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●新日曜美術館 「絵筆とワイン、そして誇り」 〜グルジアの愛した画家ピロスマニ〜

去年、領土問題でロシアと対立、深刻な状況が伝えられたグルジア。そのグルジアの人々に愛されている国民的画家がいる。ニコ・ピロスマニ(1862-1918)。東部の農村出身で、8歳で家族を亡くし首都トビリシに出た後、独学で絵を始めた。放浪しながら一杯のワインとひきかえに市井の人たちや動物を描き続け、孤独のうちに亡くなった。どうして、その作品は、人々をひきつけてやまないのか?グルジアは、ビザンツ帝国、オスマン帝国、ペルシャなどに次々と支配され、20世紀初めに、ソビエト連邦に組み込まれた。独立を果たしたのが、1991年。グルジア人によれば、どんなに他国に支配されようとも、大切にし続けてきたことが、ピロスマニの絵には描かれているという。祝宴で民族衣装の男たちが杯をかかげる姿は、ともに語らい飲み交わすことで友愛を深めるグルジアの日常そのもの。人物画には、ひたむきに生きる人たちの誇りが表されているという。人物や光景を大胆に心おもむくままに表現し、“人々が胸を張って生きる”姿に自分を重ねながら、貧困の中、ひたすら描いていたというピロスマニの人生をたどり、その魅力をひもといていく。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-01-25 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->E 0010





●新日曜美術館 「カメラが私の日記帳」 写真家・飛彈野数右衛門

大雪山ろくの豊かな水に恵まれた北海道上川郡・東川町。町の長老、飛彈野数右衛門、享年94(2008年12月30日逝去)は、自宅に400台のカメラをコレクトし、町では無類の写真愛好家として知られていた。 飛彈野は東川に生まれ、役場に44年勤め、退職後も町内のさまざまな風景や人々の暮らしをありのままに記録し、撮った写真は必ず相手に贈った。14歳で初めてガラス乾板のカメラを手にしてから80年間、日記のように記録され続けた飛彈野の写真群は、いつしか分厚い“町のアルバム”となっていった。 農家や職人たちの手仕事の記録、町の産業の移り変わり、今は失われた電気軌道、結婚式や葬式、洪水や豪雪などの災害、出征兵士の家族との別れ、なにげない家族のスナップ写真・・・そこには、一つの町の昭和の歴史そのものが濃密に写し出されている。写真家の立木義浩は、その作為のない写真、そして膨大な時間が凝縮された記録性の重みに圧倒され、町の人に磨かれていったけうな写真家だ、と語る。 番組では、飛彈野の残した“アルバム”を、町の人々とともにめくりながら、一流のプロの写真家をも脱帽させてしまう、飛彈野の写真の神髄に迫る。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-02-08 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->C 0154







−−−新年度から名称を元に戻した−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


●日曜美術館 「だまされて “見える” 錯視芸術の快楽」

鑑賞者の目をあざむくさまざまな技を用いて作られる「だまし絵」。古今東西のだまし絵が一堂に会する展覧会が開かれるのを機に、驚きと“見る”快楽に満ちたその魅力を探ります。古来、芸術家たちは、あの手この手を駆使して、数々のだまし絵を生み出してきました。宮廷画家アルチンボルドは、果物や野菜が寄せ集まって人の姿になる「ダブルイメージ」と呼ばれるだまし絵を、皇帝にささげました。16世紀ドイツの画家シェーンは、絵を斜めから見て初めて何が描かれているかわかる「アナモルフォーズ(ひずみ絵)」に、当時の世相への風刺を潜ませました。そして、17世紀に活躍したヘイスブレヒツは、まるで実物がそこにあるかのように描く「トロンプルイユ」という手法を追求し、謎めいた作品を残しました。見る人は、頭を柔らかくし、目をこらして初めて、秘められた真のメッセージを発見することができます。そして、だまされ、驚いたとき、自分たちが見ている現実がけっして一つではなく、見方によっては、がらりと違う風景が立ち現れるのだということに気づかされるのです。自分の目が見ているものを疑う、そこに新たな発見があることを、だまし絵は語りかけてきます。番組には、日本初公開のアルチンボルドの傑作など、だまし絵の名品が続々と登場。スタジオにも作品を持ち込んで、ゲストの皆さんとともに、楽しみながら目が覚める快感をお伝えします。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-05-17 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->F0225





