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●わたしの藤沢周平 (2)



◎第17回 織本順吉の「一茶」
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織本さんは、藤沢周平と同じく昭和2年生まれ。農家の二男として育ち、環境が同じようなことから関心をもつようになったという。そして織本さんは一茶に、農家の生まれであること、芸術の世界に身をおくことを、自分に重ね合わせ語る。

織本順吉(オリモトジュンキチ)さん / 1927年生 俳優
1949年新協劇団に入団。1954年劇団青俳を結成。劇団の幹部俳優として舞台や、テレビや映画と幅広く活躍。NHKや民放各社がテレビ放送を開始した直後から出演し、現在までの総出演数は約2000本といわれている。主な代表作として、舞台は「なじかは知らねど」「剣客商売」「花咲く港」「わかば」など。テレビは「漂流家族」「徳川家康」「花の乱」「秀吉」「砂の器」「わかば」など。映画は「八つ墓村」「カラオケ」「新・仁義なき戦い」など。

「一茶」
信州・柏原の農家に生まれた一茶は、幼い頃 母を亡くし、継母との折り合いが悪かったため、15歳で江戸に奉公に出されます。物語は弥太郎ことのちの一茶が、故郷を後にするところから始まります…。(文春文庫『一茶』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-05-01 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo

> GP-1246 にもあり





◎第18回 田中優子の「一茶」
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田中さんは江戸文化研究者として、歴史小説をあまり読まなかった。しかし、藤沢作品だけは違ったという。一茶から史実として知る面以外の、生々しい生き方を実感したという。そして、一茶が自分の持つささやかな才能に執着して生きる部分と、自分自身もそうだったことがあると振り返る。一方で江戸時代に生きる人の典型的な姿を描写する藤沢に感心する。

田中優子(タナカユウコ)さん / 1952年生 法政大学社会学部教授
日本近世文学、日本近世文化、アジア比較文化を専門分野とする。なかでも、江戸時代の文学や、生活文化、当時の価値観など江戸文化全般を学術的に研究する。さらに、アジアの中の日本という視点で、新しい江戸文化の研究を行っている。多数の研究成果を生み出し斯学の発展に貢献したことで、2005年紫綬褒章を受ける。主な著書には、「江戸の想像力」(第37回芸術選奨文部大臣新人賞)、「江戸の音」、「近世アジア漂流」、「江戸はネットワーク」、「江戸百夢」(第51回芸術選奨文部科学大臣賞、第23回サントリー学芸賞)「江戸の恋」「樋口一葉 いやだ!と云ふ」「江戸を歩く」など多数。

「一茶」
一茶の才能を見出した元御家人の露光。人づてに紹介された江戸の豪商で一流の俳人でもある夏目成美。一茶は成美の庇護を受け腕をあげますが、旅に生きる貧しさと儚さは続きます。江戸で名を成す……この言葉が遠い夢となり、いつしか40歳を越えると一茶の俳句の質までもが変わっていきました…。(文春文庫『一茶』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-05-08 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第19回 倉田真由美の「春秋の檻 獄医 立花登手控え」
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倉田さんは登場する人間のリアルさに驚く。人間がすごく生きているから、惹かれるという。倉田さんは漫画家として、牢獄を担当する医者で、柔術の達人という人物の設定を面白いと感じる。さらに、藤沢作品に登場する女性の魅力的でリアルな面がいいと思うという。そして、藤沢作品の女性たちの良さというものを、世の男性にも知って欲しいと語る。

倉田真由美(クラタマユミ)さん / 1971年生 漫画家
1995年一橋大学商学部卒業後、青年漫画誌「ヤングマガジン」でギャグ大賞を受賞して、漫画家デビューする。2000年情報誌「SPA!」連載のダメな男性を好きになる女性たちを描いたノンフィクション漫画「だめんず・うぉ〜か〜」で大ブレイク、“くらたま”の愛称で一躍人気者となる。2006年にはテレビドラマ化もされる。原作者としてばかりか、コメンテーターとしてもテレビ番組にレギュラー出演する。テレビ映りの美しさと斬れのある語り口が幅広い層に受け入れられている。近年は、実家の福岡と東京を往復し忙しく活躍する。著書に「だめんず症候群」「いい男には恋のルールは通じない!」「おやじの格差」「ラブ中」などの他、共著本も多数ある。

