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●わたしの藤沢周平 (3)



◎第29回 きよ彦の「喜多川歌麿女絵草紙」
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きよ彦さんは、どの藤沢作品にも絶対に曲げない信念があると推測する。きよ彦さん自身も着物のデザインを始めてから、柄に植物以外は一切デザインを起こさないという。曲げない信念が『喜多川歌麿女絵草紙』の歌麿を通して、藤沢周平の性格として感じられ、さらにはきよ彦さん自身オーバーラップするところがあると語る。

きよ彦(キヨヒコ)さん / 1950年生 きものデザイナー
1988年京都の友禅呉服問屋の勧めで着物のデザインを手掛ける。元々自己流で生け花クリエーターを行っていたことから、花をモチーフにした洋花や観葉植物といった従来の着物のデザインにない図柄を採用。個展を開く一方で、テレビの生放送番組のコメンテーターやドラマなどにも出演。著書に『いきな女にいきな躾』『びっくり極うま!野菜料理』など幅広く活躍中。

「喜多川歌麿女絵草紙」(さくら花散る)
女の絵しか描かない歌麿。歌麿には信念があります。自分で見定めた女、そしてその女の隠された内側を浮世絵にすることに、生き甲斐を感じているのです。茶屋で働くおこんを描きはじめたのは、桜が咲く少し前の季節でした。歌麿が魅力を感じるのは、どこか謎を秘める女。歌麿は、おこんの見えないものを隠しているところに惹かれています。その魅力はどこにあるのか?それに気づく出来事が起こります…。(文春文庫『喜多川歌麿女絵草紙』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-07-24 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第30回 山形由美の「冤罪」
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山形さんは藤沢作品の細やかに描かれた日常に「私の何代か前のご先祖様はこんな暮らしをしていたのかしら?」と思いを馳せるという。今にいきづいた書き方、生き生きと人物像が伝わり、入り込んでしまうところがあるという。作品を読み「こういう感じ方があったんだ。こういう感じ方って大切にしなきゃいけない」と、もう1回自分を真ん中に戻しくれるような気がすると語る。いろいろな嫌な事が多い中で、ドロドロした苦しいものを読みたくないと思うことがある。その時に『冤罪』を読んで、とても何かうれしい気持ちで読み終わったという。

山形由美(ヤマガタユミ)さん / フルート奏者
4歳でピアノ、ヴァイオリンを始め、6歳でクラシックバレエを学び、14歳でフルートと出会い学び始める。1500回を優に超える演奏活動や数多く制作のCD、近年では自らプロデュースするCDもリリース。デビューから20年「聴く人を幸せな気持ちにするフルーティスト」として活躍中。デビュー当初からテレビ・ラジオ番組出演やCM出演も多く、クラシックファン以外にも幅広い層に人気がある。

「冤罪」
堀源次郎は、婿入り先を探す武家の三男坊。散歩の途中で見かける若い娘、明乃に淡い恋心を抱いていました。ところがある日、明乃の父が藩金を横領し切腹した事を耳にします。心配で明乃の様子を見に行くと家はすでに誰もいなくなっていました…。(新潮文庫『冤罪』所収)、(講談社文庫『雪明かり』所収)
(text from NHK site)

ノイズなし(ナレに音声ノイズ入る場合あり)
BS2 10min 2007-07-31 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第31回 田原総一朗の「たそがれ清兵衛」
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田原さんは、藤沢作品の魅力について、人生の中で一番大切なものは何なのか、日常の生活に必死に生きる庶民の確かな目だと指摘する。田原さん自身、今までに二度結婚をして、二度とも妻ががんで亡くなったと語る。だからこそ、病気になった妻と夫との関わり方が、非常に重なってきて共感する部分があるという。しかもよく、病妻と夫の心理、関わり方、気持ちが描かれていると評す。藤沢周平が今ウケる理由は、権力やあるいは経営者と、相当距離を持ったところにいる人が、作品を読んでしみじみと自分の人生、生き方と、重ねて読んでいるのではと推測する。

田原総一朗(タハラソウイチロウ)さん / 1934年生 ジャーナリスト
早稲田大学第一文学部国文科卒業後、1960年岩波映画製作所に入社。1963年東京12チャンネル(現・テレビ東京)に入局。「ドキュメンタリー青春」「ドキュメンタリー・ナウ」などディレクターとして手掛ける。1976年退社後、フリージャーナリストとして活躍。政治・経済・先端技術など幅広い分野で、時代の最先端の問題を鋭くとらえ、歯に衣を着せない発言力をもつ。テレビ出演も多く、その司会ぶりは定評があり、幅広い層に人気がある。著書多数

