VD-283

SP
45min
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NHK総合



プロジェクトX

(42) 「倒産からの大逆転劇 電気釜」 〜町工場一家の総力戦〜

昭和30年、日本の台所を劇的に変えた、一つの電化製品が発売された。自動炊飯器、いわゆる電気釜である。
主婦の家事労働を大幅に減らし、「睡眠時間を1時間延ばした」とも言われたほどの衝撃を与えた。  
「電気釜」を開発したのは、東京の大田区で町工場を営んでいた三並義忠(みなみよしただ)、風美子(ふみこ)夫婦だった。
三並の工場は戦後まもなく進駐軍からの電気温水器の受注を受け、大々的に業績を伸ばしていた。
しかし昭和27年に進駐軍が撤退。注文が途絶え、一挙に倒産の危機に追い込まれていた。6人の子供を抱え、三並は途方に暮れた。  
そんな三並に思わぬ話が持ち込まれた。「電気釜を開発しないか」というものだった。
話を持ちかけたのは東芝の営業マン、山田正吾。全国を回り、主婦の声を生の声を数多く聞いてきた山田は、
飯炊きの苦労を身にしみて感じていた。山田の提案に、三並は工場と家族の未来を電気釜開発に託すことを決めた。  
しかし、単純に思えた「お米炊き」の自動化は、予想を超えて難しかった。三並夫婦は、試作器を作っては実験を繰り返した。
実験に使う大量 のコメを買うために、工場や自宅を抵当にして銀行から資金を借りた。
度重なる実験で妻が倒れた。6人の子供たちが立ち上がった・・・。
実験開始から3年、壮絶な実験の末に開発した電気釜は東芝から発売されることになった。
営業マンの山田は、三並一家の命運が託された電気釜販売に、ある奇策を思い付く。  
「主婦に睡眠時間を」を合い言葉に、1台の電気釜で台所革命を起こした人々を描く。

2001-02-27 AFM Stereo [DR-227]



(48) 「液晶 執念の対決」 〜瀬戸際のリーダー・大勝負〜

携帯電話、モバイルコンピューター。急速に進行するIT革命になくてはならない装置がある。
省エネルギーで、軽量 。夢のディスプレイ装置「液晶」である。
世界で初めて「液晶」の実用化に成功したのはシャープの研究所で、日の当たらない場所にいた技術者たち。
リーダーの和田富夫はかつて、壁掛けテレビの開発にたずさわり、挫折。管理部門に回されていた。
偶然、テレビで実験段階の液晶を見た和田は上司に開発を進言。
しかし、プロジェクトに集まったのは、同じように開発に失敗した技術者と何も知らない新入社員たちだった。
和田はメンバーを鼓舞し、アメリカの大手企業も実用化をあきらめた「液晶表示装置」の開発に打ち込む。
そして、1万回を超える執念の実験の末に、電卓の表示装置として世界で初めて「液晶ディスプレイ」の実用化に成功する。
番組は、サラリーマン人生をかけて開発に打ち込んだ技術者たちの執念のドラマを描く。

2001-04-17 AFM Stereo [DR-227]


video8-120MP


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