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●出社が楽しい経済学 season 2|第1回 「ロックイン」 〜偶然を運命に変える?〜

◎前編・・・ポイントカードを手ににやにやする小山内。実は、牛丼店のポイントがかなりたまり、あと少しで、価格が1割引きになるエグゼクティブ会員になれるのだ。その様子を見て冷やかす郷田もポイントカード好き。家電量販店やスポーツクラブのカードを小山内に見せびらかす。

◎後編・・・ZENYが手がけている旅館業。修学旅行向けにさまざまな設備を整えることで、かつては人気を集めた。しかし、少子化の影響で経営が悪化。修学旅行客向けというコンセプトを変える必要性を感じているが、なかなか踏み切れないでいる。はたして打開策はあるのか。

◎キーワード・・・人や企業の行動が、何らかの理由によってある方向に固定化していくことがある。これを「ロックイン」という。ドラマの中で、小山内や郷田が、ポイントカードに魅せられ、同じ店ばかり利用してしまうのもロックイン。顧客をロックインさせようとする企業の戦略にまんまとはまっている。一度ロックインが起きると、抜け出すのは難しい。別の状態に変更するための費用、「スイッチングコスト」がかかるためだ。ZENYが経営する旅館は、頼みの修学旅行客が減ったにもかかわらず、従来のコンセプトを変える決断ができない。これまで修学旅行客向けにおこなってきた設備投資が無駄になるなど、多額のスイッチングコストがかかることをおそれているのだ。

吉本佳生、劇団スーパー・エキセントリック・シアター
(original text from NHK site)

ノイズなし/8チャプター
NHK総合 30min 2009-10-08 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第2回 「コミットメント」 〜自分を縛るのがポイント〜

◎前編・・・結婚情報誌を眺めて盛り上がる寂しい男たち、郷田と小山内。過敏に反応する米俵。さらに、課長の知られざる過去が明らかに。そんな中、課長から社長のある決断が伝えられる。なんでも、ライバル社の参入も噂される(本当か!?)漬物ファストフード店事業。全国あますことなく展開するべく、投資金額を10倍にするという。本当に大丈夫か?、自分で自分のクビをしめるだけだと馬鹿にする面々であったが・・・

◎後編・・・妻の誕生日のため(!)に休む課長に代わり、ため息をついているのが下野。問題は漬物ファストフード事業の下請け「中小部産」。ZENY専用の生産ラインまで作り、協力してくれるのだが、価格がやや高めなのだ。それを聞いた郷田は、強気の交渉を提案する。中小部産はZENY専用の生産ラインまで作った以上、こちらの言う通りにするしかないはず、値下げを要求すれば通るはずだと言うのだ。なるほどとうなずく面々であったが・・・

◎キーワード・・・自らの行動を先に約束することで相手の行動を左右し、交渉を有利に進めることができる・それが、「コミットメント」。自らの選択肢を減らすことで、強い交渉力を得ることができる。ドラマの中で、ZENYの社長が“漬物ファストフード事業”の投資金額を10倍にした理由も、このコミットメント。いわば、撤退という選択肢をなくすことで、ライバル社の参入を防ごうとしている。しかし、時に約束が仇となることがある。それが「ホールドアップ」。ZENY専用の生産ラインを設けた中小物産が、ZENYから強く迫られれば値下げに応じざるを得ないのはその一例。いわば、足下を見られた状態である。もっとも、ZENYにしても、ホールドアップに追い込めばいいものではない。ホールドアップのおそれがあると思えば、今後、他社の協力を得るのが難しくなる。安易なホールドアップは仇となる。
(original text from NHK site)

ノイズなし/8チャプター
NHK総合 30min 2009-10-15 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第3回 「ヴェブレン効果」 〜高価格の魔力〜

◎前編・・・オフィスにひとり取り残された居相田係長。そこに不審者が・・・どこかで見たような半ズボンに白シャツ姿の青年。聞けば、彼のふるさと田舎村は、いま戦後最大の不況のまっただ中。「何とか村を救い出す手だてはないのか」。ZENYの面々がひと肌脱ぐ。小山内は、全く買い手がつかない名産品の牛の値上げを提案。郷田先輩たちは、売れなければ値下げ!と馬鹿にするが・・・

◎後編・・・昼休み。旅行雑誌を熱心に読む米俵。そこには、「蕎麦懐石1日1組限定ランチ1万円」の記事が。横からのぞいてびっくりの小山内。一方、郷田先輩は平然としたもの。むしろロマンを感じると力説する。そこに再び、あの田舎村の青年の姿が・・・郷田と小山内の話を聞き、喜び勇んで帰っていく。青年の運命やいかに。

