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●食彩浪漫 「人生の旅 支えるスープ」

出演者: 星野知子(女優・エッセイスト)、 木村学&ファビオ・スペルティーノ(イタリア料理店オーナーおよびシェフ)

先ごろ全国紙記者と入籍し、「私にとっての適齢期が50歳だった」との名文句で話題になった女優の星野知子さん。夫妻の縁結びになったのは「旅」。海外特派員経験が豊富な夫、対する星野さんもアマゾンからアイスランドまで、一般の旅行者がなかなか行かないような場所を47か国旅してきた。そもそも30代で経験したニュースキャスターの仕事に疲れ果て、「逃げるように」リポーターとして出かけたアマゾンで、「動物的な本能を取り戻し、素の自分に出会える」旅のだいご味に目覚めてしまったのだという。旅先では何でもおいしく食べてきたという星野さん。現地の人といっしょに煮炊きしていると、言葉はまったく通じなくても心が通じ合うことを感じるという。番組では、旅先で胃が疲れたときに体調を整えるのに役立つスープを披露しながら異文化と出会うことの魅力、また人生という旅で巡り会った伴侶について語る。旅先では、現地の人が食べるものは、何でも食べてきたという星野さん。ときどき、これはちょっとと思われる食材に出会うことも・・・。でも、好奇心おうせいな星野さん。食べてみるといつもおいしいと感じるのだという。理由は、やっぱりその土地に自分がいること。旅先の風景や空気の中で食べると心からおいしいと思えるのだという。
(text from NHK site)

<軽いゴーストあり>
NHK総合 20min 2008-010-03(2008-09-27の教育での再放送) Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声

> GP-1327にもあり





●食彩浪漫 「心やすらぐ京の街・京の味」

出演者: 田畑智子(女優)、安川裕貴子(小料理店店主)

連続テレビ小説「私の青空」のヒロインとしてシングルマザーを熱演してから10年、演技派女優として活躍を続ける田畑智子さん(28)。京都・祇園の実家は江戸時代から続く老舗料理屋で、ものごころついたときから板場に出入りして料理に親しんできた。板長である父の影響で、「この食材とこの食材にこの調味料の組み合わせるとこんな味になるはず」と分析的に考える習慣がつき、料理は大好きだという。役を演じるときも、脚本に書かれていない生い立ちや人間関係、性格などを想像し、その「味わい」を立体的に組み立てていくという田畑さん。番組では、実家に近いおでん屋さんで、最新作の「親子丼風あんかけオムライス」などアイディア料理を披露しながら、祇園という独特の世界に育ち、引っ込み思案だった少女時代、女優を志したきっかけから、芝居のおもしろさ、奥深さにとりつかれるようになった現在に至るまでの歩みを語る。田端さんが最初に料理を作ったのは、中学生のころ、料理人である父親の夜食作りがきっかけだった。自分で作っていると、途中で父がのぞきにきて、「これ入れたほうがおいしいよ。」とか、「こうしたほうがいいよ。」といったアドバイスをくれることが多く、時には、鍋を横取りされてそのまま父が作り上げてしまったこともあったとか。しかし、その父のアドバイス? のおかげで、料理上手になったと感じているそうだ。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK総合 20min 2008-010-24(2008-10-18の教育での再放送) Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声

> GP-1352にもあり





●食彩浪漫 「ようこそ!奇妙で素敵なフルコースへ」 中村紘子

出演者: 中村紘子(ピアニスト)/山田宏巳(イタリア料理)

デビュー46年、世界的なピアニストとして第一線で活躍し続ける中村紘子さんは、客を手料理でもてなすのが至福だという。一度やってみたいのは、演奏旅行でまわった世界各地で食べた強烈な印象の料理を集めたフルコースで開く晩餐会。自宅のサロンで数々の「物語のある料理」を披露しながら、ピアノへのあくなき情熱を語る。中村さんが作るのは、ワルシャワで食べた、赤カブで着色したコンソメスープに耳のような形のラビオリをうかべた「赤ん坊の耳」と、プラハで覚えた鶏の丸焼き「悪魔のささやき」。メニューに「悪魔」とあれば、パプリカをたっぷり使っていた料理である場合が多いなど、世界の食に関するユニークな見解を語る。

