VD-437

SP
45min×3


NHK総合



プロジェクトX


(2) 「窓際族が世界規格を作った」 〜VHS・執念の逆転劇〜

日本人が初めて生み出した世界規格「VHS」。
その快挙は、当時、弱小といわれていた家電メーカーの窓際技術者たちの「意地」の成果 だった。
昭和45年、業界8位だった日本ビクターは、当時、脚光をあびつつあったビデオ事業に乗り出したが、赤字続きだった。
「1年やればクビがとぶ」とも言われた事業部長に任ぜられたのは高野鎮雄氏(47)。
しかし高野氏は夢を捨てず、わずか3人の技術者で極秘プロジェクトを結成、
本社には一切報告せずに"新型ビデオ"の開発を続けた。
そうして6年の努力の末に完成させた「VHS」の技術を、高野氏は国内外のメーカーに惜しげもなく公開する。
その自社の利益を度外視した戦略が、VHSを世界規格に押し上げて行った。
短期利益を重視せざるを得ない会社の壁と闘い続け、欧米を追い越す夢を実現させた「VHS開発プロジェクト」の執念を追う。

ゲスト:佐藤正明さん(ノンフィクション作家)/大曽根収さん(元日本ビクター)

2000-04-04 STEREO

> DR-1956にDVD版あり





(1) 「巨大台風から日本を守れ」 〜富士山頂・男たちは命をかけた〜

20世紀を変えた電気通 信技術に贈られる技術界のノーベル賞「IEEE賞」。
2000年の受賞は、日本が生んだ世界最大の気象レーダー「富士山レーダー」に決まった。
日本列島を台風から守るため、富士山頂に建設された巨大レーダーは、あらゆる意味で常識破りなプロジェクトによる産物だった。
入札制度を無視して強行された「気象庁の官民プロジェクト」結成、標高3700mという史上例のない高地での大規模土木工事。
そして、乱気流が渦巻く世界有数の危険空域・富士山頂への“巨大レーダー”空輸など。
昭和39年8月15日、元ゼロ戦パイロットが熟練の操縦技術でヘリコプターを操り、
620kgにおよぶ巨大レーダーを富士山頂に送り届けることに成功。
世界最大の気象レーダー建設に情熱を傾けた、官民プロジェクトの「不可能」への挑戦を描く。

ゲスト:見城 徹さん(幻冬舎社長)/松坂慶子さん(女優)

<登場する主な人物>
藤原寛人さん(当時、気象庁観測部補佐官)
伊藤庄助さん(当時、富士山レーダー建設工事の現場監督)
神田真三さん(当時、レーダーのドームを富士山頂までヘリコプターで空輸)


2000-04-09 (3/28放送の再) STEREO



(3) 「友の死を越えて」 〜青函トンネル・24年の大工事〜

24年におよぶ歴史的難工事の末、完成した「青函トンネル」。
最初のパイロット坑である「先進導坑」を堀り抜いたのは、鉄建公団の若き技術者と、
トンネル工事のプロ職人74人を中心としたプロジェクトだった。
複雑な地層を掘り進む海底掘削工事は、出水との戦いであった。
プロジェクトは、試行錯誤の末、岩盤に細かな注入穴を空け、
高圧で特殊なセメントを流し込み地層を固めて掘り進むという新技術を開発する。
しかし難工事のなかで死亡事故が続発。昭和44年には大規模な出水事故に見舞われもした。
この事故を全員で乗りきったことが、その後の出水対策を飛躍的に進歩させる原動力となる。
昭和58年、仲間の遺影が見守るなか、先進導坑貫通の瞬間を迎えた。
青函トンネルに人生を賭けたトンネルマン達の苦闘と情熱を描く。

ゲスト:作家 なかにし礼さん/元日本鉄道建設公団 横山章さん/元日本鉄道公団 竜飛基地総号令 大谷豊二さん


2000-04-11 STEREO


video8-150MP


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