●日曜美術館 「建物の品格」 〜建築家ヴォーリズの“愛される洋館”〜

明治から大正、昭和にかけて、日本全国に1000を超える洋館を建てたウィリアム・メレル・ヴォーリズ。1880年アメリカに生まれ、24歳のときに来日。以後1964年に亡くなるまで日本で過ごした。ヴォーリズは建築の専門教育を受けていないいわばアマチュアの建築家。にもかかわらず、数多くの建築を手がけ、しかも今なお残されている建物が多く、「日本で最も愛される洋館」を作ったといわれる。それはなぜか。ヴォーリズは、明治38年、キリスト教伝道のため、英語教師として現在の滋賀県近江八幡市にある商業学校に赴任。ところが熱心な伝道活動が仏教徒の多い地元の人々の反発を招き、二年で職を解かれてしまう。そしてこのことが失意の彼の運命を変える。学生時代の夢だった建築家の道へと進ませるのだ。明治41年に建築事務所を開設。近江八幡を拠点に建物に対する理想を次々に形にしていく。家族の健康を守り、人が集い、憩うための優しい住宅。患者への愛にあふれた療養施設。学生に美の観念をはぐくもうとする学び舎。それらはみなヴォーリズの信仰そのものでもあった。ヴォーリズは太平洋戦争中も帰国せず、日本に帰化している。日本名は米来留(めれる)、「アメリカより来りて日本に留まる」という意味だ。生涯キリスト教伝道の志を失うことなく、数々の傑作建築を残したヴォーリズの清廉な生涯を紹介する。 出演: 隈研吾さん(建築家・東京大学教授)
(text from NHK site)

<軽いゴーストあり>
NHK教育 45min 2009-05-24 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「黒い線の行方 ベルナール・ビュフェ」

戦後フランスで活躍した画家ベルナール・ビュフェ(1928-1999)。鋭くとげとげしい黒い線と、モノトーンに近い少ない色数で表された作品は、第二次世界大戦後の荒廃した時代の気配をみごとにとらえたと絶賛され、ビュフェは1940年代末に、「時代の証人画家」として一躍脚光を浴びた。しかし、やがて世の評価と自分が描きたいものとのズレにビュフェは苦悩する。本当に表現したかったのは、時代の空気ではなく、みずからが抱える、どうしようもなく深い孤独だった。少年時代に強いられたナチス占領下での貧しく抑圧的な生活、最愛の母の死、たった一人、描くことだけを希望としていた青年時代、結婚後も人との交わりをさけるかのように黙々と絵に向き合った日々・・。晩年、病気を患い、筆を持つことも不自由だったビュフェが最後の題材に選んだのはガイコツだった。それは、太く黒い輪郭線で表されながら、胸には真っ赤な心臓、見開いた瞳が描きこまれていて、まるで生と死が同居するかのよう。もがき苦しんだ孤独の果てに画家がたどりついた境地は、どのようなものだったのか? 番組では、夫人アナベルが残した貴重な証言などを手がかりに、切りさくような黒い線をたどりながら、ビュフェの胸の内に迫っていく。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-06-07 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「ロダン 新たな生命の探求者」

“近代彫刻の父”と呼ばれるオーギュスト・ロダン(1840-1917)。作品からは、圧倒的な生命力があふれだしている。それは一体どこからくるのか? 最新の調査研究から秘密に迫る。代表作「洗礼者ヨハネ」を解剖学の見地から計測、分析したところ、体の前でVの字に屈折している腕が異常に長く(のばすとヒザまである、人間ではありえない)、左足が右足より長く作られていたことが分かった。あえてデフォルメすることで、手や足が動いて見えるかのような表現を生み出していた。さらに、ロダン作品「ガラテア」と、弟子で愛人だったカミーユ・クローデルの作品「束を背負った若い娘」を三次元デジタル映像化、徹底比較を試みた。ロダンがカミーユを真似たのではないかともいわれる二つである。全体のフォルムは、明らかにロダンがカミーユを写していたと考えられた。その一方で、足の表現は、ロダンにしか見られないものだった。弟子の作風をどん欲に取り込むことで、ロダンは大胆なエロスという新たな生命感に挑戦していた。こうしたロダンの芸術は、30年以上にわたって作り続けられ未完成に終わった傑作「地獄の門」に結実する。そこには、苦悩の中で、いのちの力をふりしぼる人間の数々の姿がうごめいている。カミーユとの恋愛、裏切り。ロダン彫刻には、すべての経験を飲み込み、新たな創造を探求することだけを考えた執念が込められていることを、明らかにしていく。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-06-14 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「私は自然になりたい 画家・犬塚勉」

