Polygon

[ DR-2232 ] 詳細    |リストページM5へ| |このページを閉じる|





●NHK SPECIAL 「マネー革命」

◎第1回 「1日で50億円失った男 〜ある投機家の栄光と挫折〜」
わずか1日で50億円もの大金を失って破産した米国の大物投機家に密着取材。当時の世界経済大激動の主要因とされながら、それまでベールに包まれてきた「ヘッジ・ファンド」の実像とは?

◎第2回 「世界は利息に飢えている」
地球上を縦横に結ぶコンピューターネットワークを駆使して、年間40%という驚異の利回りを出し続ける巨大ヘッジファンド。何億円にも上る富をほんの数秒で稼ぐ投機のプロたち。金融界の大物たちの素顔と手法に迫る。
(text from NHK site)

企画・編集: 相田洋 Yutaka Aida

NHK総合 75min×2 1998-11-23・29
Copy from video8 tape (VD-410, 411 SP AFM Stereo) by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo

> このディスクは、DR-190を 2017年1月に Dolby Digital化&チャプター付加&音量200%化したもの。
> 未整理 EL-1200に、NHK SPECIAL 「マネー資本主義」 全5回 2009年4月〜 あり



> ソロス氏が大損1100億円=「トランプ相場」で痛手―米紙 時事通信 2017年1月13日配信
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は12日、米著名投資家ジョージ・ソロス氏(86)が、昨年11月の米大統領選でトランプ氏が勝利して以降、大方の予想に反して大幅な株高となったことで10億ドル(約1100億円)近い損失を出したと報じた。同紙によれば、ソロス氏は大統領選後に株価が下落すると予想して投資戦略を立てた。だが、実際にはトランプ氏の経済政策に対する期待感から連日株価が高騰する「トランプ相場」が進行。昨年末までに多くの投資をやめたが、損失が膨らんだという。




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−▼2017-01-13に検索で発見したページから
なつかしの番組|あの番組に、こんなエピソードがあったとは!
http://www.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=special004

◎番組概要
NHKスペシャル『マネー革命』は、アメリカのヘッジファンドと呼ばれる金融業界の裏側に迫った、1998(平成10)年放送、4回シリーズのドキュメンタリー番組。時代は、投機のプロたちがコンピューターネットワークで世界を結び、ノーベル賞受賞者による金融工学を駆使して莫大な利益を上げる一方で、世界の金融は混乱し、ロシアや東南アジアの国々に深刻な財政危機をもたらしていた頃。今回は、とかく難解な最先端の金融の世界を、番組の制作者たちがどう取材し、どう伝えたのかをお話ししよう。

◎担当ディレクター自ら語る
NHKスペシャル『マネー革命』は、難しいテーマをわかりやすく伝えるため、あるユニークな進行スタイルが採られた。それは、制作担当の相田洋(ゆたか)ディレクターが、向かい合って座るアナウンサーを相手に、取材の裏話や逸話、エピソードの数々を、映像を交えて講談調に語りかける独特のもの。かつて相田ディレクターが制作して大ヒットしたNHKスペシャル『電子立国 日本の自叙伝』(1991年・6回シリーズ)、NHKスペシャル『新・電子立国』(1995〜96年・6回シリーズ)と同じものだった。前2作の三宅民夫アナウンサーに対して、『マネー革命』では葛西聖司アナウンサーが聞き役を務めた。実は、この進行スタイルの源は、NHK衛星放送の試験放送中の番組に遡る。1987年、総合テレビで放送されたNHK特集『自動車』。4回シリーズの放送時間の合計が3時間30分に対し、相田ディレクターら制作スタッフが実際に取材した映像素材は500時間にものぼった。この500時間の素材を活用して、担当ディレクター自身が取材秘話を語るという企画が当時、放送枠を埋めるのに窮していた衛星放送で採択され、『自動車 〜日米 世紀の攻防〜』というタイトルの特集番組10回シリーズ(放送時間は、54〜99分と各回まちまち)で放送された(このときの聞き役は松平定知アナウンサーだった)。このスタイルが視聴者から大反響を呼んだ。「日頃テレビで見ている情報なんて現実のごく一部だと改めて思った」「ディレクターとアナウンサーの本音が聴けて、総合テレビより数段面白かった」などの意見が寄せられたのだ。かくして、この演出スタイルがNHKスペシャル『電子立国 日本の自叙伝』『新・電子立国』、そして『マネー革命』に引き継がれることになった。