「たそがれ清兵衛」
井口清兵衛は妻、奈美と二人暮らし。奈美は肺病を患い、寝たきりだったため清兵衛は、下城の太鼓がなると、いそいそと家に急ぐのでした…。(新潮文庫『たそがれ清兵衛』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-08-07 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第32回 鈴木大地の「秘太刀馬の骨」
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鈴木さんが藤沢作品と出合ったのは、海外での生活が多かった水泳選手時代だったという。人生には、いろんな選択肢があり、迷ったり考えたりする場合、藤沢作品を読んで参考にすると語る。人生って、そういう風に生きてゆくのかなと、本の中から教えてもらうことが好きだという。強い選手は、自分なりにオリジナリティー、必殺技を持っていて、鈴木さんも持っていたと明かす。『秘太刀馬の骨』の秘技みたいなところに惹かれ、読み始めたという。秘太刀の遣い手を、闘いを通して探る銀次郎に対し、スポーツの世界にも共通するものがあるという。

鈴木大地(スズキダイチ)さん / 1967年生 ソウルオリンピック水泳金メダリスト・医学博士
小学2年から水泳を始める。1988年ソウル五輪100メートル水泳背泳ぎで、金メダルを獲得。日本水泳界に16年ぶりの快挙を成し遂げる。当時、鈴木大地イコール「バサロ泳法」とまで定着。1990年全日本室内100メートルで優勝、200メートル個人メドレーでも日本記録をマークして優勝する。1992年現役を引退。1993年公認コーチ試験に合格。同年順天堂大学スポーツ健康科学部助手、1997年講師を経て、2006年助教授(現・准教授)となる。著書に『鈴木大地のスイミング入門』『日本人の誰もが泳げるようになる本』など多数。

「秘太刀馬の骨」
物語は、先々代藩主が馬場に馬を見に来た時に始まります。病気の馬が疾走し、藩主に襲いかかりましたが、居合わせた矢野惣蔵が一瞬にして斬り倒し、藩主の命を救います。以来、それは秘剣と呼ばれ、継承する者もわからなくなっていました。その秘剣「馬の骨」が再び遣われたのは六年前の先の家老、望月の暗殺事件でのことでした…。(文春文庫『秘太刀馬の骨』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-08-14 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第33回 車だん吉の「麦屋町昼下がり」
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車さんは、その手に汗握るストーリーに魅せられたという。どうする?どうする?というような物語。最後に果し合いが行われて、ハラハラドキドキという感じがとても強く、これは西部劇かなって気がしたと熱く語る。藤沢作品、最初は物語が面白いので、次から次へ、先へ先へと読みたがるが、だんだんページが少なくなると、読んでしまうのがもったいないと感じるという。

車だん吉(クルマダンキチ)さん / 1943年生 タレント
立正大学経済学部卒業後、現在の所属事務所に事務員として勤務。1968年岩がん太と漫才コンビ「コント0番地」を結成しデビューする。1978年コンビ解散後は、バラエティー、ドラマ、リポーター、舞台、映画などで活躍。その他に「お笑いマンガ道場」でプロの漫画家顔負けの腕前を披露。最近では、「ピタゴラスイッチ」で百科のおじさんの声を担当し声優業でも活躍。主な出演作品、テレビ「ハイカラさん」「お江戸でござる」「夢用絵の具」映画「ブルージンズメモリー」「けものかれ俺らの猿と」舞台「母に捧げるラストバラード」他多数。

「麦屋町昼下がり」
片桐敬助は、初めて縁談をもらった月夜の帰り道、刀を持った男に追われる女に、助けを求められます。 腕に覚えのある敬助は、襲ってきた男をやむなく斬ってしまいます。ところが斬った相手は、藩内一の剣士、弓削新次郎の父親でした…。(文春文庫『麦屋町昼下がり』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-08-21 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第34回 佐藤忠男の「義民が駆ける」
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佐藤さんは、農民は殆ど小説のテーマにならない、農民のヒーローが描かれたことが無いと指摘する。しかし、農民は魅力のない存在だったのか?とてもそうは思えないと語る。侍のヒーローだけが目立つほうが、日本の民衆の一般的気風からするとちょっと違うのであって、お互い目立つことを避けるほうが日本的な気質の基本かもしれない、それは農民を描くと出てくるという。そういう意味で藤沢は、ヒーローを書いても、実はヒーローが恥ずかしがっている姿ばかり書いた。佐藤さんは、そこが非常に親しみやすいところなのではないかと思う。