何気ない草むら、石だらけの尾根、風雪にさらされたブナの幹。そこにひそむ自然の息吹を、全身全霊で感じとって絵にしたい一心で、山に登り続けた画家がいる。犬塚勉(いぬづかつとむ1949-1988)。奥多摩に住み、小学校や中学校の美術教師をつとめながら、学校の美術準備室をアトリエに作品を描き続けた。去年、没後20年を機に何度か展覧会が開かれて以来、静かな話題を呼んでいる。その特徴は、写真と見まごうほどのリアリズム。しかし、あまりにも精ちな筆づかいで表現された細部からは、写実を突き破らんばかりの思いが伝わってくる。犬塚は、厳しいランニングを日課にし、自然食に切り替え、身も心も鍛え抜いた飾り気のない人間になって、ようやく草や木が描けると考えていた。自然と一体となったときに初めて感じられる命をとらえようと、何十回も登山や沢登りを繰り返して自らを突きつめた。そして1988年9月。「水が描けない、もう一度水を見てくる」と言い残して谷川岳で遭難、帰らぬ人となった。38歳だった。高度経済成長、バブルの時代に、「おれは、一本のブナの木であり、一つの石である」と記した犬塚が、自然に込めたものとは何だったのか。残された制作ノートや妻・陽子さんの話などを手がかりに、その思いに迫る。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-07-05 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「この人が語る 私の愛する画家|村薫 私とマーク・ロスコ」

作家 村薫。「マークスの山」(直木賞受賞)「レディ・ジョーカー」などミステリ−の傑作で多くのファンを持つ。近年、大きく作風を変え「晴子情歌」「新リア王」などの作品では戦前戦後の何代にもわたる家族の物語を日本近現代史への深い洞察とともに描き、新境地を切り開いた。これまで美術について語ったことのない村薫がアメリカ現代美術の巨匠マーク・ロスコ(1903〜1970)を語る。亡命ユダヤ人だったロスコはニューヨークで画家の道を歩み始め、前衛的な仲間たちとシュルレアリスム風の絵画などさまざまな表現を模索していた。第二次大戦後、ロスコはついに 線も形も捨て去って色だけの絵画に到達する。巨大な画面に赤や褐色などの少数の色が塗られただけの「ロスコ・スタイル」と呼ばれる作品たち。一切の「意味」がはぎとられ、一目みただけでは「何だこれは」と言うしかない不思議な世界である。村の最新作「太陽を曳く馬」に登場する画家はみずからの住まいの壁を赤一色に塗り込める。そして彼はその作業の中で不可解な殺人を犯す。人はなぜ描き、なぜ殺すのか。難解で答えのない問いに挑む村薫。ロスコ晩年の「黒い絵」の前で「こんな小説が書きたい」と村は語った。「何も意味せず、何かの図形でもない純粋抽象」であるロスコの絵画に寄せる村の深い共感は作家としての創作のモチーフと重なってくる。「意味」から自由になること。ではなぜロスコの「よくわからない」絵画に人々はひかれるのか。姜尚中はロスコの前で自我がなくなっていくという。番組は村薫と姜尚中の美術をめぐる思索トークである。(「太陽を曳く馬」朗読は俳優大杉漣)
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-07-19 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「風吹く荒野で笑っていたい やなぎみわ 成熟する女性像」

美術作家やなぎみわさんは、現在イタリアで開催中の第53回ベネチア・ビエンナーレの日本代表として、今年いちばん注目されるアーティストです。今回、出品作として発表したのは、高さ4メートルに達する、巨大な女性の肖像写真です。5人の女性がそれぞれに風の吹く荒野に立つ姿を表しました。やなぎさんはこれまで、みずからの体験や心の動きを掘り下げ、女性への共感を込めた作品を作りつづけてきました。代表作「マイ・グランドマザーズ」では、若い女性が想像する50年後をビジュアル化し、さまざまな理想のおばあさんを生み出しています。世界中の童話や小説をもとにした「フェアリーテール」では、少女の体を借りて、老いと若さが、一人の女性のなかでさえ、こともなく入れ替わるものであることをあらわにしました。そんなやなぎさんの最新作「Windswept Women」。「風に吹かれる女たち」と題したこの作品に、やなぎさんは初めて、自分と同年代の女性のリアルな存在感を込めました。「誰だって、風に吹かれて立っているでしょう」とやなぎさん。その女性たちは、強い風にも後ずさりすることなく、どこか楽しげでさえあります。ベネチアに向けた創作と同時に、一年半前に誕生したわが子と向き合う日々。「こんなに忙しいのは人生初」と笑うやなぎさんが、最新作に込めた思いを見つめます。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-07-26 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「緑とおにぎりとアートの里 越後妻有の10年」