自宅にお客様を招いておもてなしをする中村紘子さん。パーティーの達人ぶりは、番組でも十分に見応えがあったと思いますが、実際には番組には収まりきらないほどの徹底しておられました。自宅のお客様専用のサロンには、30年ほど前に買いそろえたという食器セットがドンと並んでいます。その数、50人分。「紙皿じゃ雰囲気が出ないでしょ」とあっさり言われる中村さんですが、食器棚いっぱいに詰まったきれいなお皿は圧巻。まるでレストランに来たような気分でした。パーティーだけでなく、主婦として日々の料理をする中村さんですが、料理に関する悩みもありました。お湯が大敵。洗い物などでお湯を使うと、指先の皮がふやけ筋肉がゆるんでしまうため。繊細なタッチが狂い演奏に影響するのだそうです。洗い物にはゴム手袋が欠かせないとか。中村さんの手が奏でるあの絶妙な音色には、日頃の細心の注意が払われていたのでした。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK総合 20min 2006-04-16 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声

> DR-549にもあり





●食彩浪漫 「洋上料理は冒険の醍醐味」 堀江謙一

出演者: 堀江謙一(海洋冒険家)/荘司索(神戸・フランス料理シェフ)

1962年の「太平洋ひとりぼっち」以来、多くの単独航海を重ねてきた堀江謙一さん。航海中は食が唯一の楽しみであり支えだと、缶詰やレトルト中心の食事を楽しむ工夫を凝らしてきた。番組ではヨットのキッチンを舞台に冒険の食を披露いただく。どんなに海が荒れていても、レンジで火を通し料理したものを食べるという堀江さん。魚の缶詰も必ずあたため、作業に余裕があるときは一滴の醤油をたらす。番組で披露するのは、航海中の一番の御馳走だという「カレー炊き込みご飯」。アルファ化米にレトルトカレー。薬味のらっきょうも一緒に炊き込むのは揺れる船で使う皿数を増やさないための工夫だ。一日の終わりには、好物のビールを飲む。重量制限のため、毎日一本を、時間をかけて飲む。2年後を目標に新たな冒険航海を準備している堀江さん。後半は、航海の食を豊かにしてもらおうと、堀江さんに憧れているという神戸のフランス料理シェフ・荘司索さんが、保存可能な調味料「ディップ」を伝授する。堀江さんの「カレー炊き込みご飯」の味をぐっと変える『インド洋ディップ』は、きゅうりなど野菜にとうがらしをきかせたもの。日本の味が恋しくなったときにと、梅干と塩辛でつくる『太平洋ディップ』、にんにくとアンチョビの『地中海ディップ』は、甲板に飛び込んでくる魚を焼いたときに合いそうな味。次の冒険を豊かに彩ってくれるに違いない。

◎冒険年齢は3けたまで…
撮影は、梅雨の真っ只中。天気予報は雨のはずが当日は晴れてひと安心、スタッフ一同お日様に感謝です。待ち合わせのヨットハーバーに堀江さんは半ズボンにポロシャツで「どうも」とふらり登場。日に焼けひきしまった手足、すばやい身のこなしは、さすが45年にわたって冒険航海を続ける現役ヨットマンと納得しました。料理の撮影が行われたのは堀江さんの練習用マーメイド号。この中で次の航海の構想を練る時が一番楽しいそうです。そのヨットの内部ですが、11年前から乗っていると思えないほど床も壁もぴかぴか。理由は撮影終了後に判明しました。堀江さん、掃除・後始末の手際が見事なんです。ちょっとした隙を見てはささっと鍋や皿を洗い、キッチンを磨き上げる…少し休憩して、あるいは、「後で」片づけよう、ということがないのです。10度にわたる航海中の堀江さんの様子をほうふつとさせました。2年後には波の力で進むエコボートでの挑戦、さらにその3年後の「太平洋単独航海50周年」の節目にはまた別の冒険航海を予定しているという堀江さん。いつまで続ける? との上田アナウンサーの問いに「3ケタの年齢に達するまで」と宣言。冒険について語り続けるその瞳はキラキラと輝き、まるで青い海の光が反射しているようでした。好奇心は瞳を曇らせることがない、まさにその言葉を実感した一日でした。

