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●ETV特集 「アニメーションの昭和史」|第一回 「漫画映画に魅せられた男たち」

約80年前に誕生した日本のアニメーション。貴重な映像や関係者の証言を交えながら、作家・関川夏央がアニメ作家たちの歩みを追う。2回シリーズの1回目。日本のアニメーションの父、政岡憲三は約30本の漫画映画を製作し、独自の作風を確立した。しかし時代は戦争へと突入、アニメは戦争協力を強いられる。一方、童謡アニメ「くもとちゅうりっぷ」ではフィルムの調達にも事欠き、政岡は過労と栄養失調で失明寸前の中完成を見る。そんな政岡の足跡を軸に、戦前のアニメ作家の苦闘をたどる。
(text from NHK site)

<チャプター>
イントロ/進行: 関川夏央/日本初のアニメ/政岡憲三/政岡と仲間たち/市川崑/
漫画映画と戦争/マルチプレーン/「桃太郎の海鷲」/「くもとちゅうりっぷ」/「桃太郎 海の神兵」/戦後日本アニメへ

全体にゴーストあり
NHK教育 45min 1998-11-25 video8-120MP SP AFM Mono
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●ETV特集 「アニメーションの昭和史」|第二回 「ブームはこうして始まった」

日本のアニメーションはいま世界市場から注目をあびている。かつてすべて手作業に支えられていた現場には、次々とコンピューターが導入され、これまでにない映像表現が可能になってきている。発展のきっかけとなったのは昭和33年に公開された「白蛇伝」。その後、テレビという新しいメディアを舞台に、日本のアニメーションは多様な広がりを見せていく。2回目は戦後日本アニメーションの軌跡をたどる。
(text from NHK site)

<チャプター>
イントロ/日本アニメ市場/東映動画設立/「白蛇伝」/ライブアクション/当時のアニメ撮影/
対談: 東洋のディズニー/「鉄腕アトム」/対談: 省力化アニメ/「太陽の王子・ホルスの大冒険」/「宇宙戦艦ヤマト」/対談: 社会現象・産業

全体にゴーストあり
NHK教育 45min 1998-11-26 video8-120MP SP AFM Mono
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> 2012年3月、ダビング依頼によりDVD化した





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> ヤマトはガンダムを超える?劇場とDVD、同時展開の成否  東洋経済オンライン 4月10日〜11日配信

往年の人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメーク作品が映画ビジネスの常識に挑戦している。通常、映画は劇場公開から、DVDやブルーレイなどパッケージソフトとして販売されるまで、半年程度のタイムラグがある。あまり早くソフトを発売すると、映画の観客動員に悪影響を及ぼしかねないためだ。一方、劇場公開の宣伝効果が残っているうちに発売したほうが、ソフトがたくさん売れるという考え方もある。ハリウッド映画などで取られる手法だが、この場合でも劇場公開からソフト発売まで3〜4カ月空ける。しかし、4月7日から第1弾が上映された『宇宙戦艦ヤマト2199』7部作では、劇場での上映とソフト販売、さらに配信(ビデオオンデマンド)の三つを同時に行うのだ。常識破りは同時展開だけではない。『ヤマト2199』はもともと26話分のテレビシリーズとして制作。これを7回に分けて劇場で上映し、テレビ放映はその後となる。つまりテレビシリーズにもかかわらず、テレビ放映を後回しにして劇場上映、ソフト販売、配信を先行させるという点で前代未聞なのだ。「どんな作品でもこのスキームが成立するわけではない。“宇宙戦艦ヤマト”だから可能だった」と、本作のプロデューサーを務めるプロダクションIGの郡司幹雄氏は言う。テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の放映開始は1974年。まだ“アニメ”という呼称は一般的でなく、“テレビマンガ”と呼ばれていた時代に、リアルなSF設定や深いドラマ性などで、ヤマトはそれまでの子ども向け番組とは一線を画する前衛的な作品に仕上がった。だが、同時間帯に人気絶頂の「アルプスの少女ハイジ」が放映されていたため低視聴率に苦しみ、26話で打ち切られた。それでも、西崎義展プロデューサー(故人)の下に才能を持った多数のスタッフが結集し完成させた作品はファンの注目を集め、77年にテレビシリーズを再編集した劇場映画が大ヒット。ヤマトは何度もテレビや映画で続編が作られ、出版、音楽、映像、プラモデル、ゲームなど多方面にビジネス展開された。日本のアニメブームはヤマトから始まったといっても過言ではない。しかし、シリーズ化してビジネスを発展させることはできず、83年の『完結編』以降、長らく新作は作られなかった。一方、ヤマトが開いたアニメビジネスで大成功したのが「機動戦士ガンダム」だ。版権元であるバンダイナムコホールディングスだけで、現在でも年間約400億円を稼ぐ。末端の市場規模では1000億円を超えるといわれる。ヤマトが不幸だったのは西崎氏が代表を務めていた制作会社が97年に破産したこと。そこへ99年以降、「宇宙戦艦ヤマト」の著作者をめぐって西崎氏と「宇宙戦艦ヤマト」の制作に参加していた漫画家、松本零士氏との間で争われた裁判が追い打ちをかけた。最終的に「宇宙戦艦ヤマト」は西崎氏が著作者であり、同氏が著作者人格権を有するということで決着した。