新潟県南部、越後妻有で3年に一度、大地の芸術祭が開かれるようになって10年。この夏で4回目を迎える。350点以上のアート作品が、東京23区を上回る広大な地域一帯を彩る現代アートの祭典は、有数の豪雪地帯で知られ、過疎高齢化が進むこの地に着実に根づこうとしている。今回特に力を入れているのは廃校を活用するプロジェクト。絵本作家の田島征三が、最後の在校生だった子どもたちから聞いた学校の思い出を元に、流木や木の実を使って、学校全体に物語を展開する。規模が大きい分、作業には集落の人々の協力が欠かせなかった。当初、芸術祭を人ごとのように思っていた地元の人々は、しだいに手を貸すようになった。自分たちの土地と向き合い、無心に制作するアーティストの姿勢が、地域の人たちの心を動かし、共に作るスタイルを築いたのだ。アートによって始まった都会と田舎、お年寄りと若者といった異質な存在同志のコミュニケ−ションが、過疎化が進む越後妻有に活気をもたらしている。ユニークな作品と共に、この10年で、アートを介してどのように人々がつながっていくようになったのか、自然と人とアートが循環することでうまれる“不思議な力”を体感する。 出演: 北川フラムさん(越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター)

越後妻有アートトリエンナーレ2009

(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-08-30(2009-08-23の再放送)
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●日曜美術館 「メダカの目 横尾忠則」

目的もなくただただ泳ぎ続けるメダカ・・・その姿を飽きずに眺めている画家がいる。横尾忠則。絵画、デザイン、映画、演劇、文学、ジャンルの枠を超えて、半世紀に渡り時代をリードしてきた。「主題を持たない」「様式を持たない」。その自由な創作スタイルは、一人の人間が描いたとは思えないほど多様な表現を生み出してきた。「自分の作品はすべて未完である」と語る横尾さんは絵を完成させることにさえこだわらない。日常にあふれる街角の風景を描いた連作「Y字路」。同様のモチーフを繰り返し描きながら、絵を描く行為そのものに没頭していく。自我をなくしていくことが、自由な表現につながると、横尾さんは考えている。今年73歳を迎え、横尾さんは少しずつ「こども」のころの感覚に戻りつつあるといいる。「こどもの五感でモノを見たい」今、横尾さんのまなざしは日々の暮らしに向けられている。近所の川に住む生き物や飼っているメダカ。自由気ままに泳ぐメダカの姿は横尾さんの理想の姿なのかもしれない。横尾さんには今、夢中になって描いているモチーフがある。“水”。横尾さんは子どもが遊ぶように、無我夢中に筆を走らせる。キャンバスに赤く渦巻く“水”の波紋からは生命の鼓動のような力強さが感じられる。自我をなくし、子どもの目を持った画家はどこへ向かうのか? 自由自在に生きようとする画家・横尾忠則の現在を見つめる。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-10-11 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 アートシーン 「ミューズの微笑み短編|笠間日動美術館」

アートシーン特別編。茨城県の笠間日動美術館。一人の画商が生涯をかけて集めた、
世界でここだけの300枚のパレットコレクションから、画家の魂と人生がにじみ出る。
(text from NHK site)

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NHK教育 15min 2009-10-25 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「夢と現(うつつ)をつなぐ色 絵巻“春日権現験記絵”」

数万点に及ぶ皇室コレクションから選りすぐりの名品が一堂に会する「皇室の名宝」展。 そこで、700年前の人々の暮らしを生き生きと伝える、知られざる絵巻の傑作が公開される。 「春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)」。1309年、鎌倉時代末期に、春日大社に 奉納するために、宮廷絵師の高階隆兼(たかしなたかかね)によって描かれた全20巻の絵巻である。神がひき起こす不思議な出来事の数々が、ショートストーリー仕立ての57の物語で表されている。明治時代になって、皇室に献上された。絵巻には、色鮮やかで驚くほど細密な描写が次々と出てくる。食事どきに飲み過ぎてしまった大工の酔った表情。深夜に灯明の油をねらうネズミのずるがしこそうな顔つき。犬から飛び跳ねる5匹のノミ。宮内庁の調査では、肉眼では見えない部分にまで、細かく色を使い分けていることが明らかになった。なぜ、そこまで色彩豊かに繊細に描かれたのか? 手がかりの一つは、夢の場面が多く登場することにある。ストーリーの主人公の男が眠っている、壁一枚へだてたところには、男の夢の中の出来事が、まるで実際に起きているかのように繰り広げられている。鎌倉時代の人々にとって、神仏のお告げである夢は、 現実と同じ重みを持っていた。色も細やかさも、夢に現実と同じリアリティを持たせる ための描写だったと考えられる。最新の研究をふまえながら、この絵巻に込められた人々の思いを探る。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-11-08 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「ぜいたく?素朴?ポンペイの暮らし方」