「春秋の檻 獄医 立花登手控え」
舞台は江戸の牢獄。東北の亀田藩から上京した登は、医師として修行を続ける青年。若さと正義感にあふれ、時として大胆な行動を起こします…。(講談社文庫『春秋の檻 獄医 立花登手控え』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-05-15 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第21回 山本容子の「氷雨降る」
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山本さんは、ものすごく橋が好きだという。旅に行っても必ず橋のある風景の場所に行く。そのため、藤沢が橋をどう描くのかという点に関心をもつ。そして、作品の50歳を過ぎた主人公と、今の自分の気持ちがピタッと合ったという。フィクションでありながら、ノンフィクションの心が強いと分析する。

山本容子(ヤマモトヨウコ)さん / 1952年生 銅版画家
京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。抜群の構成力と印象的な色使いで、独自の銅版画の世界を確立。アートをもっと身近に感じて欲しいと願い、書店もひとつのギャラリーであるという発想のもとに、数多くの書籍の装丁、挿画を手がける。アクセサリーや食器デザイン、CD制作まで幅広いメディアで活躍するほか、パブリックアートやプロデュースのジャンルにも活躍の場を広げ話題を呼ぶ。インターネット上に山本容子美術館LUCAS MUSEUMを立ち上げ、山本容子さんの人と作品、作家による作品解説、展覧会、制作風景、作品やグッズ販売など、多彩な活動を紹介している。著書に『JAZZING山本容子のジャズ絵本』『犬は神様』『パリ散歩画帖』『山本容子の食物(たべもの)語り』など多数。

「氷雨降る」
隠居の近い大店の主人・吉兵衛は、女房や息子とウマが会わなくなり、寂しさを感じ始めています。ある時、浅草のなじみの店に飲みに行く途中、隅田川の大川橋の上で、若い女を見かけ…。(新潮文庫『橋ものがたり』所収)
(text from NHK site)

ノイズなし
BS2 10min 2007-05-29 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第22回 ホリ・ヒロシの「思い違い」
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ホリさんは、人間って本当に捨てたものじゃない、人のつながりによって人は生きていると感じる作品で好きだという。人形制作のための短編を探していて藤沢作品に出会った。作品の橋独特の情景に魅せられたホリさんは、川の音、人のざわめき、橋を渡る下駄の音が聞こえて来るように、映像的にあるいは演劇的になるものかと思う。主人公は職人、ホリさんも人形を作ることは、ある意味で職人と同じ、自分に当て込んで読んでいく面白さがあるという。

ホリ・ヒロシ(ホリヒロシ)さん / 1958年生 人形師
幼い頃から人形作りを始め、青山学院大学在籍中の1978年「楊貴妃」が創作人形公募展入選。翌年「福助猿」が日本創作人形協会で優秀賞を受賞し本格的人形作家の道へ入る。1981年「白蛇幻想」で背丈170cm、重さ約15kgの自作等身大の人形を遣い舞台デビューを果たす。ダイナミックで繊細、色鮮やかな作品は幅広い世代に人気となる。1986年シドニー国際ビエンナーレ展に招待、以後ニューヨーク他海外公演を開始。人形を遣い、自らも演じる「人形舞」の創設者として、1991年東京都民文化栄誉章。他に着物文化賞。着物デザイナーとしても活躍。30周年を迎え今年は、国宝・彦根城築城400年祭で城内において人形展「ホリ・ヒロシ人形姫絵巻」を開催。ホリさんはライフワ−クの源氏物語を11月、ル テアトル銀座にてパリ演劇祭で高い評価を得た人形舞舞台「源氏物語―雲隠れ」および三田佳子さん語り、冨田勲さん作曲による「源氏物語幻想交響絵巻」を上演。

「思い違い」
源作は腕のいい指物師ですが、顔の造作が怖いため一度も女性にもてた経験がありません。そんな源作が気になるのは、仕事の行き帰りに両国橋ですれ違う憂い顔のきれいな女。眼が合っただけで心が弾みます。ある日の夕方、その女性が男たちに囲まれているのを目撃した源作は気が弱いことも忘れて突進します。男たちを追っ払い、何とか助けることはできましたが震えが止まりません…。(新潮文庫『橋ものがたり』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-06-05 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第23回 南部虎弾の「ごますり甚内」
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藤沢作品との出会いは、南部さんのお兄さんが大ファンだったことから始まった。うだつが上がらない主人公の強さが何とも痛快と語る。南部さんは、ただのハードボイルドだと、かっこいいだけで終るが、癖のある人が実は強いところに作品の面白さを感じる。普段はへらへらして、やる時はガツンとやるぞ、こいつすごいなって思わせるところが、自分の生き方に出てきたらいいなと思い描く。

