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●新日曜美術館 「心の故郷を水墨に託す」 〜郷愁の画家・与謝蕪村〜

俳人として名高い与謝蕪村(1716〜1783)。しかし生前彼が世に認められたのは、絵師としてであった。彼は独学で絵を学び、当時流行していた中国の故事や漢詩などにモチーフを得て、屏風(びょうぶ)や襖(ふすま)絵を描く「文人画」の画家として人気を博した。蕪村は、若いころから旅を愛し、丹後、四国、東北と日本中を旅した。各地を旅する中で、日本のゆたかな自然を俳句に詠んできた蕪村は、その「日本のこころの風景」を、自分の創作世界に取り入れ、郷愁あふれる独自の画風を展開した。比較文学者の芳賀徹氏は、国宝「十便十宜図」に描かれている田園風景には、当時の日本の農村や、中国画には見られないさまざまな種類の木を描きこむことで、「日本人の心象風景」ともいえる絵となっていると指摘している。また、重要文化財「夜色楼台図」でも漢詩にモチーフをとりながら、雪が降り積もる日本の町屋の冬景色を、夜景として情感豊かに表現しているという。蕪村は、そういった日本の風景を水墨で描くことを可能にするためにさまざまな試みをしている。墨のグラデーションにこだわったり、また植物を生命力豊かに描いていくために刷毛(はけ)、穂先を切った筆などを使いつつ筆圧を変化させることで、線描に動きをもたせる方法で描いているのである。日本人の郷愁を呼び覚ます「蕪村の風景画」はいかに作られていったのか。番組では、蕪村の俳句の世界をもう一つの手がかりとして、「心の故郷」を描いた蕪村芸術に迫る。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2005-06-19 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





●新日曜美術館 「ライバル対決 印象派の4人の巨匠」

1874年、パリで一大センセーショナルを巻き起こした印象派展で、4人の画家がデビューした。モネ、セザンヌ、ルノワール、ドガ。その後の近代芸術の発展に大きく寄与した4巨匠である。箱根にあるポーラ美術館では開館3周年を記念して、所蔵する4巨匠の名画を一堂に展示し、その芸術世界の違いを比較するというユニークな展覧会が開かれている。生涯光を追い求めたモネ。女性像を得意としたルノワール。鋭い人間観察によって、都市の生活を描いたドガ。そして絵の中に深い精神性と造形論を盛り込んだセザンヌ。会場には4巨匠の作品が52点展示されている(モネ19点、ルノワール13点、セザンヌ9点、ドガ11点)。同じ年に仲間としてデビューしたにもかかわらず、その後、全く違った芸術世界を追い求めた4巨匠。その違いが、4人の作品を一堂に並べることで一目瞭然に浮かび上がる。風景画ではセーヌ河畔で多彩分割という印象派の技法を生み出して以後、晩年の睡蓮の連作にいたるまで、水や大気を通して新しいイメージを生み出し続けたモネと、それとは対照的に伝統的な宗教画の世界から出発しながら大地の探求によって空間の構造や物の存在感に迫り20世絵画に大きな影響を与えたセザンヌ。人物画では印象派の光を取り入れながらも、ルネサンスの古典絵画に学び、官能的で理想的な女性像を追求したルノワールとあくまでも踊り子や働く女性など現代生活をテーマとしながらも対象を見たままに描くのではなくアトリエで制作、見るものに身体的感覚を喚起するドガ。箱根の森で繰り広げられる4巨匠のライバル競演。この日本でも最大級の印象派の展覧会場を訪ね、4巨匠が残した多彩な美の思想・遺産を体感する。
(text from NHK site)

時々白いメダカノイズ入る
NHK教育 45min 2005-06-26 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





●新日曜美術館 「大正 究極の女性美を描く」 〜版画家・橋口五葉〜

モダンでエロティシズム漂う美人版画で「大正の歌麿」と称された橋口五葉(1881-1921)。夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の装丁で華々しくデビューした五葉は、百貨店の広告ポスターなどによって日本のアールヌーボーの牽引(けんいん)者として知られるが、もっとも心血を注いだのは美人版画の制作であった。髪を梳(す)く女、化粧をする女。繊細で艶(あで)やかな女性像の数々。それらは、五葉の41年という短い生涯の最後の数年間に描かれたものだが、そこに至るまでに五葉は当時、前時代的なものとして顧みられなくなっていた江戸浮世絵をいち早く評価し、深い研究を重ねていた。また復刻事業に取り組むことによって、高度な摺(す)りや彫りの技術を習得していた。五葉は江戸時代の美人木版画の伝統を咀嚼(そしゃく)し、近代的な感覚を盛り込むことで新しい時代の美人画を完成させたのだ。またあまり知られていないが、五葉は美人画制作のための千枚以上ものデッサンを描き残している。いずれも濃密な女性の姿だ。そこには、究極の美人画に到達するための執念ともいえる五葉の思いがあふれている。女性を描き続けてきたイラストレーター宇野亜喜良さんとともに五葉の美人画の世界を探る。 出演: 宇野亜喜良さん(イラストレーター)
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2008-01-13 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo



> 2018-09-28 DR-303のダビング依頼を機に調査したところ、このディスクも劣化により再生不可になっていた。





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