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番組の案内役〜上田早苗アナウンサーからのメッセージ

●おいしいっ!
この番組を担当するようになって、友人たちから「ねえ、本当はおいしくないときもあるんでしょ?」(ウーン、イジワルう)と、よく聞かれます。料理、食事というのは本当に面白いもので、たとえ手際が悪かろうと、調味料を入れる順番がセオリーと違っていようと、番組で試食したお料理は「おいしい!」のです。なぜなのかなあと考えてみるに、この番組では当然レシピも大切なのですが、その料理に対するゲストの思い出が、これまた大事なのですね。その思い出話は、魔法の調味料。おかあさまの話。子供のころの話。修業中の話。そういったものを、人間は味覚でも感じられるんですね。(かなりヘンな言い方ですが。)
先だっての放送で、天童よしみさんがゲストのとき。野菜がたっぷり入った卵焼きを作ってくださいました。おかあさまがよく作られる天童家の味。ただ、天童さんはお料理をほとんどなさらないのです。カメラが回る本番でのこと。(この番組では、リハーサルは当然ありません。)小さく刻んだ野菜がたっぷり入った卵液を、天童さんが、卵焼き器に全部。本当に全部。一気に流し込まれたのです。その瞬間、スタッフ一同、息を呑みました。「どうなるのだろう」と誰もが思ったのです。が、天童さんは動じず。「あらあ、入れすぎたかしら」とおっしゃりつつも、卵液を絶妙に揺らし、卵焼きの形にしていかれたのです。あんなに火にあたっていると硬くなりそうなものなのに、これがなぜだかそうはならない。お母様の卵焼きを食べて育った天童さんだからこそ、その柔らかさをきちんと形にできたのですね。天童さんを支えたご両親のお話と卵焼きがそろうと、その味は本当に温かく、おいしいものになりました。
それで、話はここからが本題(笑)。次回の堀江謙一さんのお料理。きっと「食彩浪漫」始まって以来のレシピです。でもこれが、堀江さんの冒険談をうかがった後だと「おいしいっ」のですね。みなさんにも、イメージを膨らませて味を想像していただければと思います。で、当然それだけでは終わりません。フレンチの荘司シェフ考案のディップが登場します。堀江さんのお料理が、びっくりの変身。このディップは絶対に自分のものにしようと決意して、ロケを終えました。日持ちもする優れものですよ。 (2006.07.16)
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK総合 20min 2006-07-23 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声

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●食彩浪漫 「奇想天外!“鮒ずし”の快楽」 島田雅彦

出演者: 島田雅彦(作家)/左嵜謙祐(滋賀・鮒ずし屋若主人)

文壇きっての料理通として知られる島田雅彦さん。旅先で宿の台所を借りて地元の素材を料理し、「あっ」と言わせる一品を作ることもたびたびだ。目下魅了されているのは、琵琶湖名物「鮒ずし」。本漬け作業佳境の生産現場を訪ねる旅をする。地元の生活に密着した味をたのしむとともに、「日本のチーズ」とも称される濃厚な臭みと旨みを生かした料理『3種類のコロッケ』『鮒ずしカレー』を創作、その発想の多彩さを披露する。訪ねるのは、琵琶湖北岸、かつて「塩の道」として知られたマキノ街道沿いで七代続く鮒ずしの老舗。7〜8月は、2年間塩漬けした子持ちのフナを水洗いして、炊きたてのご飯とともに再び漬け込む「本漬け」の最盛期だ。夏の暑さと、長年のうちに桶や蔵についたカビが発酵を促すだけに、「桶を変えても場所変えず、場所を変えたら桶変えず」といわれ、生産する一家は昔ながらの製法を大切に守っている。珍味といわれる鮒ずしだが、地元の生活には昔から欠かせないもの。七代目当主の左嵜謙祐さんが「風邪をひいたときには、鮒ずしに白湯を注いで飲む」「寒い夜の外仕事に身体をあたためるには、鮒ずしのお茶漬け」など、生活の知恵がいっぱいの食べ方を語る。島田さんの料理は、世界を旅して覚えた料理法や調味料を応用するもの。普段は使わない飯は「チーズに似ているのだから」とチーズ・コロッケ風に。魚卵の部分は「タラコとじゃがいもを合わせる地中海のタラモサラダにならって」ポテト・コロッケに。また「メコン川の淡水魚で作るマム・カー(身がまるごと入った魚醤の一種)の用いられ方をヒントに」調味料としてカレーに。作家の柔軟な発想と構築力が発揮される。