佐藤忠男(サトウタダオ)さん / 1930年生 映画評論家
1954年発表した「仁侠について」で注目を集める。1956年著作集「日本の映画」でキネマ旬報賞を受賞。1957年「映画評論」「思想の科学」の編集長を務める。1962年からはフリーの評論家として活躍。1973年「映画史研究」を編集。映画評論から芸能、演劇、教育と分野は幅広く、外国語に翻訳された著書も多く、国際的な評価も高い存在。1996年日本映画学校校長に就任。同年「日本映画史」が芸術選奨文部大臣賞を受賞。また紫綬褒章を受賞する。主な著書に『権利としての教育』『黒沢明の世界』『長谷川伸論・義理人情とはなにか』『小津安二郎の芸術』『大島渚の世界』『溝口健二の世界』『独学でよかった』他多数。

「義民が駆ける」
天保11年11月、幕府は川越松平氏を荘内に、荘内酒井氏を長岡に、長岡牧野氏を川越にてんぽう転封する、三方国替えの令を発しました。財政破綻していた川越松平氏が、豊かな荘内藩に移ろうと、賄賂や将軍家との姻戚関係を利用して、幕府に働きかけたのです。新しい藩主がやって来れば、厳しい年貢の取り立てが行われ、大勢飢え死にする者が出るに違いない……。そう考えた荘内の農民たちは、国替えを阻止する道を探って話し合いを重ねます…。(中公文庫、講談社文庫『義民が駆ける』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-08-28 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第35回 児玉清の「竹光始末」
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児玉さんは、ひょうひょうとした生き様、しかし根っこはしっかりしたものを持って変えない、主人公の小黒丹十郎に惚れたという。ちょっとユーモラス、それでいて藤沢作品、シリアスで世間離れしてのん気、軽妙に出ているという。そして、『竹光始末』の重要なポイントで楽しいところを解説する。藤沢作品は、読むたびにいろいろ教えてくれるという。

児玉清(コダマキヨシ)さん / 1934年生 俳優
学習院大学文学部独文学科卒業後、1958年、東宝13期ニューフェースとして専属契約。1961年「別れて生きるときも」でデビュー。1967年からフリーとなり、以後テレビを中心に俳優、クイズ番組の司会で活躍。芸能界屈指の読書家としても有名で「BSブックレビュー」の司会を務める。著書に「寝ても覚めても本の虫」など。

「竹光始末」
小黒丹十郎は、お家の断絶などで8年も職を失った浪人。そんな夫に全幅の信頼を置く妻の多美と2人の幼い娘を連れたまま雇い主を求める旅を続けてきました。4人は、継ぎのあたった粗末な着物を着ていますが、凛として人目を気にしません…。(新潮文庫『竹光始末』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-09-04 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第36回 涌井雅之の「風の果て」
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涌井さんは、造園家として風土と人の関係に非常に関心があるという。自分自身も何回か庄内に出かけ、この土地であればこそ藤沢周平という作家が生まれ、この土地であればこそ藤沢が描く世界があることが非常に分かり、興味を持ったと語る。断ち切れない葛藤が『風の果て』の中に出てきて、人生そのものを実に見事に描いているという。さらに、開墾の物語の中に、実にびっくりするぐらい、実は技術的にも専門的にも見事な描写になって現れていると指摘する。一面技術屋である涌井さんの興味が沸々と涌いてくるという。藤沢作品はいつも虫の眼で地べたと無縁でない形で全ての人物なり、ストーリーが生まれているという。

涌井雅之(ワクイマサユキ)さん / 1945年生 造園家
1972年総合造園会社を設立する。多摩田園都市などのランドスケープ計画に携わる。2001年山口きらら博チーフプロデューサーや2005年愛・地球博会場総合演出プロデューサーを務める。桐蔭横浜大学特任教授を務める一方で、テレビのコメンテーターとしても多忙に活躍中。

「風の果て」
下級武士の次男として生まれた主人公上村隼太、後の桑山又左衛門には、少年の頃5人の剣道仲間がいました。 身分が違っても仲が良い5人でしたが、家老の家柄に生まれた杉山鹿之助が結婚し、次男や三男で、家を継げない者たちが婿入り先を探しはじめた頃からそれぞれの人生が変わり始めます…。(文春文庫『風の果て』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-09-11 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第37回 酒井政利の「時雨のあと」
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酒井さんは、藤沢作品に曲作りと通じる繊細な工夫があるという。何気ない言葉の中や、暗い要素の中に一つの光をぽんと投げる。闇の中に光を出すと、強烈なもの、インパクトが出る。酒井さんは、弱い音の中に強い音がくると効果がでるのと同様な、藤沢作品との共通点を語る。さらに、『時雨のあと』の兄を想う妹の気持ちが一番感じるか所を紹介する。