■高価なソフトが売れて劇場にもメリット
近年になって『復活篇』や、“キムタク”主演の実写映画版などが製作され、ヤマトビジネスが再始動した。実写版が老若男女、幅広い層を狙ったものとしたら、今回の『ヤマト2199』は往年のヤマトファンをターゲットに据えている。そもそも新しい物語ではなく、最初のテレビシリーズを現代風にアレンジした“新解釈”版で、基本ストーリーを踏襲しつつ、ファンならニヤリとする細かい設定変更が随所に施されている。「ファンの好評価が世間に広がっていけばよい」と、郡司氏は期待を寄せる。ところで、ソフト販売や配信が同時に行われることで、劇場には悪影響が出ないのだろうか。同作品を上映する松竹では、「同時販売のソフトは劇場に足を運んでもらわないと買えない限定品。一般での販売は上映から1カ月半後なので影響は小さい」(黒田康太アニメ調整室長)と言う。配信に対しても、「劇場の大きなスクリーンと家庭のテレビ画面では比較にならない。むしろ配信やソフトで見てもらって面白いと感じてもらえれば、次回作以降、劇場に足を運んでもらえる」と、むしろプラス要因ととらえる。劇場限定の高価なソフトが売れれば劇場の収入も増える。もちろん、リスク管理も行っている。むやみに上映館を増やさず、当面は全国10館に限定した。上映期間も2週間と決めている。70〜80年代に人気を博したヤマトの中核ファン層は40代以上とみられる。自由に使えるおカネは若年層よりも多い。このため、劇場に足を運んでもらい、しかも趣向を凝らした限定版ソフトを同時に買ってもらうというスキームが成立する。ファン心理を巧みに突いたこのマーケティング戦略には前例がある。ほかならぬガンダムである。実は、『ヤマト2199』の制作にはバンダイビジュアルが名を連ねる。同社はガンダムシリーズの『機動戦士ガンダムUC』で劇場公開、ソフト販売、配信を同時展開し、成功を収めた実績がある。「劇場公開とソフト販売を同時にやりたいとずっと考えていた」と言うのは、ガンダムシリーズを制作するアニメ会社・サンライズの宮河恭夫専務。お台場のガンダム立像の仕掛け人としても知られる宮河氏は「映画は見終わった後がいちばん印象に残る。いい作品なら、ぜひソフトを買って手元に残しておきたいと思うはず」。前例のない宮河氏の提案に誰もが反対した。が、フタを開けてみれば、ソフトは1本当たり20万本、プラモデルやキャラクターグッズも売れる大成功となった。この方程式が当てはまる存在としてヤマトに白羽の矢が立った。「認知度の低い作品で同時展開は難しいが、ヤマトの認知度ならイケる」(バンダイビジュアルの藤澤宣彦氏)。

■ソフトが売れない時代 “お祭り”で認知度UP
アニメビジネスで新たな試みが行われるのには理由がある。アニメのソフトには、テレビや劇場作品だけでなく、ソフト販売を主目的に作られたOVA(オリジナルビデオアニメーション)もある。内容は買ってみないとわからないが、従来は原作や監督、キャラクターデザイナーに知名度があれば、それなりの本数が売れた。ガンダムでも過去、OVAの人気シリーズがいくつも生まれた。だが、全般的にOVAが売れなくなってきた。内容を見ずに“ジャケット買い”をしてもらえる時代ではなくなってしまったのだ。テレビアニメやアニメ映画のソフトも以前ほど売れなくなっている。劇場公開から一定期間を置いてソフト化するこれまでの常識に安住している余裕がなくなったのだ。ゼロベースで考えた場合、劇場公開と限定版ソフト、配信を同時展開することで、ファンの間に“お祭り”を作り出す手法が出てきたのは、ある意味で必然といえる。38年前のヤマトがアニメブームの嚆矢だとしたら、ヤマトに学び大きく花開いたのがガンダムである。そして今度は、ヤマトがガンダムに学び、映像マーケティングの常識を変えようとしている。映像ビジネスの本場、ハリウッドでもソフト販売の落ち込みに苦しんでいる。ヤマトの試みが成功すれば、このスキームが世界に広がるかもしれない。(大坂直樹=週刊東洋経済2012年3月31日号|記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。)

表1|ヤマトとガンダムがアニメビジネスを育てた 表2|キャラクター別の売上高

図1|アニメのコンテンツ展開の仕組み

図表: 東洋経済オンラインより
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/25adc519f41070919173c49e5d60b869#img01







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