◎キーワード・・・自動車や時計など、同じ機能でもあえて高い価格のモノを選んでしまうことがある。これが「ヴェブレン効果」。その理由は人間の見栄や安心感。価格そのものが満足度に影響を与えるのだ。ドラマの中で、田舎村の名産品である牛を、あえて値上げすることで高級感を出すという小山内のアイデアは、まさにヴェブレン効果を狙ったものである。このように、その商品がもつ機能や品質とは別に生まれる価値のことを「消費の外部性」という。
(例1)ヴェブレン効果: 価格が高いほど満足度がアップする(高級感)
(例2)スノッブ効果: 持っている人が少ないほど満足度がアップする(希少性)
(例3)バンドワゴン効果: 持っている人が多いほど満足度がアップする(流行)
田舎村の窮地を救ったユニーク商品“霜降りキャラメル”。大ヒットした最大の理由は、あえて高級感(ヴェブレン効)や希少性(スノッブ効果)という「消費の外部性」をうまく味方につけたことにあるのだ。
(original text from NHK site)

ノイズなし/8チャプター
NHK総合 30min 2009-10-22 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第4回 「心の会計」 〜カネに色をつけるな!〜

◎前編・・・競馬の予想が的中し、大金をゲットした郷田先輩。気が大きくなり、小山内君にランチをおごるという。もっとも、店はいつものファストフード店。静香さんによると、このファストフード店、キャッシュバックをおこなうらしい。しかし小山内君は、キャッシュバックのことを「面倒なだけで意味がない」と一笑に付すが・・・

◎後編・・・課長の悩みの種は、経営不振にあえぐZENYのとある店舗の件。いま店舗を売却してしまうとこれまでの投資が無駄になるため、思い切った決断ができない。一方、合コンに参加した静香さん。途中まで楽しんだはずなのに、最後にひとこと「食べ過ぎに注意!」といわれただけですっかりご機嫌ななめ。さて・・・

◎キーワード・・・働いて稼いだ1万円は大事に使うのに、ギャンブルで思いがけず手に入れた1万円はつい浪費してしまう。このように、お金の価値は同じであるにもかかわらず、心の中で区別し、使い方を変えてしまうことを「心の会計」という。競馬で思いがけない大金を手にした郷田先輩が、小山内君に珍しくランチをおごる気になったのは、まさに「心の会計」によるものだ。この「心の会計」、実は最近注目を集めている「行動経済学」の法則の一つ。従来の経済学が人間の合理性を前提としてきたのに対し、行動経済学では、人がしばしば「非合理的」な判断を下すことに着目し、それを論理的に説明しようとする。合コンに参加した静香さんが、最後に嫌なことをひとこといわれただけですっかり機嫌が悪くなったのは、行動経済学でいう「ピークエンドの法則」が働いているためだ。この「ピークエンドの法則」とは、人がピーク時と終わりの印象で、全体の印象を決めてしまう傾向のこと。また、課長が経営不振の店舗をなかなか売却できないのは、行動経済学でいう「保有効果」によって説明できる。「保有効果」とは、いったんあるモノを保有すると、その価値を高めに評価してしまい、手放すことによる損失を恐れてしまう傾向のことだ。 <行動経済学、その他の法則> ◎確実性効果・・・0円や0%といった、メリットが確実にあると感じられる極端な表示に対し、心を動かされる傾向。 ◎アンカリング効果・・・たとえば割引セール。基準となる元の価値を示されると、その「差」に目が奪われ、つい「お買い得」だと感じてしまう。 ◎フレーミング効果・・・モノを見る「フレーム」を変えることで、値打ちまで変わるように感じる傾向。
(original text from NHK site)

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NHK総合 30min 2009-11-05 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第5回 「スクリーニング」 〜見知らぬ輩はふるいにかけろ!〜

◎前編・・・大学の後輩がOB訪問でZENYを訪ねてくることになった小山内くん。しかも、後輩は女性(!)。朝からそわそわと落ち着かない。さて、やってきた後輩は・・・厳しい質問を連発。「ZENYで働く特典は?」「面倒なエントリーシートは必要?」 何も言い返せない小山内くんとZENYの面々であった・・・

◎後編・・・「人生とは自分で切り開くもの」と語る小山内くん。後輩の前で仕事ぶりを見せることに。さて、その仕事とは・・・サイコロを振ること。実は、再建中のスーパーの値引き日をこれで決めているのだ・・・。後輩の冷たい視線が小山内くんを突き刺す。

◎キーワード・・・相手をふるいにかけて、情報を引き出す戦略のこと。エントリーシートをあえて面倒にするのは、いい加減な気持ちで応募する人を排除しようという、スクリーニングの一つ。また、スクリーニングは、企業の販売戦略としても利用されている。
(例1)クーポン券: クーポン券を利用するか否かで、高くても買う客と、安くすれば買う客を見分ける。
(例2)バーゲン: バーゲンを待つ客は、価格重視の客。バーゲン前に定価で買うのは、価格より流行重視の客。
(例3)ランダムプライシング: 値引きをする日時を、ランダムに決める。しっかりと価格を調べる、敏感な客だけが値下げされた商品を買うことができる。
この他にも、思わぬところでスクリーニングは利用されている。それは、電気の深夜料金や、平日の限られた時間に使える電車の「時差回数券」。いわゆる、オフピーク料金のことで、混雑緩和の効率的な実現を目指すものだ。
(original text from NHK site)