◎奇想天外にして理路整然!おそるべし、作家の創造力
「テーマは“鮒ずし”」「鮒ずしがチーズに似ていることを考えれば、コロッケやリゾットにしてもいいはず」・・・。島田さんの構想をお聞きしたときの正直な感想は、「???」。「細かいことは当日作りながら考えるので、挽肉、豆腐、じゃがいも、カレー粉・・・等々を用意しておいて下さい」と指定された食材を聞いてさらに「???」。挽肉と鮒ずし? カレーと鮒ずし? スタッフは大いなる不安を抱えつつ、「『文壇一の料理人』と称される島田さんなんだから、きっと大丈夫・・・」と自らに言い聞かせて、撮影に臨みました。厨房で即興的に展開された料理は、鮒ずしの発酵したご飯を調味料がわりに使った『メンチコロッケ』や、鮒ずしと海老でだしをとる『タイ風カレー』など、世界各地の料理術を駆使した独創的なものばかり。味の想像すらできなかった我々も、食べてびっくり!鮒ずしの複雑な旨みが生かされた、絶品ぞろいでした。一見、奇想天外なようでいて、「料理のセオリーからすれば、鮒ずしの高分子アミノ酸は挽肉など他のアミノ酸と合わせることで一層おいしくなるはず」「鮒ずしと同じ淡水魚を発酵させて作るナンプラー(魚醤)は、海老と鮒ずしの橋渡しとなるはず」といった具合に、島田さんの発想は高度な調理理論に裏打ちされていました。奔放なイマジネーションと緻密な計算。料理を通じて、島田さんの創作の秘密を垣間見た? 収録でした。
(text from NHK site)

ノイズなし(軽い音声ノイズあり)
NHK総合 20min 2006-07-31(2006-07-30の再放送) Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声

> HDD-F 0701 にGigaPocketビデオカプセルを残してある





●食彩浪漫 「和ごころを一汁三菜で」

出演者: 桐島ローランド(写真家)/後藤加寿子(料理研究家)

米国人の父と日本人の母の間に生まれ、米国の大学で学んだカメラマン桐島ローランドさん(38)は、今茶道にはまっている。6年前、友人の茶道家にたのまれて、茶会のドキュメント写真を撮影したのが きっかけで お茶と出会い、今では「懐石」まで自分でととのえる茶会を開きたいと考えている。番組では、武者小路千家に生まれた料理研究家、後藤加寿子さんに、もてなしの心を学ぶ。茶の湯の心を家庭料理に生かすには、「季節感」と「出汁」が大切だと主張する後藤さん。 1品目は、味付けした“かます”と栗や里芋など季節の素材を一緒に焼き上げる、 「かますのつま折れ幽庵焼き」、 もうひと品は、豆腐をつぶして枝豆を加えた団子を椀だねにした「御手洗豆腐汁」だ。ローランドさんも 自ら、母・桐島洋子さんが、ホームパーティーの時によく作っていた、「 なすのさっぱり蒸し」 を披露。蒸して冷やしたなすにショウガ、干しエビ、ごま油の合わせ酢をかけた一品。母直伝の味を作りながら、姉たちとの食事をめぐるエピソードを語る。

◎茶道を通じて出会った「新境地」
ファッション写真に興味を抱き、アメリカ・NY大学で写真を学んだローランドさん。しかしNY大学ではドキュメンタリー写真が圧倒的に主流で、ローランドさんは学長に呼び出され転校をアドバイスされるほど異端児扱いだったとか。以来ドキュメンタリーには抵抗感すら抱いていたというローランドさん。ところが皮肉にも? カメラマンとして最初に撮り下ろすことになったのが、「茶会」のドキュメンタリー写真集でした。「お抹茶って、何?」というくらい、茶道には無知だったローランドさん、知人の家元に依頼され気軽に引き受けたものの、撮影するのは実際にお客を招いて行う本物の茶会、テストもやり直しもきかないぶっつけ本番と聞いて、ことの重大性に気づき、焦ったといいます。しかしそこで、茶席に流れる独特の緊張感や濃密なコミュニケーションを目の当たりにし、夢中でシャッターを切り続けました。「ファッション雑誌や広告は、スタジオなどコントロールのきく状況で、女優やモデルといったプロの被写体を撮る。それとは正反対の撮影だったけど、コマーシャルな価値観だけを考えていた今までの仕事とは全く違う、新鮮な達成感がありました」。この撮影をきっかけに自らも茶道を習い始め、茶道を通じて妻の訓子さんと出会うことになったローランドさん。茶道はローランドさんに、カメラマンとしても、一個人としても、新境地を開いてくれたようです。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK総合 20min 2006-09-24 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 解説副音声

> HDD-EにMPEG2映像ファイルを残してある



> 2012年3月のダビング依頼を機にDVD化した







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