◎素人制作集団の七転八倒の取材
『マネー革命』では相田洋のほか5人のディレクターが担当した。それまで歴史番組や朝の生活情報番組を制作してきたが、みんな金融に全く縁がなかった。制作スタッフはまず本集めに奔走。スタッフルームに500冊もの本が積み上がった。さらに、金融を題材にした映画を見て楽しみながら知識を得ていった。その中には、株式市場や先物取引に関係ある映画として、『エデンの東』(ジェームス・ディーン演じる主人公が豆の先物取引で儲けるシーンが出てくる)から『男はつらいよ 〜第34作 寅次郎真実一路』(寅さんが酒場で知り合った証券会社の社員を訪ねるシーンが出てくる)まであった。同時に大学の教授や外国為替ディーラーなど専門家に会って、なかなか理解できない話を聞く日々が続いたという。金融用語の「裁定取引」という言葉について、「裁判所の決定にしたがった取引ですか?」といった落語もどきの珍問答の連続だったという(正しい意味は、「同じ金融商品が別の市場で異なる価格で取り引きされている時、割安な市場で買って割高な市場で売ることで利ザヤを稼ぐこと」)。

◎突撃取材で特ダネをつかむ
1年にわたる取材・制作期間中、制作スタッフは数々の特ダネをつかんだ。中でも、ビクター・ニーダーホッファーという天才投機家へのインタビュー成功は、世界中を驚かせた。彼は1997年10月のニューヨーク株式市場大暴落のため、たった1日で50億円もの損失を出し破産。150社以上のマスコミから取材申し込みが殺到していたものの、それまで一切応じていなかったからだ。実はこのスクープインタビューは、偶然と突撃取材の賜物だった。取材クルーは最大手ヘッジファンドの取材で、まだ撮影許可が取れない中、せめて建物外観だけでも撮影しようとコネチカット州に飛んだ。ところが、この会社は別の場所に移転しており、撮影はまったくの空振り。途方に暮れるスタッフの1人が地図を見ると、同じく取材申請をしたものの2か月以上返事がないあの破産投機家・ニーダーホッファーの自宅が近くにあることに気付いた。とりあえず場所の確認のためと、自宅前まで行った取材クルーは、ダメもとでインターフォンを押してみた。アメリカでは住居不法侵入罪で訴えられることがあるので、アポ無しはめったにない。ところがニーダーホッファーはクルーを敷地内に招き入れ、1週間後、インタビュー撮影に応じたのだ。世界中でたった1社、特ダネを掴んだ瞬間だった。

−−−−−−−−−−−−−−
この番組が放送された1998年から10年あまりたった2009年。当時、金融界混乱の元凶とされたヘッジファンド。そのヘッジファンドを産み出したアメリカの投資銀行が、今度は世界金融危機の元凶とされるサブプライム・ローン問題を引き起こし、消滅の危機に直面した。金融危機はなぜ起きたのか? 巨大マネーはどのように膨張していったのか? NHKスペシャルでは、2009年4月から『マネー資本主義』5回シリーズを放送。第1回のタイトルは「“暴走”はなぜ止められなかったのか 〜アメリカ投資銀行の興亡〜」だ。投資銀行を破綻にまで追い込んだ真相に迫る取材成果を是非見て欲しい。
(original text from NHK site)







ページ先頭へ