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NHK総合 30min 2009-11-12 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第6回 「勝者の呪い」 〜勝つは負けるの始まり〜

◎前編・・・「やってしまったあ・・・」ZENYのオフィスに課長の叫びがこだまする。新規事業として、「キッズヘルメット事業」の入札に参加、見事落札したはずの課長に、いったい何が起こったこか・・・

◎後編・・・落札した「キッズヘルメット事業」を事業展開するにあたり、実際の販売を1軒の自転車店に委託することに。そこへ応募してきたのは、一癖も二癖もある自転車店主ばかり。最もやる気のある店主に任せたいのだが・・・

◎キーワード
[勝者の呪い]・・・ファースプライスオークション(下記参照)において、落札者が高すぎる価格で買ってしまったのでは、という疑念に襲われること。そのため、買い手が慎重に入札をおこない、落札金額が低くおさえられることも。買い手にとっても売り手にとっても大問題である。
[ファースプライスオークション]・・・お互いの入札価格がわからない状態で入札。一番高い価格をつけた人が、その金額で落札する。勝者の呪いがつきものである。
[セカンドプライスオークション]・・・お互いの入札価格がわからない状態で入札。一番高い価格をつけた人が、2番目の入札価格で落札する。勝者の呪いの心配がない。経済学者ウィリアム・ヴィックリーが考案したことから、「ヴィックリー・オークション」とも呼ばれている。
なお、代表的なネットオークションで採用されている「自動入札」の仕組みは、一種のセカンドプライスオークションである。
※自動入札: 支払ってもいい上限金額を設定しておけば、その金額までは自動的に入札、せり上げてくれるというもの。
(original text from NHK site)

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NHK総合 30min 2009-11-19 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第7回 「レントシーキング」 〜ムダな争いはやめましょう〜

◎前編・・・部下のやる気をどうやって引き出すか。頭を悩ませていた課長が思いついたのが、職場のマッサージチェア。10分100円で自由に利用できたのだが、それを、毎週、課長が「がんばった!」と認める者だけが利用できる(しかも無料!)とすることでやる気を引き出そうと考えたのだ。果たして、部下たちは・・・。

◎後編・・・バーでくだを巻く小山内くん。そこへ小学校以来のライバルが登場。何でも、勤務先のオーナーにうまく取り入って、給料を大幅にアップしてもらったと言う。負けられない!給料アップの交渉に乗り出す小山内くんだが・・・。

◎キーワード
[レント]・・・もとは、イギリスにおいて、小作人が農園主に納めていた地代のこと。地代をうむ土地は、地代にかかわらず、増えたり減ったりしにあ。これから転じて、みんなが求めても供給量が増えない何かが生み出す報酬や、その価格を経済学ではレントと呼ぶ。政府の規制によって生まれる特権も、一種のレント。
[レントシーキング]・・・レントが人為的に生み出されることがある。典型例が政府の規制(許認可)。この場合、既得権を持つ側はそれを守ろうと陳情や接待を繰り返し、反対に既得権を持たないものは、何とか割り込もうと働きかけをする。これがレントシーキング。社会的には無駄(労力や様々な資源の浪費)でしかないことが多く、レントシーキングが増えると、社会全体の経済効率が低下する。具体的には、社内での上司へのごますり、政治を舞台にしたロビー活動、繰り返される贈賄などがこれに入る。
(original text from NHK site)

ノイズなし/10チャプター
NHK総合 30min 2009-12-03 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)





●出社が楽しい経済学 season 2|第8回 「規模の経済性」 〜大きいことはいいことだ?〜

◎前編・・・「ZENY買収?」。思いもかけないニュースに、ZENYに激震が走る。買収を検討しているのは、M&Aで拡大を続ける太陽光発電パネル製造の大手、サンサン社。「トゥギャザーしようぜ」と持ちかけられたZENYの面々は、「買収してもらえば一流企業の社員になれる」と喜ぶが、その直後にサンサン社社長から衝撃の言葉が・・・。

◎後編・・・サンサン社との厳しい戦いに挑むZENY。そんな中、社長からの指示が。「我が社で手がけている商品を洗い出せ。そこにビジネスチャンスが眠っているはずだ。」ZENYの面々、さっそく会社で眠っている商品をリストアップしてみたが・・・。どれもパッとしないものばかり。ZENYの運命や、いかに!
(original text from NHK site)

ノイズなし/12チャプター
NHK総合 30min 2009-12-10 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)








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