酒井政利(サカイマサトシ)さん / 1938年生 音楽プロデューサー
立教大学文学部卒業後、1961年日本コロムビア入社。1964年青山和子の「愛と死をみつめて」でレコード大賞受賞。1968年CBS・ソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。1979年ジュディ・オングの「魅せられて」で2度目のレコード大賞獲得。南沙織、郷ひろみ、山口百恵、宮沢りえなどのスターを世に送り出す。プロデューサー生活45年で300人余をプロデュースし、売上累計約3500億円にのぼる。現在テレビコメンテーター、また心理カウンセラーとしても幅広く活躍中。2005年文化庁長官表彰受賞。著書に『不可解な天使たち』『プロデュース感覚の磨き方』『コンプレックスをバッグに入れて』『プロデューサー』など。

「時雨のあと」
鳶職人の安蔵が、足を折ってから兄妹2人の生活は一変します。 兄の代わりに女郎屋勤めをはじめたみゆき。1人残された安蔵は、自暴自棄になり、博打に手を出してしまいます。兄のために懸命に働くみゆき。しかし安蔵は、嘘をつき、博打に使う金をせびるようになります…。(新潮文庫『時雨のあと』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-09-18 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第38回 西陽子の「荒れ野」
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西さんは、『荒れ野』の情景描写には和楽器に通じる音の神秘を感じるという。作品の中では、音が少ないところに胸に迫るものを感じるという。さらに、作品を読んで眼に見えない、何か不思議な世界とか不思議な力があるのを感じるという。自分とか女性とか、人間とか、もしかしたら日頃の底に流れている、そのものを見せられた作品の印象を語る。

西陽子(ニシヨウコ)さん / 筝曲家
4歳より筝の手ほどきを受け、12歳より筝曲家の沢井忠夫・沢井一恵の両氏に師事する。東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業。卒業と同時に皇居内桃華楽堂において御前演奏。その後プロデビュー。平成5年度文化庁芸術研修員に選ばれる。国内はもとよりアジア、欧米の各地で演奏活動を行い、高く評価される。伝統と現代の間で、より根源的な視点に立って筝を見つめ、自由な発想と感性で筝の音楽を追究し活躍している。国内外のさまざまなジャンルのアーティストとコラボレーションを行い、枠にとらわれない斬新な演奏で、筝のしなやかな魅力を伝える現代筝曲の第一人者。

「荒れ野」
主人公明舜(みょうしゅん)は、若い僧侶。京都から陸奥国(むつのくに)をめざして旅にでました。師匠である僧侶が囲っていた女性と関係を持ち、その怒りをかい、陸奥(みちのく)の寺に預けられることになったのです。あの山を越えれば陸奥国、というところまで達したときに道に迷いました。荒涼とした野原が続き人影は見当たりません。日は西に傾き、水も食べ物もなく暗闇の恐怖が明舜を襲います…。(新潮文庫『闇の穴』所収)
(text from NHK site)

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BS2 10min 2007-09-25 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo





◎第40回 ドクター中松の「孤立剣残月」
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中松さんは、藤沢とほぼ同世代。共感できる部分が多いという。世代の特徴は、非常に未来志向。藤沢は、最後にやっぱり明るさを必ずいれていると指摘する。それが、非常に苦しいけど、苦労して、苦労して、苦しいけれども、最後に希望を持つという世代だと語る。発明を全部自分でやってきた中松さんは、発明を誰も理解してくれないという。友達に話しても、銀行に話しても、販売会社に話しても、理解は得られない。孤立、孤軍奮闘。その発明の実態と、『孤立剣残月』は自分とぴったりの状態だという。発明と同じ極意で、どんなに苦しくても頑張って、そこに光を見出して、成功に持っていく主人公と全く同じだと熱く語る。

ドクター・中松(ドクターナカマツ)さん /1928年生 国際創造学者
5歳で最初の発明をする。フロッピィーディスクや灯油ポンプなどこれまでの発明件数は3400件を突破し、エジソンが生涯に残した発明件数1093件を引き離し、世界第一位。アメリカのコンピュータメーカーに16の特許をライセンスしている世界唯一の個人。ロサンゼルスなど海外17都市で「ドクター中松記念日」が制定。2005年には、ノーベル賞受賞者を含む科学者、専門家などが選ぶノーベル賞、Igノーベル栄養学賞を受賞する。その他にも数々の賞に輝く功績を持つ。

「孤立剣残月」
若い頃、剣客として上意討ちの手柄をたてた小鹿七兵衛。41歳の今では腹も出て、閑職に追いやられています。その七兵衛がある日、さきの家老に呼ばれます…。(文春文庫『隠し剣秋風抄』所収)
(text from NHK site)

ノイズなし(ナレに音声ノイズ入る場合あり)
BS2 10min 2007-10-14 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo











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