VD-025

SP
45min
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NHK総合



プロジェクトX

(71) 「謎のマスク 三億円犯人を追え」 〜鑑識課指紋係・執念の大捜査〜

警察の信頼を揺るがせた東芝府中三億円強奪事件。
それから18年後、再び起きた三億円事件に鑑識課指紋係の男達が立ち上がった。
昭和43年12月10日、府中市で三億円強奪事件が発生。
鑑識課に配属されたばかりの塚本宇兵は、うんざりしながら指紋採取にあたっていた。
その頃は物証よりも、自供に頼る捜査が優先。現場に入るのは捜査一課が一番、指紋係はニの次だった。
警視庁はのべ17万人を越える捜査員を投入。しかし犯人はつかまらなかった。そして昭和50年、時効を迎えた。

昭和61年11月25日、有楽町で悪夢がよみがえった。3億3千万円が4人組の男に強奪された。
その時、塚本は鑑識課のキャップになっていた。捜査一課の指揮官は塚本の3つ先輩の緒方保範。
最初に配属された派出所で共に「腕利きの刑事になろう」と熱く語った仲だった。
その後、緒方は捜査一課のエースに。塚本は夢敗れ鑑識課に。「どっちが早く犯人をあげるか」因縁の勝負が始まった。

緒方は遺留品を徹底的にあらい犯人の足取りを追う。塚本は500万件を越える膨大な指紋との照合を進めていく。
長引く捜査に世間からは非難にさらされた。そして妹の死。苦難の末、浮かび上がったのは意外な犯人像だった。
日の当たらない鑑識という仕事に誇りをかけ、リベンジを果たした男達のドラマ。

2001-10-30 STEREO



(72) 「通天閣 熱き7人」 〜商店主と塔博士の挑戦〜

大阪のシンボル、通天閣。戦時中に一度焼失したこの塔を昭和31年に再建したのは、行政でも企業でもなく、
古着屋、写真屋、ウナギ屋など、地元・新世界の商店主たちだった。
戦後、焼け野原だった大阪・新世界に闇市が生まれた。集まったのは、裸一貫同然の男たち。
意地としたたかさだけで、焼け跡を生き抜いていた。 復員して麻雀屋を始めた知里正雄。
父の末吉から「焼失した通天閣を再建したい」と、夢を託された。
明治45年に「東洋一のタワー」として建設された通天閣の再建は、新世界の復興をかけた人々の願いだった。
末吉が作らせた原図をもとに、7人の商店主が立ち上がった。その挑戦は、素人ならではの大胆なもの。
公園を勝手に用地に選び、口八丁で市の許可をとった。設計者には、日本一の大御所・内藤多仲を口説いた。
「もし再建できたらうどんで首をつったる」とあざ笑う街の人々を説得し、資金を集めた。
焼け跡から立ち上がった庶民が、行政、専門家を巻き込み、
後に大阪のシンボルとなる一本の塔を建てるまでの、意地と執念のドラマを描く。

2001-11-06 STEREO


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