南部虎弾(ナンブトラタ)さん / タレント
高崎経済大学中退後、フランスへ渡りボランティア活動に従事する。帰国後に劇団『テアトルエコー』の養成所に入団する。故 黒澤明監督の映画『影武者』で役者デビューする。 ダチョウ倶楽部のリーダーを経て、1990年から肉体の限界に挑戦する過激パフォーマンス集団『電撃ネットワーク』を率いて、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなどで公演活動を行う。国内はもとより海外でも高い評価を得ている。南部さんの担当するネタの中では、『頭くっつき気合男(額に缶ビール・ジョッキなどをくっつける)』が有名なひとつ。

「ごますり甚内」
川波甚内がごまをするのにはわけがありました。婿入りした家の家禄が、舅(しゅうと)の不祥事で減らされてしまい、甚内自身が上役の心証をよくすることで、家禄を元に戻すことができれば、と考えたのでした…。(新潮文庫『たそがれ清兵衛』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-06-12 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第24回 杉本章子の「泣かない女」
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杉本さんの書斎には、直木賞の選考委員の頃の藤沢の写真が今も飾られている。作品に対して杉本さんは、自分の中で伴走してきている作品で、自分も足が不自由という極めて個人的な理由だと語る。ずっと机辺においている本であり、いつ読んでも考えさせられる一冊だという。足の不自由なお才といざ所帯を持ってしまうと、道蔵の心はがらりと変わってしまうところがものすごく、印象に残り、活字が大きく思えたという。

杉本章子(スギモトアキコ)さん / 1953年生 作家
ノートルダム清心女子大卒。大学時代に江戸文学を学び、卒論の延長で書いた「男の軌跡」が1979年度第4回歴史文学賞佳作に入選。その後も歴史ものを手がけて1989年に「東京新大橋雨中図」が第100回直木賞を受賞。2002年「おすず 信太郎人情始末帖」が第8回中山義秀文学賞を受賞。その他著書に信太郎人情始末帖シリーズの「水雷屯」「狐釣り」「きずな」「火喰い鳥」や「お狂言師 歌吉 うきよ暦」シリーズものの他「写楽まぼろし」「名主の裔」「爆弾可楽」「妖花」「間諜」「残映」など多数。

「泣かない女」
道蔵は江戸深川のかざり師。勤め先は十人もの職人が働く、町でも評判の店。道蔵にはすでにお才という妻がいますが、店の娘で、出戻りのお柳と浮気をして います。小悪魔的で妖艶なお柳に比べると、妻のお才のなんと面白くないことか… 道蔵は真剣に別れを考え始めます…。(新潮文庫『驟り雨』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-06-19 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第25回 沢松奈生子の「漆の実のみのる国」
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沢松さんは、あとの世の中に残された自分たちへの何かメッセージだと捉え、物語に出てくる言葉のひとつひとつに、藤沢らしさを思いながら読むことができたという。プレーヤー当時から、負けが続いたり、思ったとおりのプレーができないとき、苦しいとき、何かに頼りたいときに作品を読み感銘を受けた。そして「がんばんなきゃ」と前向きな気持ちになれたという。主人公の治憲と自分に共通項があると感じ、治憲が言っている自分がすべて決める、自分が責任を取る文章を読んだとき、雷に打たれたような印象を受けたという。

沢松奈生子(サワマツナオコ)さん / 1973年生 元プロテニスプレーヤー
沢松さんは往年の名選手を含むテニス一家に生まれる。祖父は名コーチ、父母はともにウィンブルドン出場経験を持ち、1975年のウィンブルドン女子ダブルスで優勝経験の叔母を持つ。1988年全日本テニス選手権に初出場、初優勝して一躍脚光を浴びる。1990年シンガポール・クラシックで優勝。1991年神戸松蔭女子学院大学進学とともにプロに転向する。1992年日本女子選手として史上初めての、ウィンブルドン選手権シングルス4回戦進出の成績を残す。同年バルセロナ五輪、大学卒業翌年の1996年アトランタ五輪と連続代表も経験する。1998年プロを引退。以後、母校の講師やテニス解説や執筆活動、テニスイベントなどで活躍。著書に『ウィンブルドンの風に誘われて』『沢松奈生子テニスレッスン』『沢松奈生子テニス入門』など。

「漆の実のみのる国」
米沢藩上杉家の石高は、会津藩時代の百二十万石から十分の一近くに減ってしまいましたが、家臣の数は五千人のままで、藩の財政は破綻していました。上杉治憲(はるのり)、のちの鷹山(ようざん)は、十七歳で家督を継ぎ、藩の建て直しに取りかかります…。(文春文庫『漆の実のみのる国』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-06-26 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo

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◎第26回 常盤新平の「約束」
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常盤さんは、20数年前から藤沢作品を読み続けてきた。『約束』は自分自身が好きであり、藤沢が作家として大きくなっていくときの転機の作品と語る。常盤さんは、情景描写の言葉で語る藤沢を「詩人」だと評す。そして、作品の中の藤沢節を紹介する。さらに、一度会ったときの藤沢のユーモアあるエピソードを披露。

常盤新平(トキワシンペイ)さん / 1931年生 作家
1954年早稲田大学文学部英文科を卒業。1959年から10年間、早川書房編集部に勤務後、翻訳、随筆、小説などを執筆する。1987年自伝的小説「遠いアメリカ」で第96回直木賞を受賞。著書に『雨あがりの街』『罪人なる我等のために』『山の上ホテル物語』翻訳に『汝の父を敬え』『大統領の陰謀』『夏服を着た女たち』『男たちの大リーグ』ほか多数。

「約束」
幸助は浅草の錺師の店に勤める奉公人。ある日幼馴染のお蝶が会いにやって来ます。貧しさのために、家も引越し、料理屋に奉公せざるをえないことを告げるお蝶に幸助はなすすべもありません。このときの幸助は16歳、お蝶は13歳。二人の間には、強く魅かれ合う気持ちが芽生えていました…。(新潮文庫『橋ものがたり』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-07-03 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo

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◎第27回 萩原流行の「溟い海」
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萩原さんは、役者として藤沢作品を全部演じたいと語る。役者が読むと、出てくる人物どうしの会話の中で、時代背景、人間関係がわかることで、その中にスッポリと入りたくなるという。萩原さんは、若くて生きのいい役者を見ると、嫉妬を感じる。その意味で、作品の広重に対する北斎の嫉妬と、内面の自分に対する事が会い通じるものがあるという。

萩原流行(ハギワラナガレ)さん / 1953年生 俳優
世田谷学園高校卒業後、劇団「ザ・スーパーカムパニイ」に所属する。1973年初舞台を踏む。1982年つかこうへい事務所に所属。1983年フリーとなり、さらに舞台、テレビ、映画などに活動の場を拡大し現在に至る。主な出演作品は、舞台「ホワイトレビュー」「デストラップ(死の罠)」「月の光の中のフランキーとジョニー」テレビ「嫁ぐ日‘87」「名古屋お金物語2」「少年犯罪」「元禄繚乱」「100万回生きたネコ」映画「蒲田行進曲」「里見八犬伝」「嵐が丘」他多数。

「溟い海」
荒波に冨士が浮かぶ大胆な構図。「富嶽三十六景」で知られる北斎は、40歳まで無名の絵師でした。自分を売り出すため、意表をつくアイディアで数々の傑作を残した巨匠北斎。ところが晩年に入り、人気に影が見え初めていました。そんな北斎の自宅に、勘当した息子の借金を取立てに男が現れます。その男から北斎は、最近江戸中の話題をさらっている、見知らぬ絵師の名前を聞きます…。(文春文庫『暗殺の年輪』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-07-10 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第28回 落合恵子の「鱗雲」
落合さんは、藤沢作品に登場する女性たちの生き方やたたずまいに、いつも深い共感を覚えるという。「ひとりの人間の品性」が凛々しく深く描かれた作品が多く、その辺が好きだと語る。落合さんは、人間が生きていく上での切なさや、無念さや、屈辱や、心通い合う瞬間の美しさを明るい絶望といい、とても心に響くという。
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落合恵子(オチアイケイコ)さん / 1945年生 作家
明治大学文学部英米文学科卒業後、1967年文化放送に入社。深夜放送のDJ、「レモンちゃん」の愛称でリスナーから親しまれ人気者となる。1974年文化放送を退社、著述業に専念する。1976年東京・表参道に子どもの本の専門店を設立。子どもや女性、高齢者の視点で、イベントや文化活動を積極的に展開する。1989年女性の本専門店を開店させ、経営者としても才能を揮わせる。1992年、自然食・有機栽培農産物・無添加食品を東京・大阪の主宰する店舗で取り扱う。最近の主な著書に『母に歌う 子守歌』『絵本屋の日曜日』他多数。

「鱗雲」
夏のある日、小関新三郎は藩の使いの帰り道、峠の地蔵堂で旅姿の若い娘が倒れているのを見つけます。娘はひどい熱を出していました…。(新潮文庫『時雨のあと』所収)
(text from NHK site)

ノイズなし(ナレに音声ノイズ入る場合あり)
BS2 10min 2007-07-17 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo











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