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●ドキュメンタリードラマ 「宇宙へ」 〜冷戦と二人の天才〜

これは、事実を元にしたドラマである。1950年代末期、東西冷戦が激しくなる中で宇宙進出を競いあうアメリカとソ連。国の威信をかけたこの開発競争は、一刻も早く相手の領土に到達し得る巨大ミサイルを手にしたいという超大国同士の、強い欲望と恐怖に突き動かされた激闘であった。この宇宙開発競争には莫大な費用がかけられ、ロケット打上げや有人宇宙飛行の失敗などによって多数の死者が出た。宇宙を目指したこの人類史上最大の試みは、先駆的であると同時に最もリスクの高い挑戦として科学史上に刻まれている。二つの超大国には、それぞれ天才科学者がいた。一人は元ナチ党員でアメリカに投降し、宇宙開発を続けるフォン・ブラウン。もう一人は、スターリンの大粛清によって無実の罪で矯正労働収容所に入れられていたソ連のセルゲイ・コロリョフ。二人の天才が、人類が初めてくぐる宇宙への扉を開いていく。

制作: BBC(2005年)
原題: Space Race


第3回 「有人宇宙飛行」 RACE FOR SURVIVAL

1950年代半ばごろから東西の対立は深まり、米ソの宇宙開発競争も激しさを増していた。1950年代を通じてソ連のコロリョフが一歩リードし、アメリカのフォン・ブラウンは後じんを拝していた。1959年に入ると、米ソは「世界初の有人宇宙飛行」をどちらが先に達成するかを競い合うようになる。それまでソ連にリードを許していたアメリカはNASA(アメリカ航空宇宙局)を設立。「マーキュリー計画」を立て、ソ連を猛追し始める。しかしそれでも先に有人宇宙飛行に成功したのはソ連だった。1961年4月、ボストーク1号でユーリ・ガガーリン少佐が地球を一周し、見事に生還したのである。だがアメリカも負けてはいなかった。一月も経たないうちに、フリーダム7でアラン・シェパード中佐が有人宇宙飛行に成功したのだ。アメリカの新大統領ケネディは、「アメリカは10年以内に月へ行く」と就任演説で高らかに宣言する。一方、東ベルリンには「ベルリンの壁」が作られ、冷戦の激化と共に、核戦争勃発の危機が迫ってきていた……。


第4回 「月面着陸」 RACE FOR THE MOON

アメリカの威信をかけて宇宙開発に取り組むことにしたケネディ大統領の就任により、それまで宇宙開発ではソ連に遅れを取っていたアメリカが、ソ連を猛追し始める。アメリカの宇宙開発を率いるフォン・ブラウンはサターン・ロケットで、コロリョフはN1ロケットで、人類初の宇宙遊泳、有人月周回飛行、そして月面着陸を狙っていた。しかしアメリカ政府とNASAのバックアップを受けることになったフォン・ブラウンとは違い、ソ連の共産党指導部はコロリョフを予算面で必ずしも優遇しなかった。そのためソ連は新しい技術の開発ではなく、すでにある技術のフル活用を強いられた。フォン・ブラウンのサターン・ロケットが打上げに必要な推力を大型エンジン五基で得ていたのに対し、コロリョフのN1ロケットは従来の小型エンジンを24個(後には30個)も使うものだった。しかしそのような苦境にあってなお、コロリョフはさらなる偉業を達成する。1965年3月、レオノフが人類初の宇宙遊泳に成功したのだ。ようやく党指導部から満額ではないものの予算を獲得し、コロリョフはN1ロケットの製造に着手する。彼が月面着陸のために作ったカプセルはソユーズであった。健康を害したコロリョフは1966年1月、この世を去る。20年にわたりその存在が国家機密として伏せられていたコロリョフであったが、ブレジネフにより世界中に名前が明らかにされ、生前の業績を称えられ赤の広場で国葬される。しかしコロリョフを失い、続いてガガーリンをも飛行機事故で失ったソ連の宇宙開発は迷走していく……。一方、フォン・ブラウンはジェミニを開発、続いてアポロ計画の遂行にまい進する。1968年12月、アポロ8号で初の有人月周回飛行に成功。ついにソ連を追い抜いたのである。1969年7月にはアポロ11号が人類初の月面着陸に成功し、星条旗が月面にひるがえった……。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK総合 50min×2 2006-03-18・24・25 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 2か国語





●NHK SPECIAL 「活断層列島」 〜リスクが足元に迫っている〜

最近、地震が頻発している日本列島。その一因になっているのが、地殻の割れ目、活断層だ。11年前、6433人の命を奪った阪神・淡路大震災を引き起こしたのも、野島断層という活断層だった。いま日本には、2000あまりの活断層がある。では、そのリスクは、いったいどこまでわかっているのか。国は10年かけて、全国の主要な98活断層の調査を進めてきた。そこでは、野島断層を上回る規模の活断層や、発生確率の高い活断層があることが報告されている。さらに、最新の学説では、日本は地震の活動期を迎え、活断層のリスクは刻一刻と高まっていることも指摘されている。こうした中、活断層に対する備えは一向に進んでいない。狭い国土しかない日本では、重要な建物が活断層の真上に建っているのが現状だ。対策を迫られた自治体では、わずかながら模索が始まっているが、コスト負担をどうするのか、情報公開はどう進めるのかなど、さまざまな壁につきあたっている。番組では、いまどんな知恵や工夫が求められているのか探りながら、活断層と共生できる暮らしのあり方を考えていく。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK総合 45min 2006-01-17 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo








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