その後、モートン社はオーリングを改良。スペースシャトルも改良され今に至る。
(text from NHK site)

ノイズなし (最初の7〜8分のみ受信障害による軽い映像ノイズあり)
BS1 110min 2006-06-18 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 二か国語








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