VD-442

SP
45min×3


NHK総合



プロジェクトX


(17) 「翼はよみがえった [後編]」 〜YS-11・運命の初飛行〜

完成模型(モックアップ)の完成後、本格的な設計に入ったYS-11。「戦闘機組」と若者の間に立って、実質的に設計を主導した男がいた。
東條英機の次男で、新三菱重工の技術部次長だった東條輝雄だった。欧米とのギャップを熟知していた東條は、
「輸研」の設計の誤りを正し、YS-11の試作機を完成させる。昭和37年、戦争から17年の空白の後、日本の翼が初めて空を飛んだ。
しかし、試作機は横安定性などの問題を抱えていた。それを克服したのは、あえて東條の部下になり設計に協力し続けた土井武夫と、
東條のもとで鍛えられていった若手技術者だった。昭和40年、ついにYS-11は就航。
誰もが不可能と思っていた航空技術の伝承は果たされた。しかし、その伝統はそれ以降、途絶えたままになっている・・・。
YS-11の成功と挫折を、後編として描く。

ゲスト:松本零士さん (漫画家)
    園田寛治さん (元日航製社員)
    鳥養鶴雄さん (元日航製社員)


2000-07-18 STEREO



(19) 「宇宙ロマン すばる」 〜140億光年 世界一の望遠鏡〜

「宇宙の果てを見てみたい」。こんな人類の夢を実現するために、
昨年秋に、ハワイ島マウナケア山頂、標高4205mに完成した、日本が誇る口径8.2mの大型反射望遠鏡「すばる」。
構想から完成まで20年以上の歳月を費やし、総工費400億円ですすめられた、国を挙げての大プロジェクトである。
しかし、そこには、多くの学者、技術者をはじめとした関係者の、想像を超えた苦労が隠されている。
これまで技術的に不可能と言われ続けていた8mの巨大望遠鏡建設。
最高の精度を保つため、鏡自身のたわみをいかに補正するか、技術者たちの挑戦が続いた。
「すばる」の建設は、幾多の困難を乗り越え、ようやく実現したプロジェクトだった。
こうした困難に立ち向かった人々の「宇宙へのこだわりの原点」は、
幼い頃から星空を見上げ、宇宙に思いを馳せた「夢」であり、「ロマン」だった。
番組では、関係者の情熱が生んだ日本が誇る巨大望遠鏡「すばる」建設のプロジェクトを紹介する。


2000-08-22 STEREO



(20) 「誕生!人の目を持つ夢のカメラ」 〜オートフォーカス14年目の逆転〜

一度しかないこの瞬間を記録に残したい、その素朴な願いを叶えたAFカメラ。
シャッターを押すだけで自動的にピントを合わせてくれるAFカメラは、かつて世界中の技術者から「夢のカメラ」といわれてきた。
この夢のカメラを商品化を、世界で初めて成功させたのは、小西六(現コニカ)の若き技術者たちだった。
昭和38年、AFカメラの開発は、たった一人の電気技術者・百瀬治彦の情熱から始まった。
シャッターを切る僅か0.1秒の間に、被写 体までの距離を電気信号によって瞬時に読みとり
ピントの合う所にレンズを作動させるというAFカメラへの挑戦は、地道で気の遠くなるような技術の積み重ねを必要とした。
思うように成果 を上げられない。百瀬への社内の目は厳しかった。次第に研究費は削りとられた。
しかし百瀬は決して諦めようとはしなかった。百瀬の粘りを認め陰で支えていたのはカメラ開発部リーダーの内田康男。
内田の援助によって、AFの研究は上層部には秘密の「闇研究」で続けられたきた。
完成まで14年、激しい開発競争の中で、みごと世界初の栄光を手にした技術者たちの執念と、陰で支え続けた家族のドラマを描く。


2000-08-29 STEREO


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