VD-288

SP
45min
45min


NHK総合



プロジェクトX


(33) 「町工場 世界へ翔ぶ」 〜トランジスタラジオ・営業マンの闘い〜

世界中にその品質の高さを知られる日本の工業製品。
しかし、かつて「メイドインジャパン」といえば、「悪かろう、安かろう」の代名詞だった。
その偏見を打ち破った革命商品がある。昭和30年、ソニーが開発した「トランジスタ・ラジオ」。
世界各国で、爆発的に売れた陰には、命がけで海を渡った営業マンたちの壮絶な格闘のドラマがあった。
異国の地では、想像を絶する『偏見』との闘いが待っていた。ドイツでは1年間1台のラジオも売れず、担当者は過労で倒れ、強制送還。
アメリカでは故障で返品が相次ぎ、撤退の危機に瀕した。
苦境を乗り越えるバネとなったのは、「輸出で外貨を稼ぎ、日本を再建したい」という思いだった。
営業マンの多くが「敗戦」を背負っていた。広島で被爆した者、空襲で家を焼かれた者。
営業マンたちの奮闘は、次第に「メイドインジャパン」を欧米に認めさせていく。
番組は、トランジスタラジオを売るために、世界各地で奮闘した営業マンたちの熱い闘いを描く。

2000-12-12 STEREO



(34) 「女たちの10年戦争」 〜「男女雇用機会均等法」誕生〜

就職、昇進、定年など職場における男女の平等を謳った日本初の法律「男女雇用機会均等法」。
法律を作り上げたのは、自らも仕事と家庭の両立に苦しんでいた労働省の女性官僚たちだった。
リーダー、婦人少年局長・赤松良子の情熱の原点は、専業主婦として一生を終えた母の姿だった。
「自分も仕事をしたかった」とつぶやく母の言葉が心に深く刻まれていた。 
法案作りは、経営者団体と労働団体の意見が真っ向から対立し、「審議会」の段階で膠着した。
女性の社会進出に対し保守的な経営者側は「法律を作るなら、深夜労働などもすべて男子同様にすべきだ」と強く主張。
女性を中心とする労働側は「絶対に譲らない」と反発した。
プロジェクトメンバーは、後に「鬼の根回し」と異名をとる懸命の調整を続けた。
企画官の松原亘子は徹夜仕事の後も自宅に帰り、子どもの弁当を作って、また霞ヶ関に戻って働いた。
昭和59年4月、国会に間に合わすための期限ぎりぎりで開かれた最後の審議会。
労働側代表は、直前になって、異論を唱え、審議会への出席を拒否。別室に立てこもった。赤松は、辞表を手に最後の説得に向かった。
さまざまな困難な壁を乗り越えて「男女雇用機会均等法」を作った女性たちの知られざる格闘のドラマを描いていく。

2000-12-19 STEREO


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