ヴェスビオ火山の噴火で一瞬にして埋もれ、2000年前の町がタイムカプセルのように残されたイタリア南部の町ポンペイ。18世紀に発見され今も発掘が続くが、次々に明らかになる豊かな生活の有様は、古代ローマ帝国に関する“常識”を大きく変えてきた。石で舗装され、車道と歩道に分けられた街路。立ち並ぶ商店。2万人規模の円形闘技場。何種類もの風呂はもちろん、運動場まで備える公衆浴場。中でも世界を驚かせたのが、家々の壁を彩る鮮やかな壁画だった。20もの部屋をもつ大邸宅から、一間きりの店舗兼住宅まで、あらゆる壁という壁が鮮やかなフレスコ画で飾られていたのだ。神話や物語を描いたもの、狭い部屋を別の空間に変えてしまうような精巧な「だまし絵」。
壁画は、ポンペイ市民ひとりひとりの充実した暮らしを思わせる一方で、彼らが自然に対する畏怖(いふ)を忘れなかったことも物語っている。「黄金の腕輪の家」の食堂壁の庭園画は、描かれた植物それぞれに“豊穣”“不老”などの意味が込められている。各家庭には神棚がしつらえられ、土着の神が描かれ祀られている。番組では、ポンペイの壁画をたどり、繁栄の極みにありながら自然への敬意を忘れなかった古代ローマ市民のバランスのとれた精神生活に迫る。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-11-15 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1) --->EL1200





●日曜美術館 「根津美術館の至宝」 〜救われた日本美術〜

東京・青山の根津美術館は、国宝7件、重要文化財87件を含むおよそ7000件の名品を所蔵する。多くのファンを持つ国内屈指の私立美術館が、3年半にわたる工事を経て、この秋、リニューアルオープンした。コレクションは、平安から室町を中心とする500件もの仏教美術を始め、足利義満伝来の品で東山御物の牧谿(もっけい)の「漁村夕照図」(国宝・南宋時代)、神品(しんぴん)とたたえられる「那智瀧図」(国宝・鎌倉時代)、そして近世絵画の最高傑作・尾形光琳「燕子花図屏風」(国宝)や円山応挙の軽妙洒脱(しゃだつ)な優品「藤花図屏風」(重要文化財)など、美術の教科書に欠かせないような作品ばかり。さらに世界屈指の中国古代の青銅器コレクションも彩りを加える。この奇跡的なコレクションの大半は、根津嘉一郎(1860-1940)が一代で成したものである。甲州出身の嘉一郎は、東京に出て、東武鉄道など多くの鉄道会社の経営に携わり、「鉄道王」と呼ばれた。この徹底的に合理的な実業家が、一方で、名品が市場に出ると聞くや、周囲が驚くほどの高額で手中におさめた。いったいなぜなのか? 嘉一郎が本格的に収集に乗り出した当時は旧大名家や富豪たちが先祖伝来の家宝・名品を続々と売り立てに出し始め、非常に安く売買されていたため、名品の多くが海外のコレクターの手に渡っていった時期であった。嘉一郎はそれを阻止し、国内に名品をとどめおこうとしたのである。また一方でアメリカ視察がきっかけとなり、「公共」のための事業、社会への文化的な貢献にも意を用いるようになる。それに伴い収集は個人の趣味をこえて、より幅広いものとなっていった。そして遺言により美術品を子孫にではなく、財団に譲渡し、美術館が誕生したのであった。伝統と現代が調和する新展示棟を設計者である隈研吾さんの案内によって紹介。さらに根津嘉一郎の美にかけた生涯をたどりながら、根津美術館が誇る至宝の数々をたんのうする。
(text from NHK site)

ノイズなし
NHK教育 45min 2009-12-06 Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200





●日曜美術館 「


(text from NHK site)

ノイズなし??
NHK教育 45min 2009-12- Air check by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo --->EL1200








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